ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2143】 餃子の王将 武蔵小杉店 (川崎・武蔵小杉) 醤油ラーメン・セット


 まあ、これを指して京都系と言うこともないけど、やはり京都発の全国区なので、どこか片隅でもう一回食ってみたいと思う。餃子の王将のラーメン…………実に30年ぶりくらいになりますか。餃子は度々お世話になっており、大抵の場合は、鳥の唐揚げとセットで食う事が多いんです。しかし、どんな味だったっけと最近思い出せなくなりまして、今回の京都系集中連食に引っ掛けて食いに行きました。しかも、一番混む時間帯に、途中下車してまで。








 まあ、京都時代で王将に足しげく通ってた頃は、自分の中では黒歴史でして、高校と予備校で受験勉強してたのとかぶります。結果としていい結果でもなく、悶々としてたっけ。昔の京都での王将フランチャイズは、店舗毎に店主の個性も発揮できてた。また今よりはるかに種類とボリュームがあったように思えるのです。例えば、学生は皿洗いすればタダにするとか、またプロレスファンの店主なら、「ジャイアント馬場定食」なんておかずが想像できないメニューもちらほら。金がないときは、もちろん餃子とライスのみ。気をきかせてくれて、湯飲みにラーメンスープをサービスしてくれたこともあった。バイト代があった頃には、鳥の唐揚げに昇格。焼塩で食うのが京都の流儀。添え物のキャベツに汁が絡んで旨かった。カウンターについて、ラーメンが来るまでそんなことを思い出していた。












【高校の頃にガツガツ食ったような、どこでもある懐かしい味わい】


 高校の頃に本当に食った機会が多かったのは、ラーメン藤。今はもうない。そして、予備校に通う頃は、王将と、当時勢力急拡大中の天下一品。自分の中ではどこかラーメンとしては、王将は隅に追いやられていました。当時どこか量産的な味わいが、納得できなかったのかな………。そんな記憶が蘇る、そんな再会でした。







 しかし、時が流れるとそんな味わいが、ただ懐かしくて懐かしくて、すすり上げるレンゲが止まらんかったりする。なんか笑えて来る。ピントが多少ぼやけようが、醤油のカエシ感覚はあるわけで、その一方でどこか甘味を感じる調味料の片鱗。ライトな豚のエキス感覚に、鶏ガラのあっさりコクも入り混じるのか? 背脂全くなし。ただ普通の大衆系醤油のスープで丸い味わい。香味油で脚色するなど、あまり芸術性を感じないんだが、いかにも本来のラーメンと言う感覚で、久しぶりに食ったのもあって新鮮に感じたかもしれない。そうそう、これくらいの食べ物だったんだよねー、ラーメンって本来は。














【見事に量産品質〜一方、本質的なのかも〜な麺品質】


 京都系の細麺で多少粉っぽさを感じさせるタイプとは、全く別物ですね〜。もはや麺だけは、全国どこへでも評価が受けやすいと思われる、標準的な多加水ストレート麺。やや透明っぽいツヤツヤ感を湛えます。口当たりも正しくライトで、前歯で容易にプツプツと切れ行く感覚。奥歯がプレスは淡白にクチクチっと潰れこむ感じが、馴染み深いです。穿った言い方だと量産品質なんですが、 悦に浸らないけど、食堂感覚では十分に満足のいくフィーリング。文字通り、チュルチュルっと気軽に啜って食えます。ただ、セットメニューで気にならなかったが、これ単品だと少し後から腹が減りそうな予感がします。












【センターキッチンとは言え、満足レベルかもー】


 大手食品メーカーも、業務用チャーシューをかなりハイレベルで仕上げる昨今。王将とは言え、なかなかいい感じで寂しくさせません。標準と言うドンピシャのサイズ感と厚さ。二枚入っていて、軽い醤油の香ばしさを残す感覚。脂の甘みも丁度良かったかもしれません。麺を巻いて一気に食いました。















【パラパラ過ぎないところが、むしろ好印象な焼飯】


さて、最近めっきりラーメン&焼きめしでないと、気が収まらなくなってきた。なのでこのセットメニューは、実に有難い。とは言っても、大衆系鎖系ですから、あまりおおきな期待はしていなかったんですが、意外にいい。ちゃんと手作り感がある炒め技。テクニックによってブレ幅が大きい部分ですが、それだけに、ハンドメイド感と言う根源的な旨さのエッセンスは、アリアリです。脂の香ばしさを、醤油系の焦げ、そして薄めの塩味と飯の風味が「炒」によって一体化してます。偶然なのか、パラパラ過ぎない加減が、個人的には好みかも。普段ならスープを少し回しかけるところですが、そう言う部分が不要。塩加減、湿り気、香ばしさ、エキス感……バランスいいかも。












【王道の餃子にブレはなしの旨さ!】


小学生から中学に上がりだした食欲旺盛な頃、友人宅に遊びに行くと、おやつには「王将の餃子」が出てきた。それほど馴染みの味わい。あの頃も、今も、心を離さない。片面だけはしっかりとしたカリカリ焼き具合。反面は蒸気で半蒸し焼き状態ででいい感じ。ニンニクの味わいが効いていい。白飯を欲する。餃子専用のタレも備わっているのだが、私は自分で調合したタレが好き。酢を5割。醤油3割。辣油2割。酸味とニンニク風味がぶつかる具合が、一番好き。小籠包も、王将の餃子も、割らずにタレをつけて一口で食う。口の中で肉案が爆発的に広がる興奮。熱気。旨味。嗚呼……………、京都に王将あり。













 総じまして、「懐かしみも味のうち〜、これで大きくなりました〜」と、今ではどこか感謝も覚える一杯です。サイドメニューがすでに主役を食っている感覚はありますが、それが許せてしまう。そんなセットメニューに乾杯気分。なので詠います!



    懐かしき
    故郷の看板
    吸い寄りて



    ガッツリ定食
    青春の味



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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