<平日雨の昼下がりで狙ってみた〜〜和の多国籍感覚>
もうすでに行列店になってしまったこちら「和渦」さん。本当に人の噂や口コミの早さはすごいものがあります。先日の夜は大井町でラーメン求めて彷徨ってしまいましたので、今回はたまたまキャンセルになった外出打ち合わせの合間を、なんとかかいくぐって大井町に来ることができました。ピークアウトした雨の昼下がりだったためか、打って変わった長閑な客入り状況。やはり、こういう小さい空間のお店は、ゆっくりとできれば過ごしたいと思います。さて狙うは、「焼きチーズとトマトの塩そば」です。3つのメニューラインナップの中では一番ぶっ飛んだの頂きに参りましたが、売り切れること多しのメニューをようやくゲットです。
【濃ゆいようで不思議なあっさり感覚!酸味とコクと清涼感の合体!】
混雑してきて、行列が発生するようになってしまって、なんだか小慣れてきたのか、初回訪問の時よりは随分とあっと言う間に配膳が進んだように思えて驚きます。さてその一杯は。なんともまたポップというか、可愛いサイケデリックというか、もはや何料理かわからんといったところ。中央にドドンと日の丸のごとく焼きトマトが配されるというのが面白い。またサブタイトル「ジュノベーゼを漂わせて」とあるとおり、バジルソースの新円が表層に浮かぶ。トマトが太陽なら、バジルソースの円は惑星か・・・・そんな麺顔スタイル。
さてその味わいですが・・・なんとメニューの中では一番濃い色合いなのに、一番あっさりしている!鶏の出汁は当然ベースにあるんでしょうが、トマトのエキスが既に溶け出しており、酸味のさっぱりさと果肉の甘みが既に滲んでいるという構図。塩そばなのに、塩のエッジがとても軽い軽すぎるというので、人によっては物足りないかもとこの時点では思えます。
しかしかき回すと、徐々にジュノベーゼが拡販されてゆき、やがてトマト本体が崩れてよりトマト色の味わいが深まる。そこにバジルの清涼感がガッツリとマッチしますので、楽しい味わいになります。また焦がしチーズとバジルとの相性もよく、こちらの風味もスープに溶け込むという感じで、結構・・・ジュノベーゼが味のまとめ役というか、介在役になって頑張っています。トマトのあっさり感、焦がしチーズのまったりコク、そしてジュノベーゼの清涼感の三拍子でまとまるワルツな一杯かと。
【チーズの啜り上げ感覚が楽しいかも〜〜】
これもこれまでと同じ麺なので、詳しくは過去のレビューに譲りますが、焦がしチーズが入るとまた少しニュアンスが変わるから、ラーメンというのは面白いかも。各が膨れたような切り口のストレート麺で、汁を吸ってもスルスルと啜り上げるのが楽しい麺ですが、チーズが蕩けるから麺にまとわりつく。とろこどころダマになってる?と誤解を受けそうになるけど、そんな感じ。でもそこは啜るのを一旦やめて、千切るようにすると、チーズのコクが一気に鼻腔にも広がるといった感じで旨い。
一番旨いのは、チーズとバジル、そして焼きトマトの欠片と一緒に麺を食うところですね。もはやパスタ。スープパスタの感覚です。なんでしたら、フォークで食うと雰囲気でるかな?(冗談です)
【まさしく「果肉」と言うような・・・焼きトマト!トマトステーキ!!】
この一杯はチャーシューが存在せず、そういう意味では「ヘルシー」であるし、「トマトが代用」なわけですね。このトマトは分厚く、質感も良いため、焼きトマトというより、「トマトステーキ」と思いなおして食べると面白さ増えるかも。本当に「果肉」という感覚がする一杯です。箸でほぐしてスープや麺と一緒に食べると面白し。またチーズがあるからトマトで重くなったりしないからいいね。また、個人的にはトマトとくればオリーブ油も欲しくなるところですが、チーズと重なると重いからこれもこのままがベストかも。そんなことをトマトを見つめながら考えを巡らすと、結構この一杯って考え抜かれた一杯かもしれぬと、見直したかも。
総じまして、「和洋折衷と言うより新しい料理と言った痛快トライアル!」な一杯かと!個人的には、塩そばがフレンチだとしたら、こちらの塩そばがはイタリアンと言う雰囲気の微妙な違いがあって、面白かったです。創造力がある天使だなと思いましたので、もし夏の盛りになって冷やし限定などあればなんて期待しちゃいます。しかし、今は開店直後で大変そうですから、優しく見守って応援したいと思いました。と言うことで・・・・季節は一気に梅雨真っしぐらか? なので詠います!
紫陽花が
雨で色付く
街角の
バジル彩めく
トマトの拉麺
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
- 出版社/メーカー: 交通新聞社
- 発売日: 2015/08/21
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