ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2179】 海坂屋 (東京・東中野) 煮干中華そば


    最近、若い方に飲みに誘われましたよ〜。意外な顔ぶれだったのと、また初めて仕事関係で目上の人を誘ったのが、私ということもあって正直嬉しかったです。その分、気持ちよく払いましたが^_^。


    一番嬉しかったのが、ガス抜き気分で「聞いてくださいよwww」ってな感じで仕事の愚痴を聞けたことかな。こいつ、ほんとに本音話してるじゃん!と思うとこっちもつられてくる。つい本音を出してしまいますが、これも常識の範囲で人間ってもんでしょう。そいでもって、ふと思ったのは、愚痴ってヒントになるのかもとおもえたこと。何か魅力的な新しいことを掲げるよりも、こういった愚痴を拾い修復する方が、ずっと実質的だし、実は革新的なんじゃないかと。だって、できてないことが不満だし、その裏返しがニーズやシーズかもだし。不満をかき集めて最大公約解決法を編み出すことができたら、組織改革としては、スマッシュヒットになるかもしれないじゃない。



    語るよりも聞き役。役割よりも本音。提案よりもグチ。すべてやり方変えて仕事や生活をやり直したら、全く違う世界が見えるんだろうか。例えば、ラーメンよりはうどんとかね。


MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術

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<丁寧さが溢れる煮干中華そば>


 ・・・・などと考えながら、やっぱりラーメンだけは哲学だから止められなかったりしてしまいます。久しぶりに東中野駅で途中下車です。目指すは「海坂屋」さん。最近、ちょくちょっくと有名ブロガーさんたちが情報あげているのが少し気になっておりまして、少し余裕がある昼下がりに突撃してみました。ピークアウト時間は外したつもりだったんですが、あいにく満席でして、注目店舗の貫禄を徐々に出しているような予感。店主とそのサブの方も小気味良い動きをしており、客への接し方もハキハキとしていて丁寧。プロのサービスぶりというのは、見ていてそれだけで気持ちが良いものです。







 券売機がない(置くスペースがない?)ところも、この店では合っているかも。やはり客と店側の金銭の直接的なやりとりの瞬間
って、食った後の感想がそれとなく出てしまうもの。金を支払う気持ちよさが、帰り際の「ありがとうございました」という言葉にコラボするようで、こっちも後々も気持ち良いしね。その一方で、券売機スタイルを習慣のように身に染み付いていると、食った後、金払うのをすっかり忘れて客が退店してしまうリスクもあるけど・・・・。そんな客を後から追いかけるサブのスタフ君も大変だったりする。


   










【コク深い鶏出汁に支えられた丁寧でシッカリな煮干し感】


 配膳は、高台に受け皿を準備されて、その上にドッキングするように一旦置かれて、そこから両手で受け取るような表彰状を受け取るような形になります。そうやって恭しくも受け取った一杯は、なかなか食う前から「丁寧さ」が溢れる麺顔。バランスがいい。トッピングとサイズ感とか色合いの感覚。汁と麺の露出度など。雑な麺顔は、どこか味わいにも緩みを感じさせますが、こうもビシッと決まっていると、気持ちがいいもんです。








 そんなやや贔屓目でスープをすすり出しますが・・・・おおう!煮干中華そばと謳うからには、ニボニボっとした苦味風合いを受け止める準備をしておりましたが、意外にも鶏出汁の深さを感じることに。淡く鶏独特のコラーゲン感覚を滲ませます。あっさり鶏ガラ にややモミジのようなコラーゲンを、ほんの微かに・・・僅かに感じるだけなのだが、ベースの旨さが光るという感覚。こりゃ当たりだわと、内心ほくそ笑んだりしてしまいます。







 続いて煮干だけど、醤油ダレの輪郭にうまく乗っかったかのような、程よい塩気と丸い甘みがいい印象。そこの軽やかな小魚系の香ばしさを漂わせて、ニボニボと攻撃的なところはかなり低めです。しかし、この程度な所がどこか上品とも思え、全体の丁寧なニュアンスに引き寄せられたりもします。







 また玉ねぎのミジンがいい仕事。煮干に玉ねぎミジンはテッパン級の固い安定度だと今更再認識です。このナチュラルな甘みと苦みが煮干の香ばしさと良く合います!しかも、玉ねぎポットが卓上に置かれているので、いわば好きなだけ入れていいというシステム。貧乏根性な私はついつい、玉ねぎを入れすぎてしまうのですが、ベースの出汁がしっかりと受け止めてくれて、そんな失敗はしなくて済みました。







【前半のややパツった歯応え!後半にしなやかな啜り感覚】


 麺は定番の細ストレート麺。真っ白と言うより、薄く黄色味がかった色合いで、煮干スープによく似合います。底からサルベージすると、綺麗に折りたたまれているのが分かり、いちいち抜け目がない。加水はやや中程度といったところで、潰し込みを強くは感じないものの、密度感覚がほどほどあるタイプです。茹で上げの妙によって、最初の前歯の当たり方は、パツっとしていて、とてもナイスな食感。トッピングの玉ねぎやら、青菜やらと相まって、歯で刻むことがダンスのステップを踏むかのように、これが楽しい仕上がり。







 奥歯へと運びこんでも印象が良い。きちんと整列されたかのように、端からブチブチブチっと押し潰れるようなプレス感。そして、その余韻の中に、グルテンの風合いを感じ、咀嚼を重ねる毎にデンプンの甘みを感じるかのようです。それがスープと一体となって旨さが溢れる。この時の私の脳内ではきっとドーパピンも溢れていることだろう・・・・。







 
 滑りもまた良し。後半になるつれて、スープを浸透もあって歯ごたえよりも、滑らかさが前に出るようになってきます。口当たりはもとより、内頬や喉奥を駆け抜けるタッチ感も快楽的で、食道へと落ち込む瞬間はかすかなシルエットを感じるかのようです。このみの麺かも。







【質よく飽きさせないトッピングたち!チャーシュー美味し】


 冒頭でも感じたけど、トッピングの質とバランスがいいです。玉座に構えるチャーシューは、見事なレアっぷりを感じさせるタイプで、肉の赤身本来の旨味を十分に感じるし全体的にも余計な味付けがない。周囲の焦がしたような香ばしさも微かに感じ取れるほどで、これがまた焼酎にも合いそうだと感じてしまう逸品。大きさや厚みとしても、デフォルトとしては申し分なしです。







 また珍しさもあります。赤いカブの刻みのようなのは何なだろう。そして青菜・・・と思ったが軽い浅漬けのような仕上がり感。どこかの郷土特有の青菜漬けかな???不明ですが、これが全体によく合うので不思議。そんなことを感じながら食うものだから、最初から最後まで、飽きさせないのでありまして、具もそういう意味ではすごくいい仕事だったと軽く感心です。







 





 総じまして、「丁寧さとシッカリ味わいがバランス良い逸品」と言うそのままのひねりもない感想でごめんちゃい。東中野と言えば、今やすっかり「好日」がメインに頭に浮かびますが、似たような店が少ないのでこれは選択肢が増えただけでも嬉しい限り。また寄り道スポットが一つ増えました。次回は鳥系のを食うつもり。いや汐かな・・・・。メニュー制覇欲に駆られてしまいます。流行りそうなので、それまでに足繁く通うかは未定・・・・。ともあれ丁寧な一杯で気持ち良かったが、この日は天気も良くて、二月とは思えぬ気候。本格的な春が一層待ち遠しくなりました。仕事も佳境ですが、耐え忍んで春を迎えたい・・・、なので詠います!




    如月に
    早春長閑な
    陽射し浴び



    煮干し漂う
    凪の海哉




 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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