ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2187】 さんかく (東京・目白) 中華そば

 最近、デフレじゃないかと痛切に思うのは、オヤジの飲みについて。ちょい飲みでファミレスを時々使うようになったこと。ガチで飲もうという場合じゃないけど、ひと昔なら「養老の瀧」とかその類だったんだけど、ガストやバーミヤンサイゼリアで時々盛り上がりを見せているグループにも出くわす。また吉野家が飲める店を展開してて、「吉のみ」がそこそこ流行っている。新橋や秋葉原、新宿で1000円以内で呑む「せんべろ」もなかなか盛況なわけだが、外国人が時々いたりして、以前よりも一般化。確かに、行ってみると・・・・安くてそこそこ感があるから、酔うだけならそれでいいかも。また、立ち食いで格安ステーキが非常に美味かったり、カレーも場末のネパール人経営の店ならかなり格安。本当にカレー屋が増えたかな。給料が上がらない身としては、とてもこの現象に納得感があるんだけど。その一方で、豪華客船の旅行とか、高級寝台列車の旅などは売れまくっているらしく、どこか極端に分化が進んでいるように思えますね・・・。最近、とある有名遊園地が値上げして、友人が泊まりで遊びに行ったんだけど、豪勢だねーっていうと、周りのホテルは逆に値下げしてる場合もあるんだって・・・・。なんだか、私自身、負け組にどっぷり浸かった感をしみじみと感じ入ってしまいましたわ(泣)。











<嫁さんを誘いたくなる拉麺店>

 ・・・・などと考えながら、池袋にちょいと私用がありましてそのついでに、かねてから個人的に注目していた「さんかく」さんを訪問するために、目白へ移動。池袋もいい店が集中しているのですが、雑踏が疲れる気分だったのです。天気が良いのでぼーっとしたかったのかも。それに、駅からものすごく近いのも動機の一つだったかも。







 で、訪問してみて、想像以上に雰囲気がいい店だった!これは、ラーメンデートに使えるかも。ラーメン婚活ってイベントが今ではあるらしいけど、まずは気になる人がいるのなら、ここオススメ。庶民的で渋い一軒家のお店は、どこか京都の町並みみたい。店先はラーメン店には見えません。手前の壁を奥に入って誘導され店内に入ると、タイムスリップしたみたいな感覚。ちょっと暗がりでレトロな雰囲気。蒔きストーブ、真空管ラジオ、水屋・・・が、和のいい空間。そしてBGMはジャズなのだ。客層は、案の定・・・若い男女がテーブル席にいたり、カウンターに熟年夫婦が散歩がてらに昼飯といった感じだったり、女性一人客もちらほらといたりする。







 女将さんらしき人の柔らかい接客に従って席に着くと、冷たい緑茶が丁寧に配膳される。注文を急かされることなく、ゆっくりと茶をしたためて、「中華そば」を告げました。ガチな高級さはないけれど、程よい落ち着き感がいい。


   



   










【あっさりで円やか醤油系!でもしっかりとした強さもある味わい!】


 配膳の瞬間、誠に丁寧であります。お盆にのって女将さんが恭しく運ばれたそれは、懐かしさの中に、店内の渋い大人の好みを映し出すレトロな雰囲気と、一周回った新しさを感じさせる雰囲気。この瞬間で美味いに違いないと思わせる説得力に溢れています。円やかさを感じさせつつも主張する醤油のブラウンの柔らかい透明感。整然とした具材の配置と、個性的な極太麺。これはキレイです。







 いかにもあっさり系な醤油らーめん。オヤジ好みでもありますが、女性にもウケると思われます。軽い鶏がら系のベース出汁に、柔らかい魚介のエキスがプラス。そこに・・・そこはかとなく、淡い生姜のようなかくし味。甘みは野菜と思われます。とにかくスルスルと飲み干せる優等生です。そして、この店のロケーションと雰囲気、そしてこの味わいなのに、あまり有名ではないところが、実に穴場感です。







 しかも単にあっさり系ではなく、旨味が濃ゆく感じさせる工夫というか、醤油ダレのエッジがなかなかナイスかも。濃ゆくないですが、円やかさだけでなく、しっかりとしたカエシ感もあって、食べ応えすら感じる清湯スープ。薬味は、白ネギの粗みじんと万能ネギの極細みじんで、どれもサイズがぴったり。スープに浮かんでは流れて、歯に引っかかり甘さと香味を滲ませます。













【多加水でうねった極太!レトロなイエローがいい雰囲気】


 麺が特徴的。汁系としては極太に値するサイズで、正方形の角が膨れっ面したような風貌。短い間隔でウネウネとうねる縮れ麺。なかなかのイエローでして、店のレトロ感と共通するものを感じます。見た目は明らかに多加水。ツルツルとした光沢にもあるように、スベリの良さは最高レベル。太麺なのにチュルチュルチュルリン!っと高速に駆け抜ける喜び! 口当たりと喉越しの楽しさが最高レベルな感じがします。







 密度度はほどほど。粉感覚とは無縁に思えて、もちもちなグルテン感を楽しむタイプ。見た目と裏腹でスパスパと切れてゆく前歯の切れ味と、奥歯のプレスにおけるクチっとした短いタップで一瞬に潰れる感覚がいちいち楽しいです。箸でリフトするとボコっと一気に持ち上がるところを、そのまま食らいつきますから、今回のいっぱいは異様に早く食えたかも。左右の客がちょっと引くくらいのスピードで食いきってしまった・・・(汗)。












【何気に部位を使い分けたあっさりチャーシューがナイス!】


 この店は、酒がいい感じです。日本酒から焼酎(芋・麦)、そして地ビールやら梅酒まで、バックヤードの種類はないけど、選りすぐった酒のラインナップがいい感じです。餃子でいっぱいというより、サイドメニューの冷奴を摘まんで一杯やりたい気分。そんな雰囲気に合うように、このメンマが絶品かも。非常に繊細な繊維質でひきしまったボディー感があり、コリコリと小気味良い切れ味が嬉しい。もちろん味わいもスープにマッチしていて、これはナイスなメンマです。







 肉は丁寧さを感じる仕上げで、ロース部位。赤身オンリー部位と、脂肪配合の部位を個性を選りすぐったのか、二種チャーシューのように楽しめます。両方ともスカッといい塩梅で脂が抜けていて、そこにスープが染み入り、噛むとジュワーっとエキスが口内に滲み出るという感覚。味わいも肉味が活きる薄味仕立てで、オヤジも泣くといった感じ。













 総じまして、「あまり教えたくない、これは使える店!しみじみ中華そば!」と言う感じでしょうかねー。オヤジ一人でふらっと飲み食いに来てもサマになる! ダンディー目指す私にはピッタリの感覚であります。目白は・・・なかなか来ねーしな・・・・などと思いつつ、ここは誰かを引き連れて訪問したい。できれば、ラーメンに詳しくない方と。なんだか隠れ家にしたいようなラーメン店でして、それでいて何かで「使いたい」ようなラーメン店。とりあえずは・・・ここ数年ラーメンを敬遠している嫁はんでも、連れて行こうかと(笑)。ま、どこまで本気なのかは、あしからず。ということで・・・・・なので詠います!



   早春の
   陽気誘われ
   散歩道



   静かな街の
   おデート拉麺



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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