ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2162】 麺や KICHŌMEN (東京・荻窪) 鶏こく麺

 前夜の雪予報が少し外れて、すごく晴れ晴れとした週末の午前中。風はまだ冷たいのだけど、こうも天気がいいとどこか外へと出かけたくなります。家族が実家に用事があって帰省しているのもあって、フリーな身柄でしたのでここはてくてくと散歩でもしましょう・・・・と中央線の通過駅をあちこちと歩きました。その一環で、最近きになる「麺や KICHŌMEN 」さんに突撃してみました。その名の通り「几帳面」なご店主が、丁重にお出迎えしてくれてなかなか好印象。配膳の順序やら、調理の順番やら、多くの客とのコミュニケーションも多くて、全体的にホスピタリティの高さを感じさせてくれます。こう言う店は外れが少ないんだよねー。今回はお試しもあって看板メニューの「鶏こく麺」とさせていただきました。













【出過ぎないコラーゲンがとっても穏やか!芳しくサラサラと流れる豊潤な鶏白湯】


 店名から、鶏白湯とわかるその期待感ですが、そこそこ開発され尽くしたジャンルですからね・・・ちょっとどんなもんかと期待したのですが、配膳の瞬間はいいところを突いてるな!という感覚です。冒頭からツボ押さえられたとニヤつく私。醤油鶏白湯ともまた違うような、穏やかなベージュ色が、一足も二足も早く春を運んでくれるような穏やかさを称えます。その見栄え通りに答える味わいでありました。







 レンゲですくってみると、そこそこのコラーゲンが見て取れますが、割りかしライトな風合い。濁りが軽いようで味わってみると、ぼんじりやモミジのようなコッテコテのコラーゲン感覚はありません。ゆるゆると鶏のエキスが口の中に広がりますが、重くなくてしかも味わいは豊潤。塩気が穏やかでとっても丸い印象。甘みは醤油ダレと脂に結びついたかのような一体感を感じさせます。テーブルセットには一味と胡椒があったんですが、胡椒だと一気に洋風に持っていかれそう。一味も後半トライしてみようかと思いきや、トッピングの水菜の影に隠れた辛味醤があるため控えました。この辛味醤がどこまで仕事をしているかは不明なほど、ほのかな味わい。








 感心するのは、鶏エキスのサラサラさ〜。骨エキスのすり潰しを全く感じないしエグ味は一切なし!骨髄の粉っぽい部分も綺麗に溶けきっているようで、最後の最後に、丼の底をさらえようとして、少し残骸が残る程度です。今回も問題なくスープは完飲。後味的には、微妙な醤油ダレか?と感じるほどの香しさが鶏とマッチしてます。












【本当に口当たりと舌触りが滑らかな多加水ストレート細麺】


 この細麺が異様に口当たりがよろしい!丸麺かと思いきや角麺が軽くふくれっ面したような形状のストレート麺。滑りの良さは、加水の高さが重な要因でしょうが、ねり水の反応感も非常に少なくて麺自体の風合いもさっぱりしている良い麺です。ライトな麺ですから、このスープと良く合うなと思わせます。軽くスープがまとわりついて、より一層滑らかさを高めます。







 ぷっつりプツプツっと小気味よくてリズミカルに千切れる麺。淡くて高い反発感がたまりません。そして意外に熱でスープの浸透を後半に許すタイプで、とても懐かしい滑り心地を後半に楽ましてくれます。大盛り100円。「スペシャル全部のせ」だと麺大盛りは無料だそうですが、店主によると2月から改訂で、大盛りは一律+100円だそう。今なら色々お得です。


   






 奥歯のプレスでもいい感じです。束になったそれをユックリと力を込めると、プチプチプチっと端から順にしたがって潰れていくのが快感。所々、水菜が張り付いてザクっとした部分が入り混じってなかなか、リズムとしても楽しい歯ごたえ感覚です。







【燻製風味が深く滲む鶏チャーシューが大人びた味わいを残す】


 トッピングを味わうなら、「スペシャル全部のせ」が大変お得だと感じました。隣客はみなそれをオーダーされてて、後からメニュー表で確認すると約100円ばかりお得と納得できます。さて、この鶏チャーシューは美味いね! スモークを聞かせた風合いがとてもハッキリと味わえますから、これならウイスキーの水割りとでも合うと思うほど。ご飯のお供系ではないけど、ラーメンにも当ぜんながらマッチするタイプ。スカッとしている分、スープに沈めて少し染み込ませて食うとこれがまた昇華するイメージ。うう・・・こんなテクニックがあるなら、三元豚チャーシューはどんな風合いなんだろうと、一人心の中で地団駄を踏むしかありません。














 総じまして、「生真面目な独創性とホスピタリティを深く感じる鶏白湯」というそのまんまの感覚でヒネリなくごめんちゃい。ここはいい店な予感。ちょくちょく定点観測をしたいと思うけど、荻窪駅から少しばかり歩くのが少し気がかりなだけ。ご店主一人で活躍中で今は大変みたいだけど、頑張っていただきたい次第。暖かくなると散歩がてらにまた寄ります。なので詠います!


   几帳面
   生真面目浄く
   礼儀よく


   麺にもにじむ
   ホスピタリティ



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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