<こんなにシャッター行列集める店とは!出遅れー>
そんなに注目をしていたわけではなかったのですが、フラッと休日の朝にクルマを転がして越谷へ。「 こがしや」と迷ったのだけど、クルマが置きやすそうだった「小麦」さんへと照準を定めました。早く着きすぎたかなーって思ってたら、なんとすでに10名以上のシャッター行列発生。開店時刻となれば、30名弱のラーメンファンが店の前でうごめきます。すげー・・・そんなに有名店だったんだ。失礼しました!。
休日の市役所前はどこか長閑で気持ちいい空気感なのですが、ここだけは別格デスねーヽ(´o`; まだまだ熱いって感じです。でもひとこと言いたい!。行列は、メンバー揃ってから並びましょうよ!。遠くからだったからよく分かるけど、ちょっと酷かったな今回はー。ちなみに店は悪くない・・・気付けないわ、あれじゃ・・。どうも行列の本命は、限定つけ麺みたいー。ほとんどそれ注文してる先客だけど、私ゃ反骨的に「塩 中華そば」とさせてもらいました。ルール違反の輩と同じになりたくないわ〜〜。てな感じで日本一醤油使用等、醤油アピールな店なんですけど、天邪鬼ぶりがまた今回は出てしまった。何も無ければ・・・・限定の醤油系のつけ麺を食ってた私です。
【仄かな塩気ーと言うより甘さを感じるエキス感!淡麗にしてカオスな旨味!】
並び中に色々あってメニュー選択に意地張ったけど、「やっぱ素直に・・・限定つけ麺にしとけば良かった」かというのが本音ですよーーーそりゃー・・・。たけど、食券渡す際に「塩中華を注文の方だけなんですが、チャーシュー増しとアスアパラ肉巻の追加が選べます」と、女将さんがおっしゃるので急速に機嫌を直してしまった(笑)。機嫌と言うのは胃袋から発するものかもしれません。
さてその「塩 中華そば」・・・周りが「つけ麺」ばかり注文だからごぼう抜きで「早く配膳!」と行きたいが、そこそこな早めの配膳で納得なサーブタイミングです。そしてその麺顔のググッとくる独特のアピール感には感心します。それは「こってり」でもなく「あっさり」でもない、それでいてヘルシーな印象が濃ゆいけど、腹持ちの良さそうな濁り感がいっぱい。こう言う展開は大好き!です。
いざレンゲでスープをすくうと、とっても清らか。鶏油で色気を醸し出すタイプとは真逆で、ボディーに溶けたエキスオンリーで勝負という感じ。味わうと・・・「淡麗」「優しさ」「エキス感」「カオスな魔力」など、いろいろワードが浮かんでしまって、私の頭の中がパニックですわー。これは、人によって評価が分かれる典型かもしれません。
1)とにかく塩気が控えめでエキス本来の味わいが楽しめる・・・「淡麗」「カオス」
塩気は薄い方です。しかし物足りなくないのは、エキス感がとても複雑だから。
魚介系にしてみれば、煮干し系とか節系とか、どちらか傾向がわかるんだけど、これは違うね。
それら以外に、昆布とかスルメとかどんことか・・・はたまた貝類など複雑。
ちょっとづつそんなのが入っているようであり、煮干しや節にしても単純ではないはず。
2)鶏出汁のスッキリに抑えた控えめさがむしろ上品!・・・「エキス感」
エキスは見た目からも分かりますが、上澄みのごときな清いエキス感がバランスいいかもね。
3)塩ダレの錬金術?新しい魚介旨味を感じるかも・・・「カオス」
塩ダレには、藻塩というものを使ってるとのこと。業界人でないので正体は不明。
だけど、塩気の輪郭が異様に柔らすぎて、甘みさえ覚えるタイプかも。
そこに上述1)&2)が混じり合うから・・・まるで甲殻類があるかのような香ばしさを覚えます。
後半の残り三分の一は、「フルーツ酢」を少し注ぎ入れて味を変えて楽しみます。劇的には変わらんけど、霞みがかった味の柔らかさに、少しだけ日が差して晴れるような甘みが増えます。
【かるくボコボコしたストレート麺!軽さの中に引き締まりある歯ごたえと風味!】
自家製麺です。店の通りに面しているところに、ガラス張りの製麺室があります。このスタイル・・・関西の方ならピンと来ません?。「塩元帥」を少しだけ連想してしまいました(わかる人だけ感じてください)。この麺がまたスープに合うね!。典型的な細麺で多少角が残るストレート麺、・・・と言いたいが微妙なボコボコさがあるフォルムです。そこがまた素朴さを感じさせまして、麺顔ともマッチングが図れています。低加水気味の細めんにしては、密度感(潰しこみ・ロールの回数)を感じさせますが、カタメとかパツパツとかそんな雰囲気はありません。しかし練り水の個性か、少し引き締まりとボソッと感がかすかにある。「ボコボコさ」、「ぼそっと感」と「引締まり」、そんなワードが印象的です。
1)芯を感じさせないけど全体で歯ごたえ感じさせる感覚・・・「ぼそっと感」「引締まり」
適度なかんすい、質の良いかんすい、知った風でごめんなさい・・・・そんな感じで悪くないです。
かんすい=苦い=ネガティブなイメージある人には申し訳ないけど、これがあるから拉麺はうまいです。
なのでクッキリした歯ごたえもあるし、また度合いにより滑らかさも違う感じ。
伸びやかさがある中で、茹で上げられて引き締まった麺は、ほのかにグルテンの風味を蓄えつつ、
若干のスープを吸い込んで、出汁と小麦の風合いの融合が実にうまし。
歯ごたえと、麺と汁のエキスの混じり合いが素晴らしいです。
2)すすり上げる仕草がいちいち楽しい・・・「ボコボコさ」
どこまでボコボコに仕上げるか。また一切ボコボコさを排除して、ストレートな滑りに賭けるか。
カオスなれど「素朴な風合い」なるスープには、麺もそれに寄り添ったか?なイメージ。
麺は、味のみならず、啜ってなんぼなところがありますんで、そのすする抵抗感も演出と思えます。
・・・・・ここまでいくと、完全に「ラヲタ」です。
【何気に3種類のチャーシュー? そしてデフォルトで選べる「アスパラ巻」がナイス!】
醤油系のデフォルトが750円。塩系のデフォルトが820円。このアンバランスさが・・・何か含みを感じるけど、トッピング具材にも何かしらの影響があるのかな。何と何気にデフォルトでチャーシューが3種です。そして選びようによっては、+1です。
1)豚肩ロース(半切れ)
一瞬、全部くれと言いたくなる一枚を半部に切った豚肩ロース肉。そう思うのは「美味かった」から。
赤身の味わいとスープを吸い込んでからの融合旨味が素晴らし!。
周囲のこげというか炙りと言うか、それに近いところも香ばしくてナイス!
2)鶏胸肉
だと思っているんだけど、案外モモの分厚い部位を削ぎっただけだったりして(笑)。
これは淡白な味わいがむしろ上品な感動を与えて、スープの浸透とのコラボに期待。
歯ごたえは甘噛みが再現できているほどナイス。
これは白ワインに合うねー、きっと。
3)鶏モモ肉
だと思っているんだけど、違ってたらゴメン。
肉は本来運動するために、神が生み出したものだとしたら、これが本来の味わい。
歯ごたえ、そして周囲の脂味の濃ゆさ。筋肉質の味わい・・・・。
これが本来の鶏肉だという感じだね。
4)アスパラ肉巻き(+1)
他のチャーシュー増しじゃなくて、オレはこれを食いたかった!
オレは無類のアスパラベーコン巻き好き星人!
学生時代の弁当で、お袋がそれを察してはくれたんだけど、経済事情で隠元ベーコン巻きになった。
自分で金を稼ぐようになってようやく自由に食えるよ・・・・とお袋の愛情と苦労に感謝。
(ベーコンない時はハムだったりして・・・もはや原型とどめず)
・・・確実に美味かったけどこれじゃレビューになってないね(反省)。
総じまして、「越谷のラーメン熱と人気の高さ痛感する一杯」と言う感想で、いやはや・・・・埼玉の広さと深さを感じてしまいました。行列のいざこざも含めて、それもラーメン活動ということでしょうか。結果としては満足です。そういえば、そろそろ秋が近づくと「来年度のラーメン本」が出てきますよね。私は、「埼玉版」を今回は初めて購入する決意です。まだまだ行けてない店がいっぱいありますが、焦らずゆっくりとめぐらせてもらいます。と言うことで・・・なので詠います!
休日の
静かな朝に
ひしめきて
乾いた風の
長月優し
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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