ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1960】 神泉のらぁめん屋 うさぎ (東京・神泉) 汁無し担々麺 2辛 大盛


 忙しくても新聞だけは毎日目を通しているはずなんですが・・・・梅雨入りに入っているんですねすでに。知りませんでした。とは言っても梅雨らしくない梅雨だとは思いませんか? しとしとと静かに長く降り続く雨の合間に、照りつける真夏の日光を待ち焦がれたり、また除湿が効いた軽い冷房など・・・、例年ならそんなことを感じながら過ごしていたはず。なんだけど、今年はなんだか、重苦しく厚い雲が立ち込めるような気分。ああ、なんだか気晴らしがしたい!猛烈にしたい!! そんな日々の衝動のはけ口が「汁なし担々麺」への探究心につながっているのかは未だ不明ですが、確かに「汁なし担々麺」に焦がれて店へと突き進む瞬間は、一日の中で一番メリハリがついている顔をしているのではと、自分でも思います。


  











【店:今日も若者で大盛況!神泉のちょい寄りポイント】


 今回は、神泉の「うさぎ」さんへ。かなり久しぶりの訪問となりますが、まったりとしつつ、やさしいらぁめんを提供する店だという認識しかなかったんだけど、実は、汁なし担々麺が旨い店と、渋谷の若いラー好きの間では、評判になっているとのこと(ネットの情報)。ならば、ちょうど帰り道すがらでもあり、もう一回行っとけ!という感じで再訪問です。

 しかし、客はみないかにも渋谷が遊び場、職場といった若い方々100%の店内。晩飯時としては少し遅めだと思ったのですが、満席で盛況してます。私は軽く店内のベンチでまたされることになりましたが、ちょうど回転よく、たった5分待ちで着席することができました。渋谷に近いというのに、カップルが意外と少なく、ほぼ女性同士とか男同士など、職場つながりかと思えるコンビネーションでの来店がパラパラ。あと、女性一人客とか、おっさんラヲタなどが隙間を埋めるという店内のカウンター光景です。たまたま隣に座った他客(男)は、どうやら私と同じ匂いを感じまして、まったく同じものを注文していて、同一タイミングで配膳が完了。同じようなタイミングで写真に麺顔を収め、ほぼ同じスピードで食い続けるといった感じで、シンクロナイズしておりましたが・・・・。


  











【タレ:見た目以上にシッカリとした刺激感!丁度良い痺れ感覚】


 だいたいタレの見た目でこれからの味わいを判断してしまう・・・。主に、芝麻醤がしっかり色濃いまったり系か、はたたまそれを排除したようなシャープなラー油主体系?、またまた黒味がかった山椒の強を感じる本格四川系などとか勝手な分類ですが。今回に至っては、芝麻醤が勝っているような見栄えだったことと、「2辛」という2の穏やかさもあって、多少ナメてた感はありました。







 
<マッタリ芝麻醤のお出迎えと思いきや、結構マットな辛さと痺れ>

 「まったりな甘み」を連想しながら味を受け止めていた一口目から、脳裏にビット「!」が立ちます。これはなかなかスパイシー!!と言う感じで虚を突かれたようなところもあって刺激体感度は相対的にアップ。芝麻醤のまったりさのベースは確かにありましょうが、ジリジリと増す辛さは、ラー油の仕業もありましょうが個人的には唐辛子が優っているような感覚です。そしてスパイス感と思っていた部分も、淡くジンジンとくるような山椒の痺れを感じさせます。しかしそれは暴力的ではなく多少抑え気味かと思えるスタンス。抑え気味でも存在感は大きいのですがね・・・・。甘さのベースはあるものの、上乗せされる「辛さ」と「痺れ」が同じ程度で拮抗している構図で、イメージ的には逆台形のようかな? 旨く例えられんけど・・・。


<意外にオイリーなタレ感覚で胃袋にもヘビー>

 そんな感覚で次から次へと食い進めていき、大盛りボリュームも何のこそだったのだけど、後半最後は少し胃もたれしてきてきたかも。これはタレの影響というよりも、私自身の体調からくるのもあってあしからず。この一ヶ月忙しすぎて胃が縮んでいるかもね・・・・。


 さておき、冒頭ではラー油感覚は控えめだと思っていたものの、後半から最後にかけてはオイリーペイスト感が高まるタレ味です。ラー油とその他香味油が投入されておるのかもしれません。本来ならば、ここにライスを投入して混ぜ混ぜしたいところですが、ライスが150円と大盛り120円を天秤にかけてしまったので、ライスを諦めてしまった次第。胃が調子良かったら両方逝きたいところ(笑)。













【麺:かなりの食べ応え!ややハードな噛み心地とボリューム感】


 「うさぎ」というやさしく微笑ましい店名からは、少し意外と思えるハードでしっかりした中太麺でした。それと大盛り感もあり、特盛対応も普通に可能というセッティング。やはりハイセンスな街にあっても若者対応はしっかりしているということね。 







<つけ麺に十分通用する強めなクッシリ感>

 久しぶりに中太麺でしか味わえない「クッシリ感」を味わったかもしれませんね〜。濃厚つけ麺でも十分に受け止めて機能しそうな質実としたイメージ。前歯の差込み時点でも、刺さりこんでいくような固めのテンピュールに似た弾力があります。奥歯へ運び込んでプレスすると、まずグニグニとした横ずれ感覚があって、ヌチヌチとした強いグルテンの感覚。濃いタレの味わいとかいくぐっての微かな粉の風味感がたまりません。潰しこみが効いているような密度の高い麺。芯がありそうでそうでないような、ちょうど良い固さがあって、個人的には良かったかも。


<タレの纏わり感がよく、ゆっくりヌメるようなスベリ>

 大盛りにして、個人的には300g強?? 私的にはちょうお腹が一杯になって満足度が高いボリュームゾーンです。しかも、今回はなかなかの高粘度と高オイリーなヌルヌル感で、なかなか「ゆっくるとヌメってゆく」ような独特な感覚があって良かったかも。細麺タイプでよくあるタレと一体化して麺がまとまったコペコペっとした感じはなし。ズボボボボーーーっと勢いよく啜ることもできないのですが、ゆっくりと啜るとちゃんとヌメヌメ〜とゆくりと駆け抜けていくイメージ。表面がぼボコボコとしている麺ですし、内頬や舌触りのタッチ感覚もなかなか面白いです。













【具:肉の他はねぎ三昧!】


 普通のようで、細かいところにちゃんとした違いがありますね・・・・


<柔らか挽肉のようでもあり、チャーシュー細微塵のような風合>

 挽肉が甘い系か、辛い系か。またスパイス強めで引き締まり重視か、肉汁豊富なソフトなタイプかなどを観察するのですが、これがどれにも当てはまらんような気がしました。挽肉は確かにあって、粗めで肉汁を感じて多少のスパイス感ある程度。しかし、たまたまなのか、挽きの目の粗さなのか、時折チャーシューを微塵にしたような欠片が入り混じっていて、これが私の判断を悩ませる・・・・。


<ナッツ感ではなく、青ネギの香ばしさで箸が進む>

 また珍しく、ナッツ系の薬味は排除です。香ばしさはすべて「ネギ」が支配します。「白ネギ」は挽肉のサイズ感に合わせた感じでとても細かくて規則正しく刻まれているという感覚。なのでタレと挽肉との一体感がとてもアップします。また「青ネギ」は関西オリジンの私を嬉しがらせるような極細小口切で、しかもボリューム豊富。これら白と青のネギのフレッシュな苦味と甘さが、風味全体をフレッシュに盛り上げていくという薬味構図。彩りの糸唐辛子も、緑白赤と色彩バランスを保ちます。












 総じまして、「ほのぼのな店名と裏腹に、実に中身の濃ゆい辛痺れ」なる担々!という感覚でしょうか。いや〜、少し侮っていたかもです。どことなく優しい一杯を提供するところでも、ネギの風味やら個性的な香味が得意なところは、担々麺系も得意というところが多いかもと・・・なんとなく感じ入る次第。私の生まれである関西エリアでは、当時担々麺などは、ええところの中華料理店でしか出てこなかったもんですし、初めて食ったときは、度肝を抜かれた思いをしたもんです。今の時代となっては、汁無し担々麺など普通のメニューラインナップですが、本当に旨いもんは一旦認知されると、広まりは早いね・・・。特に、ここのは噂も広まりは確かかと。私も、長い道玄坂をてくてく渋谷駅から歩いてまでも、そそられて食いにきたのだから・・・・しんどかったけど。なので詠います!



   腹減りて
   疲れ加わり
   肩で息



   うさぎ美味しや
   汁無し担々



お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!! 今日も本当にごちそうさまでした!!!





関連ランキング:ラーメン | 神泉駅渋谷駅駒場東大前駅

うさぎのモキュ様

うさぎのモキュ様