ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1983】 麺屋 はやしまる (東京・高円寺) 汁なし担々麺

 先日は、遠方より来たる友としこたま飲んでしまい、翌日の日曜日はとても寝坊をしてしまいました。朝から息子に起こされて、約束していた用事に連れ出され、そこそこ金を使い、体力も使い、再び自宅へ戻って仕事用のパソコンを広げてという、他愛もない休日をゆっくりと過ごしました。そこでちょっと3時のおやつタイムに一人散歩に出かけさせていただきます。飲み過ぎで、朝飯抜いて昼も抜いたもんだから、夜ご飯まで待て無くなってしまってというアホな私。近場で軽く汁なし系の一杯でも食おうという算段です。そんなこんなで、今回は中央線高円寺駅に出没。狙うは「麺屋はやしまる」さんの「汁なし担々麺」。


  










【店:落ち着いたマイペース感、客と主人の一体感】

 やはり、路地裏っていうのは楽しみ度合いが高まります。そんな感じでカップル率が異様に高い。年をとっても若くても、カップルで穏やかに優しいラーメンをすすると言うのは、やはり店内に温かみを感じますね。いや〜いい風景です。少し訪問頻度が落ちているうちに、なんとパクチーラーメン何ていう新メニューもできたりしてる。少し混み合っても、一人オペレーションだから、客も焦らず店主の間合いにあわせている・・・。何か高円寺・阿佐ヶ谷エリアって、ワクワク感よりほっこり感があるような。もっと訪問頻度がを上げて行かないといけませんな。


  











【タレ:定番の芝麻醤系ではあるけど、優しくて大人っぽいニュアンス】


 見るからに優しい麺顔は、麺の流れの美しさるころながら、タレの穏やかな色合いも貢献していると思えます。








胡麻の香りと淡い甘味に、チリっと効かせた唐辛子の辛さ!>

 カレーライスの盛り付けの黄金比にも似た感じのある、麺とタレの盛り付けの見せ方。タレが非常に美味そうに思えます。見るからにゴマの香ばしさと甘みで食わせる、日式担担麺なる風貌ですが、少し茶色が濃ゆいのが印象的。そして似た色合いであるはずの挽肉が更にすごく濃ゆい色合いで鎮座。水菜とネギ薬味が彩りを添えますな〜。タレの柔らかい色合いとコントラストを形成して、双方が美味そう。

 実際に味わうと、確かに味の出だしはゴマの甘い感覚が先行して、まったりとして旨い。しかしそのゴマ感はドレッシングと同等な濃ゆさでわりとサラサラしているゴマだれ気分です。しかしそこからがまた別の個性の発揮でして、唐辛子の味わいが深く滲んでいるのが伺えて嬉しい。食が進むというもんです。山椒でジリジリとシビレさせるニュアンスは一切ないという感じ。それよりは、味のカオスで楽しませるより、対立する味のバランスの妙が嬉しいタイプで、「甘みがあるけど辛味が効いてる」という感覚。レモンの汁が麺の地肌から溢れてところどころ酸味を感じるのは、ご愛嬌というか、味のアドリブといった感じでとても面白い。これはなかなか・・・・前半から飛ばしますね〜。うまし。
 

<辣油より・・・挽肉と微かな醤油ダレの塩気で凛々しく決まった完成バランス!>

 全く辣油が入っていない???ということでもないのだろうが、とても例のシャープな切れ味の辛さは影を潜めます。それより山椒のジリジリは一切ない。その分、醤油ダレ???のカエシとゴマの甘さが効いてうまい!挽肉から混ぜ合わせるとじわじわと旨みと染み込んだ調味料も滲んできます。












【麺:丼の中の美しい正座、箱庭のような佇まい、美味さも折紙付】


 直後にかき乱される前の刹那の美しさというか・・・・流麗で煌めく麺がいい感じ!








<美しきストレート多加水麺!見栄えと弾力性がいいね〜>

 やっぱり、ここは麺が好きだな・・・・。これまで汁系ではいろいろとお世話になったり、ワンタンの仕上がりに酔いしれていたのですが、あつもり系汁なしに姿を少し変えても、その質感・プレゼンスは一向に変わりませんね。いつもながらの多加水系の乳白色した地肌感から伺える明るいモチモチ弾力。適度な密度感を感じさせる奥歯での沈み込み。グルテンから発せられる湿った粉の風合いが鮮烈。そこにタレが混じり合い、炭水化物と出汁の融合が頂点に行き着いて・・・うまいわwwwww。







<重くない啜り感と、口当たりの良さ>

 タレもある程度緩めだし、また麺の地肌感も貼り着きそうで、そこそこツルツルなもんで啜り上げる力もそれほどかからず。また口当たりがとてもフィットしますので、冒頭からちゅるりん!という擬態を感じさせるニュアンスがあって艶めかしくもありますな。ともあれ、この上質感なら、麺少なめにして飲んだ後の〆に食っても重くなくて、胃袋が収まる感覚あるかも。













【具:余計なものが要らない、質感高い挽肉の深さ】


 ゴマの甘みと、唐辛子の辛さ、そして挽肉の旨み。それ以外感じさせないところが、数学的な定理の美しさも感じます。


<ごろっと大きめの粒のような挽肉感がいいね〜!甘辛香ばしさが凝縮>

 まあ、そこそこ美しい立体的な盛り付けながら、余計なものが実は無くてとてもすっきりした印象しか残りません。しかし、挽肉はあっさりとは反対方向のベクトル感でして、甘い醤系の味付けと、カエシが効いた醤油ダレの味わい、それに深く浸み込んだ唐辛子系の辛味が入り混じって、多少のスパイスの封じ込めすら覚える。とても質感と味の深さを伴った挽肉は、多少手荒な感じがするくらいのゴツゴツとした風貌。まるで豆であります。その素朴なサイズ感が、繊細な麺と絡み合うところがまたイメージいいですよね〜。非常にバランス感とコントラスト感の双方を感じさせる逸品であります。












 総じまして、「東京の下町銘品のような、粋で優しい完成度!」ってな感じで、ここなら週末ふらっと寄りたくなる気持ちにもなるよね。混雑酷くなく、さらっといい物を気兼ねなく食える店。うん!多分また来ると思う。次回は、パクチーラーメンかもしれんけど^_^。 なので詠います!



   霧雨の
   優しく包む
   休日に



   ほっこり味わう
   明日を忘れて



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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