暦の上では「立夏」の頃。文字通りに気温が上がって、半袖が恋しくなる季節になりましたね〜。なんだか今年の大型連休は、細々といろんな家事や手伝いやイベントがあって、飽きない。というか疲れる(笑)。本当に曜日感覚がだんだんと薄れてきて、このままではヤバイ・・・・仕事モードに復帰できるかと心配になってきます。ということで、ちょっと午前中だけ会社へ行って、月曜日からスタートダッシュが切れるように、準備だけしてみました。つまらん出社理由。
そういえば、会社に入って初めての休日出勤をした時、いつもの通りのスーツ姿で行って先輩から笑われたことを、久しぶりに思い出しました。その目的も単に翌週の会議準備だけで出勤したのもで、出てくる意味あるのか?と言われたこともはっきりと覚えている(笑)。その頃のことを考えると、あらから随分と先輩確や組織に、私は世話になり育ててもらったのだなと思いますね・・・・。今回の休日出勤では、3年目の若手が黙々と仕事をしていたけど、もう中堅と思えるほどの仕事ぶり。2年目の後半から急激に伸びた感じが、周りも本人も感じているはず。私の恩返しは後進を育てることなんだろうね、きっと。
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<有意義な休日をしなやかに過ごせる麺と店>
・・・・などとカッコいいことを考えながらも、やはりヘタレな私は上司失格で休日出勤を早めに切り上げて、大森海岸駅へ。今回のターゲットは、最近気になって仕方がない「Handmade Ramen 麦苗」さん。そろそろ露出度がアップしてきてさすがに昼のピークアウト時でも行列発生です。それに休日ならではというかカップルや家族連れも多く、ラヲタは少々肩身が狭いですかな。(ちなみに仕事を放り出してきたわけではない〜笑)
店名からもうかがえるように、全体的にナチュラルテイストと、アーバンな感覚がする店でして、酒の揃えもこだわりがあります。昼下がりの開放感も手伝って日本酒をいただきながら配膳を待ちます。天気の良い日陰で、いい酒飲みながら、BGMは懐かしのカーペンターズ。嗚呼いい休日と仕事終わりの充実感!音、風、香り、味・・・・実に良いまったり感。やはり休日はこうでないといけません。
【派手になり過ぎないしっかりした醤油清湯!ナチュラルだけど計算高いコクまろさがナイス!】
それにしても、待つ間チビチビ日本酒を飲むというがクセになりそうで………こわい。ハマるほど美味かったりして、飲み干そうかというタイミングで配膳を受けます。ナイスタイミング! カウンターの高台越しではなく、わざわざ厨房から出てきて横から配膳ですよ。恐縮しながら見る麺顔。それは、まさしく今の淡麗系な醤油そばという感覚ですが、どこか和やかな面持ちもあり、そこにハンドメイド感覚の片鱗を感じ取ります。丼のセンスが私の好みかも。ちょっと肉厚で素朴でありシンプル。和風ダイニング調とも感じるかな?若いセンスが光ります。
それにしてもシンプルながらもスープの醤油感が彩りに溢れる明るさ!場所柄、神奈川淡麗系醤油の明るさも感じますが、やはり東京のハイセンスも感じ取れます。表面に漂う地鶏のエキスが真円になったり、ペイズリーになったりして揺らめきまして、甘さの見栄えが爆発的。レンゲですくってみると、眩しいほどのクリアーさが堪りません。そして味わうと、透き通った醤油感覚とキレのあるコクが伝わります。しかし淡麗と芳醇の中間といった味わいで、カミソリのようであるようなキレでもなく、滋味深い部分を感じますかな……。鶏ベースであることは確かですが、節の香味とか、魚介の甘さが微妙に染み渡っておるような柔らかさがあります。また、じわじわっとした落ち着きは昆布の出汁かな!? シンプルのようでじつはいろんなエキスが立ち込めていて、とっても楽しくも美味しいと感じ入ります。
いかんな・・・・酔ってはいないけど、日本酒が入ると味わいに敏感になるのかも。いや、いちいちスープが語りかけてくるみたいで、それこそが酔っている証拠かも。レアチャーシューの脂が溶け出すと、またそれだけ旨味を感じてしまう。実に爽やかな店内なのに、頭の中は汗をかいているみたい。
【パツパツの中にモチモチが潜むハンドメイド感!すべりの軽さも一級品品レベル!】
厨房の一番奥に、まだ真新しい製麺機が見えました。まさしくハンドメイドのお店、名前に間違いはありません。この自家製麺が、実によくスープにマッチしております。教科書のようなストレート細麺で、まさに醤油そばといったフォルム。熟成を感じるようなきめの細やかさをかんじますが、前歯の千切れは淡いパツパツとしたものでした。しかし加水は低いわけでもなく、奥からモチモチっとした要素もあるような不思議さが印象的でした。奥歯へと引きずり込んでプレスを始めると、ヌツヌツとした歯ごたえとともに、スープが混じった淡いグルテンの風味。臼歯ですり潰しにかかると淡ーーいデンプンの甘み。
口当たりが異様によくて軽やか。啜る楽しさがありありで、ズボボボボーーーとすする快感。隣の客のすすり音が実に豪快で、共感を覚えますかな。内頬や喉奥に軽く貼りつくようでもサラッと駆け抜けるので、柔らかい喉越しであります。
【酒に抜群に合う2種チャーシュー!熟成ハムのような塩気がナイス!】
特製はやはり楽しみが多い。海老ワンタン!大きめのシュリンプがガッツリ入っており、プツリと千切って奥歯でプリプリと感じる餡が最高! ワンタン自体もちょっとハードな食感で味わいを感じる食べ応え。一個でもかなり充実度がありますので、酒のアテにもなりましょう。
また味玉はどこか計算高い。淡い漬け込み度合いで玉子の味わいを残します。白身がライトな味わいなのが、スープを邪魔しないでちょうど良い。卵黄はとろみが少なく味わい深いのにスープを濁さない。そこがイイ。とろみのある卵黄は確かにうまいけど、これはわきまえがあってここでは個人的に好印象です。
肉がまたニクい。二枚はボイルの熱が通りきっているけど、実にあっさりとした抜け具合で、醤油スープの味に混じってちょうど良い味わいに仕上がる寸法。ラーメンの上にいるのが一番似合うタイプ。一方、残りの3枚は見事なレアチャーシュー。この塩気が、少し効いているところが自己主張でして、わざわざスープの助けがなくても単体で主張します。酒に合う! 肉はシンプルに塩味で食うのが一番うまい食べ方かもと、語りかけてくるよう。
【日本酒:花巴】
甘さの中にチリチリした淡い刺激あり、しかも芳醇な香りが鼻腔をくすぐります。確か・・・、名古屋?か奈良?と言ったか、そういう酒。味わって嗚呼・・・・純米だなと感じましたが真実は知りません。吟醸のキレより、ズドンとしたボディーある味わいが印象的で、麹の実に素晴らしきことよ。
総じまして、「キレとまろやかさ、上品と気楽さが織り成す、淡麗醤油」と言う感覚でしょうか。大森海岸駅というマイナーさと、少し離れたエリアが気になりますが、むしろこれが良い方向に傾くかも。駅まで歩きながら思うに、ここはマンション銀座。夜は家飲みもするけど、地元飲みでさらっと立ち寄るとか、昼は家族で来ても良い。たまにラヲタが来ればいいかんじかも。ご店主夫婦もお若くて好青年と可愛い女将。同世代サラリーマンの止まり木にはもってこいだよねー。ラヲタな私は、つけ麺が出揃う頃に、再訪を決意しますかな。もちろん、日本酒も頂くこととして。ということで・・・・なので詠います!
和やかな
薫風そよぐ
大森に
しなやかスープに
醤油も香る
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
花巴 水もと純米 無濾過生原酒 酵母無添加 1.8L 2019年1月醸造 30BY
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