ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1962】 逸品坊 (東京・半蔵門) 汁なし担担麺

 井ノ頭五郎のように、自然体で旨いものにめぐり合いたいのだがそうはいかないですな。一人外出という機会もあるんだけど、仕事付き合いで共に外出機会があって、適当に仕事こなして・・・終わったあとで、じゃ一杯そこいらでやりませんか? という流れ。そんな風になりやすい場合と、なり難い場合ってどうしてもあると思う。そういうムードは相手にも伝わっているのか、「じゃ、また今度!」ということであっさりと現地解散。オレだって麺より、飲みたい夜はある。


 神保町で立ち飲みってのが、あまり知識にないもんで、ファミレスでパソコン開いて業務報告し終わったところで、軽くハイボール。めちゃ旨い!パソコン閉じる前に、その勢いで近場の「汁なし坦坦麺」を検索してたら、靖国神社の近辺で気になる店を発見。それが今回の「逸品坊」さん。そのまま、ここでパスタを食って一日が終わるくらいなら、逝くしかないかな〜・・・・なんて。この日は、二杯目を食ってしまったわ(笑)。













【店:夜の部は、サラリーマンのお食事飲み会ってな感じで羨ましい】

 
 訪問時、パラパラとテーブル席に4〜5人のサラリーマン男女が集う晩飯&飲み会な雰囲気。ああ、ええな〜・・・。女性社員もおられまして、なかなかチームワークのよさそうなビジネス集団。サマースーツもサマになっておられます。そんな靖国神社下のビジネス街の、庶民的な中華屋で、けっこう旨いところらしく、職場気晴らし食事会としてはうってつけのお店。そんな建付けでございます。上司をお財布代わりに引き込むのにも、ここなら良さ気〜。中国の方らしいフロア担当女性も、片言ながら頑張ってる感じが伝わりますし。なんだか、気分的に飲みたくなったので、角ハイボールを合わせて注文いたしました。


  











【タレ:中華屋の王道のようなバランス良い甘辛さがナイス!】


 配膳されたそれは、丁寧に黒いお盆に乗ってやってきて、三日月型の舟器に鎮座しとります。やはり、汁なし坦坦麺はこの入れ物が似合うね〜。花壇のようにクッキリと仕切られた感じで、なかなかいい顔しています。








<ゴマ香ばしさと醤のコクが両方バランス良く「食べやすい」刺激感>

 本格的な面構えなのに、とても優しい刺激感覚。辛さと甘さのバランスが良いと一言で片付けられそうですが、やはりゴマが香ばしくていい感じ。ペースト感なく、どちらかというと焙煎が効いた胡麻の摩り下ろし感がダイレクトに広がるという甘さ。だからよりナチュラルな甘さが広がるといった感覚。辛さはラー油の仕業も感じるけれど、どちらかというとソースっぽい「醤」の風合いが素敵。ウスターソースとはまったく違うのだけど、それに似たようなまったりとしたコク味が広がります。そして唐辛子のチリチリっとした感覚も深く滲むね〜。オイスターともまた違うと思うけど、本場の中華料理って、醤油はとても種類が多そうだから、いろんなところの醤油味を確かめ味わうのも、店めぐりの醍醐味ですね。ともあれ、円やかな辛味のエッジングは食欲をそそります。


<ほのかな山椒風味!じゃりじゃり歯応えも溶け込む>

 痺れも忘れてはいません。しっかりと、日本のものとは少し違うビリビリとした痺れを巻き起こす山椒もいい感じです。挽肉の上に降りかかるように投入されているため、肉の味わいと混じりながら広がるため、ダイレクトに響くという乱暴はありません。あくまで「引き立て役」のようなわきまえもあって、私としては心くすがられる程度の味わいで和みます。マイルドな痺れだな・・・なんて思って、角ハイボールをあおる。すると冷たさで、痺れの深さを再認識したりして、のどを潤す。やはり、汁なし担担麺は、ライスか、シュワっとした酒に良く合うね・・・。












【麺:馴染み深いモチモチツルツル感で、誰でも好きになる感覚】


 ストレート系でやや中太麺。加水が高めでこれなら、幅広くウケが良いと思えるモチモチ感ですね〜。等身大の親しみを覚えます。








<やや締りのあるプリッと感覚で馴染みやすし!>

 よくお目にかかる絵に描いたような多加水麺ですが、温度が下がったあつもりというか、モチモチ度合いにもわずかに「締まり」を感じます。前歯の千切れと奥歯のプレス感覚からは、モッツリとした潰しこみ感もあり、モチモチというより、モツモツっとした粘りも感じるような。そこにタレが入り混じり、グルテンと交じり合うところが旨いと感じますね〜。これまでにも幾度も体感したような、やさしい歯ごたえ、しっかりした歯ごたえ。初訪問なのに、馴染み感あり。







<軽いニュルニュル感覚で意外なスベリの良さ>

 まあ、全体的にサラサラとしたタレだし、多加水系のつるっとした地肌ですから、するすると駆け抜けるようなスベリが楽しいです。ストレート麺がかき回されて激しくよじれて、クチの中に投入して啜りだすと、よじれが解けるようにニュルニュルっとヌルつき、滑り出します。ところどころ、山椒と白胡麻のすりつぶし感が貼りついてザラザラとするところがありますが、そういう抵抗感も食べ応え感につながる感覚。個人的には好みなタイプのニュルニュル感です。












【具:やはり、定番なる味付けと青菜が嬉しい】


 やはり、ちゃんとした中華屋だけあって、全体的にはオーディナリーな汁なし担担麺。その上で、山椒と辛味のバランス感覚やら、麺のモチモチ加減など、品よくまとまっている感があってとても好印象。それは具にもいえますね。


<挽肉は定番なる塩気と甘味を含むタイプ>

 挽肉はテッパン級の固い安定度。この多少エスニック感ある挽肉を救い上げて食うのも、酒飲みとしては楽しいね〜。ちゃんと分かっておられる!スプーンも備わっているところがにくいです。醤タレが染み込んだ味わいと肉のジューシーさが程よく、飯にとても合うタイプ。基本的には甘さを保っている味付けで、その上のかかる山椒が咀嚼のたびに弾けては、甘さと混じるという味展開。挽肉を奥歯で潰すこと自体が楽しくてならない。カロリー無視ならいつまでも、スナック感覚でかみ締めていたいかも・・・・・。








<青梗菜がほっとするね〜〜>

 やはり中華系皿料理では、この青梗菜があると心の中でストン!と腑に落ちる感覚があります。辛さの中のオアシスという感じでもあって、このシャキッとした歯ごたえも、汁なし担担麺の中では光るポイントですね。青梗菜追加っていう選択肢があるなら良いかも!このトッピングがあって、和むところもあるから、別皿で注文してもよかったな〜・・・・。ハイボールお代わりのついでに。













 総じまして、「仲間と安心してワイガヤしつつシェアし合いたい汁なし担々麺」と言う感覚で、中華屋のセンスが嬉しい一杯かと! なぜか、今回は一人で啜り食うことが少しばかり寂しかったりしました。 なぜなら・・・・私の友人から、彼の大好きな爺さんが言ってた言葉を思い出しました。

   まずいものは、人に決して勧めるな

   旨いものは、絶対みんなで食え

 これなんだか含蓄深いと思うのよね〜・・・・。自分のでなく、友達の爺さんのことなんだけど。横浜で桜木町電気屋やってた爺さん。すぐそばで、仕事の愚痴とか笑いながら話して食って飲んでるサラリーマンたちのテーブルが、まぶしかったり。今週末は、夜のラ活を一旦休んで、仲間とはじけた飲み食いをしよう!と心に誓いましたわ。なので謡います!



   外回り
   誘い断り
   麺探訪



   半蔵門
   ひとり宴会



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!







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