決算の山が一通り終わりつつあるこの頃。ああ、ようやく一年のスタートを切れるということで、年度始めのキックオフがあちこちで開かれて、今度はその準備に追われているという毎日です。一体いつゆっくりとできることやら・・・。私は、このタイミングしかないと、歯医者へ駆け込むこととしました。この年齢になると、定期的に歯医者へいくことをお勧めします。意外と行くたびにあちこちとガタがきてる。この数年、飲酒量が増えているので麻酔に対する抵抗力がついてしまって、麻酔が効きにくくなってます。少しキツめに麻酔をしましょうと言われても、それでもキリキリと響き脂汗をかいてしまう。手の中の汗を握りしめて・・・・治療が終わった頃は、もうずいぶんと疲れる。もうぐったり・・・・。さて、麻酔が切れかかるところで、昼飯でも食おうか。
- 作者: 長尾周格
- 出版社/メーカー: 三五館
- 発売日: 2016/01/22
- メディア: 単行本
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<まさに春が来た!春来タンメンの季節!>
・・・・などと考えながら、午前中の川崎での仕事を早々に切り上げて、下丸子までやってまいりました。春の陽光と風がとても気持ちよい季節に、ぴったりの「春来」さんへ。こちら、営業時間の都合上とてもハードルが高い店なんで狙ってたんです。特に、タンメンの秀逸ぶりは、先輩諸兄のレビューを拝読しよだれをたらしておりましたから。入店すると、テーブルメインのいい中華食堂ってな感じです。開始から続々と絶対に常連と思しき方々がこぞって来店です。注文も「いつものとビール」とか、逆に女将さんのほうから「あれでいい?」という会話ばかりですから(笑)。ちなみに、タンメンよりもやしそばのオーダーが多かったのが、気になってきた・・・。
【野菜炒めのエキス感!あっさり塩味にキャベツの甘みをのせて・・・】
配膳の瞬間がまさにハート鷲掴み!野菜炒めの山盛り感に、スープの端麗でいてやさしい色合い。そして炒めの軽い焦げが醸し出す香ばしさが、湯気でモアモアと拡大鏡になって私の目鼻から脳裏に焼きつく! 特に春キャベツのシーズンなのか、キャベツの分量がとても多くて実にナイスとしかいいようがありませぬ。レンゲですくいとると、炒めた油がささっと表面に広がり、それをかいくぐると鶏がらと豚肉の出汁が淡白に広がります。
非常に軽やかなれど、とても柔らかい味わいでしっかりしている・・・。塩気もたつのですが、野菜のエキスが中和してとてもマイルドな仕上がりになっているし、炒めの調味料も出汁となって溶け出しているような錯覚。特に野菜炒めの焦げが、香りだけでなく香ばしい味となっているとこも唸るポイントです。さらに、豚肉のこま切れもほどほどの分量。肉を炒めたエキス感が食欲をそそるし、味の厚みを増すような感じが良く出ています。
さらに、食べ進めるとじわじわと野菜の汁が滲み続けるのがいい。後半は野菜の汁がメインかと思うほどに、白い透明感だったスープが淡い緑色に染まるような感じに変化します。また麺が汁を吸って交換に吐き出すグルテンの風合いもあって、濁りが進む分、甘みも複雑になり、味わいが増すという好循環です。これは旨くて、最後まで一気に食って、一気に飲み干して、口の中を焼けどしてしまいました。
【非常に風味の良い細縮れ麺もナイス!野菜と絡んでグッド!】
特別な麺じゃないけど、特別旨かったのはなぜかわからんけど、旨いものはしょうがない。細い縮れ麺です。どこにでもあるようですが、全体バランスが良かったのかな・・・。よくこの手で少しがっかりするのは、練り水の反応が高めで、プラスチック感があるイエロー麺なんですが、ここはそういうこともなく、粉の感覚、グルテンの風味、でんぷんの糖化をよく感じることができて不思議です。それが極上なスープを吸い込んでゆくから、甘みが増すというもの。
細くて縮れも強めですから、よく野菜を引っ掛けてくれます。ざくざくと野菜炒めを感じながら、ボソボソとした食感のコントラストを楽しみながら食う幸せ。奥歯でプレスしてもクニクニっとした感触ですり潰して味わいます。すべりは、心地よい抵抗感。縮れが啜るたびに口元から喉奥まで、ごつごつとした感覚を与えて、これもまた残像のように脳裏に残りやすいです。具財よし!スープよし!麺もよし!トリプルで総合パーフェクトなタンメンと確信できますな!
【もはや・・・ネ申、野菜炒め!】
ま、とても腹が減っていたのは確かですが、めちゃ旨かったここの野菜炒め。常連さんも「野菜炒め定食」を頼んでました。繰り返しになってしまいますが、炒めの香ばしさと、野菜自体の甘み。春キャベツの甘みでしょうかね・・・旨いっす!もやしも適度にクタリつつもどこかシャキシャキしている。最近二郎ばかり行っているから、こういうモヤシのセンスも忘れていたかも。ニラも軽く焦げると旨いよね〜。肉野菜痛めだけ食いに来ても価値があるかもしれません。ともあれこれで650円というコスパもすばらしい!また半チャーハンが+200円でつくということもできるので、ここもまたニクイね! 出来れば夜も営業してほしいんだけど・・そりゃ無理か。恐るべき下丸子のタンメン!
総じまして、「春キャベツ旨しの極上タンメン!」と言うそのままの捻りもない感想でごめんちゃい。これは、また絶対に食いたいですよ。関西オリジンな人間なんで、タンメンとは無縁で何十年も生きてきたのが、なんだか勿体無いとすら思えてくるこの感動!いや〜今回脱帽の一杯です。それにしても、ほかの常連が食している「もやしそば」が気になるな・・・。神奈川と言えばそれもソウルフードの一端なのか? とても気になる〜。また、高いハードルをかいくぐってでも食いに来なければならなくなってしまいました。ミイラ取りがミイラになって、長々とラヲタが卒業できずに困っているというのに。これも出会いということで自分を納得させておきます。ということで・・・・なので詠います!
ランチ時
野山を撫でる
春風や
青さと甘みの
香りをのせて
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!