ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2057】 たんたん亭 (東京・浜田山) 肉ワンタンメン


 急激に忙しくなってきたこの頃。休日は無理やりに休むようにしました。どうも休日出勤しても週明けからスタートダッシュができなくて・・・、自分なりにメリハリをつけようと考えを改めました。そこでゆったりしながら過ごす日曜日の午後、おやつがてらにぽいっと散歩で一杯食おうと思いつき、頭に浮かんだのは「たんたん亭」さん。新店舗や流行最先端の店に突撃する意欲が急激に低下しております。のんびりと定番ないい一杯をすすろうということかな・・・。


 そんなのんびり気分で訪問した午後2時過ぎですが、なんと行列が店内から店外にはみ出しております。日曜日の昼ごはんってとても中途半端だから、ラーメンでも食べに出かけましょうよという感じかな。家族連れやカップルばかりで、一人客は少し肩身が狭かったりします。前回は「支那そば」をいただきましたので、今回は「肉ワンタンメン」。少々お高い価格設定でありますが、滅多に来ないので奮発させてもらいましょう! それにしても・・・海老ワンタンメンは高いな・・・。


  











【煮干し風合いが柔らかく、醤油の塩気も甘みも粋で円やか〜!】


 カップル2組と私の分、合計5杯分が1ロットとして麺釜にドバッと投入です。キッチンタイマーなんど無粋なものは使用せず、時間感覚と手の感覚だけで、手際よく調理が進み、配膳が完了するまでの動作は、職人芸!テンポがいいので見ているこっちも気持ちがいいです。蓮華がみな13時30分の方向を指しながら、それぞれの配膳が完了。「柔らかい魚介」という前回のイメージを浮かべながら、蓮華から静かに味わいます。するとそれは、やっぱりイメージ通りなのですが、実にさらっとしつつも、軽やかな動物系の旨味が広がる。定番中の定番というような安定感が溢れるうまさ!ずしりと重い猫パンチを食らったようにメロメロ気分に落ち行ってしまいました。







 「煮干が軽やか」。普段極濃などという煮干の感覚が当たり前のようになっておりますが、こういうクラシカルな煮干フィールドがなんと円やかで落ち着くことか!と思えてなりません。苦味やニボニボっとした感覚は排除で、じんわりと魚介系の甘さと旨味が染み渡る味わい。その中にいい塩梅の塩気が加わり、いい出し加減となって食べ手をすでに魅了ですよ。鶏と豚の淡い動物感ともバランスして、ますます円やかさに磨きがかかるような思い。ワンタンを食べ進めるほどに、餡のエキスがゆっくりとにじむようなニュアンスもあり、後半になっても飽きさせない旨さです。







 醤油ダレのスッキリさもまた格別。煮干の塩気と甘みをバックアップするかのようで、色合いのイメージの割には前に出てこない。カエシの感覚は、煮干に吸い取られたかのような一体感がまたいいです。













【麺の折り畳み美しく、まるで柳生博の後頭部を彷彿!】


 麺の折りたたみ方が実に美しい!こういう場合、いつも私はこういう例えをしてしまうのです。それは、「柳生博の後頭部」。マジカルな程に整った綺麗なパラレルワールド麺を、その後頭部に連想をはせてしまう・・・・・。


 標準的な細さから一回りほどスリムな印象。それでも麺の密度感覚はそこそこ高く、一方熟成度もあってしなやかな雰囲気あり。そこへ見事な茹で上げタイミングとコントロールもあって、微妙に芯を残す。そのため、しなやかなのに風合いが楽しめるという絶品ぶりです。前歯の千切りでは、淡目にクツクツクツっとした感触があり、奥歯では前半ではクシリとしたしっかりした反発もあり。







 意外と汁を吸い込むキャラらしく、後半に近くなるとどんどんしなやかさが増し、すすり上げの滑らかさと、ワンタンの滑らかさとコラボするような一体感も生まれます。







【クラシカルな肉の味わいと、定番の滑らかさに歯ごたえも楽しむ】


 ワンタンは、大ぶりなのが6つも入っていて大満足。餡がブリブリーっとこれだけ投入されておれば、それだけで嬉しくなる。てるてる坊主型のワンタンで、尾ひれのように皮の部分がちゅるりんとしていて、滑らかな食感は実に楽しい!また餡はやや粗く挽いてある肉で、適度な歯ごたえを残し食べ応え感覚を演出。薄い塩味がまたスープとマッチしているし、お約束の仄かな生姜風味が完璧。








 チャーシューは昔ながらのロースの食紅が効いた感じ。脂が少ないところをさらに脂が抜けたような食感で、スカッとしつつも確かなハードな歯ごたえが生きます。このチャーシューはクラシカルであると同時に、どこかこの一杯のノスタルジック性を表す
シンボルであるような気がしてなりません。












 総じまして、「教科書の様なワンタンメン」であり、「ついつい家族で通いたくなる」一品。こういう店に来ると、いつも次回は嫁さんと!と思うのだけど、いつも子供中心になって実現せず。客層は、老壮年のご夫婦がとても多かったけど、子育て卒業した余裕ってやつですかね。いずれにせよ、新しいラーメン求めて疲れたのもあって、定番ラーメンが異様に美味く感じた次第。なので詠います!



   空高く
   枯葉舞い散り
   風強く



   並んで冷えた
   体温め



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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