まったく、組織で物事を変えるというのは大変なことですね〜。経営者は、細かいところを見すぎると大きな決断はできないものなのでしょうが、現場ではその歪をどうしても解消できず。そしてその調整役になるのは、中間層である管理職なんですが、これもまた一枚岩ではない。この中間層もマネージャーと、ある業務特化したエキスパートとがあったりすると、視点がばらばら。これでは、まとまる気配すら見えない。
方針というのはシンプルであるべき。そしてシンプルで片付けられないものは必ずあるわけで、それをどれだけイメージさせずに減らせるかが、ポイントなんでしょうね。今回遭遇した事例だと、方針はシンプルなんだけど、かたずけられない課題は、後回しで走りながら考え「させる」というところが、全体の不満だろうなと推察してます。シンプルにぶった切って、逆に傷が生まれて悪化して化膿する、そんなことばかりを負のスパイラルで考えてしまう。トップと中間層の仕事も発想もプロセスも、20世紀のやり方から変えないといけないですね〜・・・・。
・・・などと難しいことを考えたのは、そんなこんなで難しい会議で手中砲火を浴びてしまったから(泣)。本当に悔しいぜ!こういう気分の夜は、二郎でも!食らって発散!ということなんだろうが、生憎に時間が遅すぎて、遅くまでやっているこちら中野の「鈴蘭」さんへ。仕事で相当に苦い思いをしたもんで、そんな苦味を飲み干してしまおうと、通勤経路の近場の苦煮干をチョイスした次第。そして、今回は・・・そんな自分への慰めに、特製とさせていただきました。
【豚コク濃厚ながらも、煮干しの存分な苦味がジットリ!そしてなぜか爽やか!】
相当に煮干しを投入しているこのお店。新宿店よりもそれは多めとのことを伺ったこともありますが、確かにニボニボとした苦味が痛快ですね〜。ニボを求めてニボを教わりに来るような感覚で、グビグビっとレンゲが止まらない〜。しかし、煮干しが苦味で爽やかに感じるほどに濃厚とは言え、その一方で引き立てる別の味わいも深いと感じます。
まず単純なんだけど塩気。塩っぱくないほどの適当な盛り加減が重要かと。塩気と煮干しは親友かと思えるほどに、ナイスコンビネーションです。そして、豚骨だな・・・。やはりこの動物系の旨味には深く惹きつけられます。かなりコラーゲンを感じる脂の溶け具合なんだけど、さらりとしてるし、甘みは芳醇で臭みがない。煮干しのザラザラ感もほどほどで、張り付くような飲み心地はなし。
やはり、煮干しの濃厚なじっとり感が塩気で際立ち、それを受ける形の豚骨出汁が、うまく好循環していると思えるスープ感!特に今回は特製にしたから、チャーシューの旨味も少し濃ゆめに移ったか? ともあれ、飲み干したとき、店に来る前にあった眉間のシワが無くなっていた。
【中太!多加水の中の低めなニュアンス!よじれるナチュラルさがナイス!】
ここは細麺もチョイスできるんだけど、迷ってたらそのまま食券が持って行かれて・・・ま、ええか、という形でレギュラー麺。しかし、こいつもまたいい麺ですね〜。ほんのりと、全体がボコボコっとした風貌で、縮れというより「よじれ」が強い麺。なのでストレート感覚ですっと口内と喉に入ってきては、凹凸感の感触が残るというような、全体のすべり感覚なでしょうね〜。スープの張り付き感もまたよしです。
そして歯ごたえも、多加水のようなんだけど、しかりと密度感も感じるし、グルテンの風合いも煮干し出汁を通して感じられる。やや思い感じでスパスパと千切れる前歯の当たり方がまた快感。奥歯へ運んで潰すとヌチリと感じる重厚感。そして、全体的には食べ応えを感じる満足感。
【酒に絶対合うレアチャーシュー!薄味仕立てをスープで食う】
極上レアチャーシューが4枚はいっとります。これは完璧に酒にあいます。当然ラーメンは言わずもがな。この脂のしっかりがたまりませんね〜。肉は脂の甘みで勝負が決まる?と思いきや、張り付くようなねっとりしたフィーリングの赤身部分もまた官能的なうまさ。正直もうして、スープから一旦引き上げて、玉ねぎと海苔の上に退避させ、ゆっくりその単体を一枚づつ味わった次第。ちょっと変態な食べ方ただったかな。隣客から神経質なおっさんと思われたかもしれませんが。
【味玉にブラックペッパーはテッパンな旨さ!】
あえてピックアップするほどでもなかったかもですが、やぱりうまかったのでピックアップ。タレの染み込みも、卵黄のとろみ加減とジェル部分のねっとり感も、非常にバランスよし。また、スープの調整で少しブラックペッパーを振ったのですが、これが卵にも少し掛かって、それでまた別次元のうまさへと昇華してまうこともあり、いつもよりうまく感じたかも。いつも、清湯系ではスープの濁りを気にするのだけど、こういう濃厚系なスープなら追加当たり前だな、味玉は。
総じまして、「苦味の旨さ再認識!ワイルド&ムーディな特製仕立て」と言った感覚。煮干しパンチと濃厚豚骨、そしてハイセンスな仕上がり楽しいトッピング。そんなコラボ感がたまりません。苦くて渋いのもいいけど、豚骨旨味とかトッピングの上品さとか、いろいろ一色じゃないところが一体感なんですよね。一見対立するような、いろんな意見や主張もまとまると一体感がでてくるかも・・・。と昼間の会議を思い出して、ふと思ったりしてしまいました。あーー、今日はもうとにかく早く寝る! なので詠います!
悔しいが
ひどい会議で
惨敗し
苦味噛み締め
明日へと繋ぎ
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

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