雨。ビニール傘が手放せない1日だから、極力地下道を通っていこうと思う新橋界隈です。しかし、地下鉄で座った途端に気持ち良すぎるほどに眠りに落ちてしまい乗り過ごす。しかも、慌てて降りたものだから、傘を車中に置き忘れてしまってショック! 雨雲を恨めしく見上げる私です。
やれやれ………気分転換だ。西新橋スクエアビルには、いい喫煙場所があって移動中よく利用するので、取り敢えず気分を変えて一服だ。広くて小綺麗、しかも隣スペースにファミマがあるから、そこで新しいビニール傘を購入。こういう地味な出費が最近多いのは、歳のせいかな………なんて考えながら、ゆっくりと煙を燻らせる。さっさともみ消してさっさと次へと向かおうとします。するとエスカレーター付近に中華屋があって、何やら誘いかけてくるオーラを感じます。これは直感ってやつですね。メニュー看板の一番右隅に「汁なし麻婆麺」の文字を発見してしまったではないか! まだ昼飯には相当早いけど、誘いに乗ってしまった。
【スープと小鉢付き!セットに弱い小市民な私・・・】
簡単に誘いに乗ってしまうのには、別の理由もあり。セットでスープと小鉢が付くというところ。以前なら、そういうの要らんから安くしてくれと願ったもんだけど、昔関西駐在時代、ネゴって引いたところで30円程度だった。こういうの素直に受け入れた方が賢明なんです。
座席に付くと既に小鉢が備わっている。もやしを湯通ししたやつに、鶏ガラスープを絡め、少々の野菜と唐辛子を混ぜ込んだもの。よく自宅でも作るやつ。ま、抵抗なくほどほどにうましかな。
スープは、サラサラの鶏ガラスープでトロミは、とても少ないタイプ。割としっかりと味付けられて、白菜の破片と溶き玉子が、少々の泳いでいます。このスープはお代わりOKみたい。ライス系だったら2〜3杯は欲しいところ。そんなサイズのスープ椀。
【出汁の効いてる?麻婆餡!マイルド系台湾風辛味が優しい】
ゆっくりめに前菜とスープをちょうど味わい終えたところで、タイミングよく配膳が完了します。まだピーク前だったからすごく早かったかも。麺顔は、まさしく「麻婆豆腐単品メニュー」と言う見てくれで、麺を完璧に覆い尽くすほど、餡の量としては申し分なしです。
店名から、台湾系中華なんでしょう。バリバリの激辛四川と言う攻撃感はなく、豆板醤自体も比較的マイルドなものを選んで使っているような感覚。なので辛くて毛穴が開きまくり汗ダラダラ、お化粧落ちが心配〜〜なんてことはなさそうです。それでもしっかりと本格中華の濃ゆい味わいがあり、嬉しい味わいだったりします。
全体的には、マイルド辛さもあってか、出汁を感じるほどの余裕もあったような印象。鶏ガラ系のコクが、豆板醤の向こう側で、優しく微笑んでいるような味わいだなと感じながら、一気にむせることなく完食です。絹ごし豆腐も非常にフルフルとしつつも熱がしっかり入り込んでいて、アッツアツでうまし。熱さが少々辛さをヒートアップさせるものの、結局、麺と絡まり崩れるのでジュルジュルジュルジュルーーーーーンっと啜り飲みで味わう。もはや飲み物です。また、忘れてならないのは、挽肉の多さと柔らかさ。そして大きさでしょうか。肉の大粒食ってる!ってな感覚があって、奥歯で潰すとエキスが滲む。その瞬間は正直申して、麺よりはライスで食いたいかな〜〜なんて思います。
【もっちりしつつも峠を越えた柔らか中華麺】
麺が好みで印象が変わるかも。はっきり言ってやわ麺です。中華麺らしいイエローっぷりと、多加水っぽいツルツル加減。そしてやや細めのストレート麺。よじれも少なかったと言う印象。汁なしと言っても多少のツユがあるわけで、チュルチュルと口当たりよく啜りあげられます。前歯で千切る感覚は、文字通りのスパスパと言う軽い感覚。奥歯で束になったそれをプレスすると、クチリ!と安易に潰れる一方で、ほのかなもっちり感を与えてくれます。多少縦の伸びするようなニュアンスもありまして、引きずり出しと底に敷いてある味付きもやしも引っ付いて出てきます。麺とモヤシの絡まった歯ごたえも面白いかも。
総じまして、「女子にも嬉しい本格的で優しい味わいの濃厚麻婆」と言う印象でしょうか。なぜなら、あと客がこれまた女子ばっかり!パンチ系でないところが、やはり女子ウケするのではと根拠なく思う次第。まあ、後半少し肩身が狭かったものの、最後まで美味しくいただけて満足です。さて、次へと急ごうか。おっと、ビニール傘をまた置き忘れるところだった。あっぶねー。なので詠います!
雨宿り
飛び込むビルの
喫煙所
も少し待とう
お腹と相談
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!