立川北口の開発が止まらない!イケアが出来たかと思うと、ららぽーとが開業予定とか。今回は、家族を連れて映画に行って、ついでにイケアに行ったわけですが、年末年始のセールの活況でたいへん賑わっております。正直言って私は疲れた休日になってしまいました。そんな中、プチ自由行動をする時間をもらいまして、自分のシャツやら、新しいタイなどを調達。さらに待ち合わせ時間にはまだ余裕があったため、少し足を伸ばして一人「楽観」さんへと伺いました。
相変わらず、非常に怪しい建物です。飲食業が入っているのが不可思議な感じすらします。さらに、楽観のイメージカラーの水色が、建物全体的には救いようもないミスマッチ感を漂わせておりまして、それでも街として成立するのは、立川らしい感じがします。
【ライト醤油の醸造感とクリアラードのこくまろ感!豚メインのスッキリ仕上げ】
しっかし楽観も混んでいた・・・・。最近、有名店では小さな家族連れでも行列に並んで食べますからね。時代は変わったなと思ったけれど、自分も自分の親も、その昔「天下一品総本店」で同じようなことやってたっけなと、思い出すとほくそ笑んでしまいます。混んでたし、自分だけつけ麺だったようで、配膳は少し遅れ気味の15分弱かかってしまいましたが、許容範囲。ホール担当のスタフくんも大変だ〜。
なるほど・・・具材は麺皿で、薬味は玉ねぎ微塵だけで醤油つけダレの方に投入済み。塩の名作「パール」のような感じでプカプカと浮いております。軽く香味油が表面に浮いてまして、非常に艶やかな見栄え。琥珀の色合いと言ったところでしょう。まずタレの味わいですが、そんなに塩っぱくもなくいい塩梅。そのままでも飲み干せてしまいそうなマイルド感が印象的。はっきりクッキリとした醤油フレーバーに、豚コクの円やかな旨味が溶け込んでいるのが分かります。また多めの玉ねぎ微塵も早速効果を発揮しているようで、ナチュラルな野菜の甘みも感じるほど。非常に食べやすい清湯系醤油つけダレでして、小学生の子供でも難なく食せるでしょう。
個人的には、もう少し温度が高めでもよかったのではという印象。これは、どんどんと食べ続けると、後々になって尾をひくことになります。
【丸麺っぽい軽い口当たりと滑らかな腰つきとスベり感覚】
非常にナチュラルな細めんで、丸い切り口という形状と、加水多めというキャラクターにより、ツルツルな表面の仕上りと、プリプリプツプツという歯切れの良さにも表れているようです。なので醤油つけダレに非常によく馴染むし、口当たりの良さにも貢献をしています。
非常に強く冷水でしめられたような「引き締まり」もあり。またグルテンの風合いというか、麺自体のでんぷん質も旨味としてとても感じることができます。麺量としては、体感230〜250gという感じ。ちょっと抜け出して食うには適量でした。
ただ食い出して半分超えたところで、麺の冷たい温度が、完璧に醤油ダレの温度を吸いつくした感じがあり、つけ麺特有の「寒暖の緩急」が楽しめなくなってしまったかな・・・・。ひょっと温もり対応してくれるのだろうか。でも細つけめんの温もりを食うんだったら、最初から汁系を食えばいいだけだし、難しい注文だと思いますがね。
【脂の抜けきりと少し冷えた温度感あるチャーシュー】
具材は、バラとロースの部位が入り混じったような、カット済みのチャーシュー。それに細メンマ。どちらも薄味でメンマの淡いコリコリ感を期待したところだが、ややそれも淡い。チャーシューは、見栄えの割にスカっとしていて薄味。酒のアテなら悪くない。なので醤油ダレに浸して食うのがベストという感覚。
この具材がまたつけダレの温度を奪ってしまったな・・・。完全に温くなってしまっただけでなく、想像よりチャーシューがタレを吸い込まないといったイメージ。
【淡い魚介が入るだけで落ち着きを感じるスープ割り】
このままでも飲み干せるので迷ったけれど、一応スープ割をお願いしました。ここで一気に全体的なほっこり感が生まれます。ようやく熱々をいただく感覚がおとづれた安堵感。淡い魚介系の出汁が注がれただけで、ググッと落ち着いた味わいになってくる。ここで名作「琥珀」の片鱗を感じることができますな! ただ・・・・スープを割りすぎるねん!という感じもしまして、若干薄すぎるかなという印象。スープ割というのも全く難しいもんであります。
総じまして、「名作「琥珀」の組み立てキット的つけ麺」という感覚かな・・・。新店舗ならちょっと期待を感じる仕上がり感覚ではあります。ただ、楽観さんは、六本木時代を知っているだけあって・・・思い出はいつも美しすぎるのか、どうしても比較してしまう。メイン店主が不在だったのか、どことなく教科書的な作りがいいのやら、寂しいのやら、冬の曇り空のような気持ちが胸に足し込めてしまった・・・。ま、その日その日のブレというのもありましょう。それでも、またこれ食いたい!というより、「普通の琥珀」をまた食いたいとかき立てられるわけで、『琥珀の真髄』はしっかりと注入されているのは確かでありましょう。思い出は変えられないけど、これからのさらなる進化は確かめられる。きっとまた食べに来ます。なので詠います!
駅前で
寒風吹く抜け
襟立てる
温もり求め
楽観琥珀
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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