また飲み会です。へろへろです。人生でこれだけ続いた飲み会の月は、経験がありません。酒好きな私でも、最近は辛い・・・・。日本酒から、地味〜にハイボールにお酒を変えたりして対応しております。しかし、胃袋だけは別人格でありまして、おつまみ程度では容赦してくれません。早めに始まった宴会を一次会だけに抑えて、早々に立ち去り・・・・家路につくけど、予てから狙いさだめた帰路にある店に突撃してみました。最近、レビューが乱れておりますが、こう言った行事が続いたための、酔った勢いでコメントしておりますので悪しからず・・・・。
- 出版社/メーカー: エーザイ
- 発売日: 2008/09/09
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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<ネオ・クラシカル!質実なる一杯>
・・・・などと言い訳を考えながら、阿佐ケ谷駅を降りてひたすら北へ北へと歩く夜の住宅街。15分ほど歩けば大きな道に抜け、そこに「らーめん いろはや」があります。ファミマの明かりが煌々と眩しいけど、この辺りは案外暗がりが多く、お店の前だけが異様に明るい。街灯に吸い寄せられる昆虫のように、何も考えずに入店です。まだ真新しさを感じさせる店内と製麺機が、初々しいと感じます。とても若いご店主が一人で切り盛りのカウンターだけの店で、板前のような凛とした雰囲気。実はネットの少ない情報から、ここは美味いに違い無いと踏んでの訪問ですわ。結論を先に言うと、ビンゴ!!
【出しゃばらないカエシ!しっかり旨味コクにじんでもサラサラ飲める仕上がり!】
修業先の情報も知ってましたが、配膳されたその麺顔は、まさに東京のクラシカルなもの。そのたおやかな風貌は、スリムな「ほりうち」「萬来」。リトルな永福町系のようでもあり、やっぱりどこか春木屋か。いやいや、意外なオリジナリティが計算されているような存在感です(あくまで個人的な主観)。とにかくその穏やかな醤油ブラウンは、薄めの琥珀かべっ甲か。季節が秋ならトパーズとでも言おうか。春先のジャケットのような優しい色合いが、オヤジのハートを既に鷲掴みですやん!
レンゲで透かすとキラキラと香味油が美し!丁寧な鶏豚の煮出しが効いているようで、実際に味わうと実に芳醇な旨味にあふれます。しかしじっとりとしたニュアンスはなくて、味わいは軽やか〜な感覚。その一方で別に味が薄いわけでも無い。若干の節系の甘みが落ち着きと軽さを与えて、まさにサラサラ、ゴクゴクと飲めるような印象です。メチャ熱いので、ゴクゴクとはいかないですがものの例えとして。
塩気が立たないとすら思える円やかさがいいですね〜。妙な調味料のニュアンスも一切感じず、まさに旨味の透明度を感じます。醤油は香り付けの立ち位置と言っていいほど、奥ゆかしき醤油のエッジングがナイスです。また自家製麺の吐き出すグルテンの風味も加わりまったりとしてくるし、デンプン質の糖分が溶けるような甘味も後半は滲むので、本当にシンプルだけど飽きさせないスープです。
【品があるのに大衆的な自家製麺!多加水もちもち感覚がスープに合う!】
麺が嬉しい! 常時大盛りはサービス。とにかくこの質感で680円で腹一杯の麺だから、嬉しくてたまりません。麺釜で人数分をエイやと投入し、大きく泳がせながら茹でるスタイル。やっぱりえこひいきと言われようが、大釜とひらざるの調理スタイルは、美味いと思うしカッコええと思います。茹で上げのタイミングで、「すみませ〜ん、両替してもらえますか〜」と宣う他客に軽い殺意を覚えますが、店主は悠然たるもんです。逆に私の了見の狭さを痛切に感じます。
さてその麺。たおやか〜な感じです。多加水と一目でわかる定番なフィーリング。ふくれっ面した感じで、切り口が膨らんで丸麺というような感じです。そして綺麗なストレート麺。スープに似合います。割とスリムな印象ですが、非常に反発の点でアピール度は高い。前歯を差し込むとプツリプツリと、小気味好く切れる。そして束になったそれを奥歯でプレスすると、ややハードなモチモチ感覚で楽しませた後。断末魔のようにクチっと潰れる潔さ。そこに甘味を感じる刹那があります。
もう滑りにおいては言うことなしです。熱々ですが、とっても軽やかの滑るようにスベルので、少々火傷をしようがズリィリュリュリュリュ〜〜っと吸引して、ンガンガっと飲み込む。これが実に快感。もはや変態の領域ですな私は。
【噛んで旨味を吐き出すネオ・クラシカルな定番チャーシューがナイス!】
チャーシューもまさに奇をてらわない、王道な仕様であり、質実な仕事ぶりを感じます。煮豚スタイルだけど、漬け込みダレの染み込みが深いのに、塩気が薄くて肉の美味さが確実です。トロトロ崩れた、レアチャーシューが氾濫している中で、昔ながらの感じがするし、裏を返してそれが新しさを覚えるかも。適度に歯ごたえがあって、噛むと肉の味わいが放出されるというニクイやつ。脂と肉質のバランス良いロース部位と、モモ肉のような肉繊維の部位と二種のチャーシュー。大きさはともかく、厚さも妥協なしか……。おお、オレにはこれっくらいの肉が一番沁みるのかもしれんねー。
総じまして、「これぞ毎日食べても飽きがこない中華そば!」と言う感覚でしょうか。この価格でまさに、美味しいものでのお腹いっぱい気分を味わえます。若い人が真摯に向き合っている姿勢もビシビシ伝わる良店。シンプルなその一杯に深さを知る思いです。ここは大切にしたい店だな〜。もう既に、つけ麺のデビューを待ち焦がれている自分が居ます。徐々に名前が知れわたっているようで、その後、いかにもラーメン好きな匂いがする方が、ポツポツと訪れたりする。行列店にはなって欲しく無いが、繁盛してほしいです。それってワガママ^o^。ということで・・・・なので詠います!
きっちりと
ほっこり明るい
麺顔に
緩む気持ちに
春風漂い
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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