<高円寺にすでにすごく溶け込んでる・・・・庶民的ワンタン麺の店>
宵の口の高円寺って好きー。駅前で八百屋や魚屋が頑張ってるし、路地裏が近くてディープな立ち飲みやセンベロがあったりする。こじんまりしたスーパーもあれば、アーケード付きの商店街もあるという住み良い街っぽい。こう言うところでは、本当にくつろげるね。「広州市場」さんがいきなりこの駅前に新店舗オープンということで行ってまいりましたが、ずっと前からあったかのような違和感のなさです。と言ってもまだ開店間なしということもあって、研修スタフさんの教育には熱が入ります。ちゃんと教えている光景はなかなか微笑ましいし、留学生の方も一生懸命な対応でどこか日本人が忘れてしまった清々しさを感じたりします。雲呑の食べ方をちゃんとレクチャーしてくれましたよー。
今更気づいたが、広州市場って「わんたん麺専門店」だったのね。看板で気がついた・・・。確かにこれでもか!というほどの雲呑のボリュームは以前から好きです。座ったカウンター席の目の前で、本当に手作りしてるし、こりゃ雲呑好きにはたまらん!。数年前、2か月間毎日塩ワンタン麺を食い続けたほど好きなジャンル。なので、今回も迷わず「広州雲呑麺」の「塩」でお願いいたしました。
【鶏ガラベースの馴染みあるスッキリ感覚!仄かな塩味がもはや旨味そのもの!】
裏口から入ろうとして、中から注意され、慌てて表へと移動。急にカウンター席が迫ってくるような建てつけですが、奥にはテーブル席がちゃんとあってキャパはそこそこです。2ー3人のグループなら奥でまったり過ごせそうな店内。チェーン店っぽいご立派なメニューが目を引きますが、中でも夕食セットが魅力的。チャーハンとか中華丼ものとのセットが安いです。バイト君バイトさんが一生懸命で、オーダーを取りに来てそして厨房に伝えます。飲食のバイトはいい経験になるから、ぜひとも頑張れと心の中でエールを送ります。ただな・・・さすがにまだ慣れてないのか、カウンター越しに空中で熱々丼をキャッチするのは、ちょっと焦ったぞ(笑)。まあ過ぎたことです。
写真では色合いが地味ですが、雲呑に埋め尽くされた麺顔は、まさに雲呑冥利につきると言うもの。税込み799円というから立派です。スープは濁りと言うより霞がかった感じで、なかなか春先のジャケットのような色合い。味わうと、鶏ガラ主体の旨味のふくよかさがたまりません。和風出汁と言うより、完璧に上品な中華スープ。とてもスッキリ&さっぱりした味わいで塩気が効いているのに柔らかい感覚。だから、旨味と塩気の境目がなかなかつかない感じです。
ところどころ、雲呑からのエキスも溶けているのでしょう。皮の部分の風味とか、肉餡のエキスなども破れて、少々溶け出していると思われます。そこにほうれん草か??青菜の風味も溶け出したりして・・・・ナチュラル以上の旨味のしっかりさがある感じです。しかもスープは通常のラーメンよりも熱々。量もなみなみと多め。すごく得した感覚です。
【熱ダレに強いシッカリさ!引き締まった平打ち多加水麺が、雲呑とはコントラスト】
もっと量産品チックな麺だろうなと思い込んでたけど、今回は妙にうまく感じてしまいました。潰しこみというか、練り水の個性かと思われる麺の密度感が印象的です。平打ちでやや淡く縮れと捩れを生じた麺ですが、芯はなくともクツクツとした前歯の切れ込みがかなり気持ちよい。しかもほどほどにスープを吸い込むのに、熱ダレがせずしっかりと歯ごたえを奥歯でも感じさせます。
表面はツルツルしていていかにも滑りが良さそう。口当たりは平打ち麺独特のもっさりしたタッチですが、いざ引っかかってすすり上げると意外とライトな滑り出し。口元のチュルチュルした感覚とか、後半のズボボボボボボボボーーーーとした大胆なすすり上げなど楽しみたくなるタイプでしょうか。分量は自分の腹の感覚で150g程度かな。
今回に限って、麺を先に平らげて、雲呑を少し残し気味で食した次第。雲呑を堪能したくて。
【まずそのまま食らう!余ったらタレで味付け!オススメは「食べる辣油とお酢」垂らし!!】
柄の短くて底が深い・・・ずんぐりしたレンゲ。これは雲呑専用らしくて、まずはこれでスープに浮いている雲呑をそのまま食べるのがよろしいとのこと。ま、普通に最初は食えということやね。結果として、「うまいに決まっとるがな!」と相成ります。鶏豚の合びきなのかな・・・・生姜はあまり感じず、ネギとか薬味の風合いがとても香ばしくて良かったりする。肉餡に中国系の調味料が入っているのか、はたまた単にごま油なのか? シンプルなのに重厚と感じさせる肉旨味がありました。
しかもデフォルトで、シッカリした雲呑が10個も投入されております。あとは、「食べる辣油」「たまねぎダレ」「塩しょうがダレ」「にんにくダレ」などと「お酢」のコンビネーションで楽しみます。私のお気に入りは「食べる辣油+お酢」の組み合わせ。専用レンゲに雲呑を救って、その上に直接「食べる辣油」を少々乗っけて、酢を垂らす。そのままレンゲを口の中へと落とし込むだけです。実にうまいねー。塩ワンタン麺と、雲呑単品2人前追加したような充実感ですよ!
総じまして、「汗も嬉しい真夏の熱々定番雲呑麺!」と言うそのまま何のひねりもないまとめでごめんちゃい。雲呑だけは別格でたまに食いたくなるのよ・・・・。今回は、しっかりと雲呑を大量に堪能させて達成感ひときわです。これで799円というのは、個人的にはアリアリ。・・・・また来るか?と問われればそりゃ当然でしょ!と即答です。もっとも、麺を食わずに、雲呑とビールだけという使い方もありだと確信した次第。多分、今週中にもう一回そういう形式で訪問すると思うけど(笑)。まあ、それでもよく食った食った。蒸し暑い気候だったけど、余計に汗かいてむしろ気持ちが良いわー。この後キンキンに冷房の効いたパチンコ屋と本屋で涼んでから帰りました。ということで・・・・なので詠います!
酷暑にて
ダラダラ苦し
汗もかき
それでもチュルっと
真夏に雲呑
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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