【今週のラーメン２１２９】麺やでこ（川崎・武蔵小杉）醤油そば・大盛り

　まあ今年の最後は、日頃お世話になった一杯で〆たいと思うわけです。まあ、性懲りもせず、ここの「醤油そば」ばかり食っていた2015年。特製でいこうとも思ったのですが、シンプルな醤油そばで大盛りとさせていただきました。

　今年は、「ぴっちりとしたクリアな醤油味わい」を何回繰り返して語ったきとか。掛け値なしで、私を毎回捉えてなりません。醤油の香ばしさだけでなく、塩気のキレや後に残る酸味の仄かさなど、貝系のような滋味も含んで崇高極まれりな一杯。鶏ガラがの揺らめきや、すっきりラードのような香味油が、今回もキレッキレ。今回は麺が多くて、若干いつもとバランスが違ったけど、最後の一滴まで堪能し尽くしてしまいました。

　麺もいつもの通りに、品の良いツルツル感覚がいいね。これも言い尽くした感あるけど、密度感あるのにしなやかな腰つきが堪らんのです。微妙に平打ちっぽいフォルムもまた、歯応えや喉越しに好印象を与えてくれる。汁系はもちろんですが、つけ麺にして〆た麺もこれまた風味が立ち、私を魅了し続けます。今回は、大盛りにしてみましたが、1.5倍以上はあろうかというサービスぶり。テボも二つ使いと言う対応です。

　二種チャーシューも文句なし。鶏の胸肉は、パフパフ状態ですし、淡くスポンジのように吸収する醤油スープが、さらに味わいを深めます。また、仄かに香る柚子の風合いもいい感じで、酒を欲してしまうかも。豚のロースは程よく脂が煮だされ抜けていて、多少スカッとしている。タレの染み込みはいいバランスで、これまたスープを逆輸入して吸い込んだところをかぶりつくのがうましです。