ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2025】 生粋 花のれん (東京・茗荷谷) 特製醤油ラーメン

 糸の切れた凧のように、週末を一人のんびり過ごそうと一ヶ月ぶりにクルマを目的もなく流す。皆が東京郊外へと出向く時間帯に敢えて都内を走る・・・環八が異様に空いていて、駆け抜ける喜びを久しぶりに味わっていると、板橋を通り過ぎてしまいました。信号待ちの間に、どこへ行こうかとブックマークを検索したところ、一番近くて良さ気なこちら「生粋 花のれん」さんに突撃することとなりました。しかし、なんとも粋な屋号ですよね〜。神楽坂の小料理屋か!?と思うほど綺麗な響き。実際、店に入ってみると、接客を始めとてもホスピタリティにあふれた店でして、名前負けしてません!








 場所は、お茶ノ水女子大学のそば。いかにも文京区らしい賢明な学区を連想させる雰囲気がいい感じです。付近の店もなかなか小洒落ておりますし、ローソンだってナチュラルローソンですもん。アッパーミドルが住まう街ってな感じでして、路地裏には庶民的な雰囲気もあるんですが、やはりラーメンよりイタリアンが人気のよう・・・。隣のピザ屋もうまそうでした。


  












【ホスピタリティに溢れる店】


 実は11時開店と勘違いしてしまい、ついたときにはまだ閉まってて少しだけ店の外で待ってた次第。開店と同時に、ご店主の明るく丁寧なお出迎えで店内に入ります。お好きなところへ座ろうということで、テーブル席を陣取りましたが、座席にはランチョンマットが規則正しく敷かれていて、とても気持ちが良いね〜。そこへ食券確認とお水配置、そして箸置きとお箸を定位置に配されます。そのどの動作もとてもスムースというか、ナチュラルな動作で流れていき、これならデート食にでもできようという感じです。配膳されるまでの当たり前のルーチンが、いちいち丁寧さを感じまして、これからの一杯の期待を高めます。この時点で、あ・・・この店アタリだなと確信したかもです。


  











【醤油感でスープの見た目はダンディ!しかし味わいは甘み重視でフェミニンなエッジング!】


 そして配膳された醤油の一杯。うやうやしく配膳されましたその第一印象は、実に男前でして濃ゆい醤油感覚が全面に出ています。ギラつくというよりキラキラした表層でして、よく見れば焦がしネギの欠片が浮遊してる。見た途端に香ばしさを感じる麺顔です。これはきっとピッチリとした醤油感覚なんだろうな〜と味わい出すと、実に意外なほどに「まろやか」な味わい。塩気というより甘みと香ばしさが一面に広がるイメージですかな。







 動物感がとてもサラサラとしている一方で、しっかりとした甘みを醸し出します。豚というよりこれは鶏!甘みを感じさせる動物系ですが、神奈川系の鶏油とは方向性が違う香味油が印象的ですよね〜。透明感ある動物系の甘みを確信してから醤油ダレの味わいを感じますが、ほどよい醸造感がありながらもこれまたスマート。まろやか、まったり、すっきり・・・そんなワードが頭に順に浮かんでは消えて、つかみどころがない一方で、複雑さとまとまりを感じさせます。野菜の甘さが十二分に広がるわな・・・。これはありそうでないかも。わざわざクルマ転がして来た甲斐を感じ取りました。味わいの感じ方としては、とても女性的なやさしさを感じたかも。見た目は男前。味わいは女性的。らんま1/2的な味わい??















【細くやや潰れた淡い縮れの麺感覚!風味が実に醤油ダレに合う!】


 麺がまた魅惑的です。この麺はうまい!個人的に好き! マイクロ平打ち捩れ麺・・・というか縮れまでとはいかず、捩れてボコボコとした形状がまたたまりません。しかも細麺です。醤油スープとよく絡むし、口当たりの刺激感から内頬を駆け抜けるタッチ感、喉奥をすり落ちるシルエット感が最高です。しかも、風味がよくて醤油の甘さと香ばしさが、粉の風合いと非常によくマッチいたします!「山口や」という製麺所の特注だとか!







 多加水で潰しこみが少しだけ高い感覚で密度を感じるグルテン感。奥歯でのモチモチとした歯ごたえと、前歯のクツクツっとした切れこみが輪廻します。麺の形状からすすりあげる楽しみに気がいきがちですが、噛むと楽しく風合いがしっかりしているところに注目してしまいましたわ。何と言っても甘みある醤油ダレと、麺の風合いのマッチングが素晴らしいですし!次回、大盛り間違いなし!


  











【酒好きには堪らない上品な肉の感覚!】


 スープも麺もハイレベルで楽しめるんだけど、チャーシューが・・・・これまた憎いほどにうまいではありませんか!これは、卑怯ですよ(笑)。どちらかというと、ラーメンよりも「酒の方が合う」肉の仕上がり方。非常に柔らかく仕上げられたバラ肉とロース肉。バラ肉はとろける柔らかさである一方、少しばかり塩の主張をほのめかす。ロース肉は少し赤みがかかっていて、肉の旨みと脂の甘みのバランスがとてもよし! ラーメントッピングというより、おつまみ、前菜、そんな感じです。クルマで来てなかったら、間違いなくビールを飲むところ!エビスと黒ラベルというラインナップもこれまた憎い!ハートランドが好きな私なんだけど。













【玉子の味わいも濃く、甘みが豊か!】


 最後に味玉がうまいと申しておきましょう!この甘み芳醇な醤油ダレにつけこまれているだけあって、卵黄の本来の甘みとすごく調和しております。味玉がおつまみになるという感じでして、ねっとりとしたトロミが舌に絡みつくところが実にうまいです!カスっとして水分が抜けたところと、ジェルというかゲルというかトロミというか・・・段階的に表情を変える卵黄がたまらん!また白身は深くタレが染み込んでいて、少し締まりがある高反発感。非の打ち所がありませぬ。















 総じまして、「素朴さと上品さ、甘みと旨みのハイブリッド醤油ラーメン!」と言う複雑なようで良くまとまっている一杯と感じました。この感覚なら早や塩ラーメンはどんな味わいだかとても期待が高まります。まさに一気に夢中で食い終わってしまった顛末でして、隣客が「もう食べ終えたの!?」という驚きの反応を肌で感じて少し恥ずかしかったかも。これは再訪問必須なんですが、いかんせん・・・・住まいと通勤経路からは遠すぎるぜ。いつになるかわからんが、再訪を誓ったりしました。なので詠います!



   久方に
   見知らぬ街の
   緩い風



   透けてスープの
   香りと安らぎ



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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