ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1937】 麺屋 薫風 (東京・不動前) 大山鶏中華そば

 正直申しまして、梶ヶ谷の「中華そば 薫風」が移転したのか!と勘違いしての訪問です。



【店:駅からほど近くて立ち寄りやすいロケーション】


 午前中から外出でしたので、帰社ついでに一杯啜ろうと思って山手線目黒駅から乗り換えの段階で、違う店だと気付きました(笑)。 そのまま流れで訪問した次第ですが、つけ麺メインなお店なので、久しぶりにつけ麺でもというモードで入店。しかし、ずらーーーっと カウンターの先客が「つけ麺待ち」の状況だったので、この後だと昼休みが潰れるかもと心配がよぎりまして、やっぱり普通っぽい中華 そばで今回は様子を見ることとなりました。しかし、その計算がピタッとハマったというか、牛蒡抜きで私のオーダーの配膳が完了しまして、他客によりは少し早々と啜り始めます。得した気分はあんまりしなくて、どこか申し訳なかったけど・・・。


 それにしても、不動前というロケーションも好きなのだけど、駅からすぐ近くというロケーションも中々いい感じですね。だから今回も時間がないながらも寄り道してみようという気持ちにさせますが、駅の前だと食べ物やが多くて競合しそう。なのだけど、どこか商店 街的な雰囲気もあって、共存共栄的な和み感ある駅前。ほんと天気も良かったし、ほのぼの気分で食いましたとさ。


  











【スープ:キラキラ鶏コクがさらりと広がるライトな感覚、安心できる優しい全体感】


 普通の中華そばでいいやと思っていたけど、「大山鶏中華そば」という仰々しいタイトルがついております。750円也。失敗したく ないから、一番安いメニューで様子を見ようというずるい性格な私。しかしそんなやや後ろ向きな気分でありながら、配膳の瞬間は頭の中でピンポ〜ン!チャイムが鳴りだすようでVivid気分に転換いたしました。しっかりとした作り込み感や、全体的な穏やかオーラが昼下がりの眠気を覚まさせます。







<穏やかな鶏出汁に丸くてシッカリした醤油感覚>

 配膳の瞬間、初お目見えなのに、どこかでお目にかかりましたっけ?と思うほど、どこかの一杯と似ていると思うのだけど、それがどこだっけか・・・。ともあれ質実な印象には違いは無しです。落ち着いた色合いだとレンゲを沈めて味わおうとすると、サラサラサラ〜っと表面を覆う鶏のコク油が親広がり、さらにキラキラしていて実に旨そう。実際も鶏油の中でも穏やかな風味が甘く広がり、食欲をそそります。大山鶏・・・しっとりな優しい鶏ガラの煮出汁を感じますが、やや控えめでも優しい動物系のダシが上品ですね。 

 また醤油ダレのカエシ感覚も、実にシッカリしていながらもくどくない。カエシの角が極端に丸いという感じである一方、醤油なりの風味感も色濃く、醤油ボディーのしっかりした感覚もありますね。ところどころに、三つ葉のフレッシュな風味が鼻孔に立ち込め、その薬味加減と醤油のタレがよくマッチします。


<魚介がうっすら引いて落ち着き感ある霞と香り>

 ただやはり個人的には薄らとした魚介の片りんを感じまして、そこに優雅な落ち着きを感じます。苦みが一切ないようで、甘すぎずもない煮干しと節の溶け込み。動物メインの明るさの中に、ひっそりと滲みむ影法師のようにじんわりと滲む存在感。やはり日本人なのか、少しでも魚介が感じられると落ち着くね〜。 













【麺:ちょっぴり主張しがちな角ストレート麺!ちょっぴりハード&ムーディな細麺】


 穏やかでしっかりしたスープに対して、麺は少しアピール度合があるハッキリした風合いの麺です。歯応え、風味、そしてスベリなどもそんな感じですが、やり過ぎない控えめな部分もあります。







<締りのある多加水ニュアンス!淡いクツリ感が楽しい歯応え>

 少し黄色めが印象的で練り水の個性を感じるかも。加水た高めと見て取れるけど、温度にあまり左右されない引き締まり度合の高さを感じます。しかしそれほど密度感があるほうでもないオーディナリーなタイプ。前歯を当てるとクツクツっとした小気味よさを感じる一方で、粉感はほどほど。汁をそれほど吸いこむタイプとは思えませんが、しなりも流麗。当たり前なのですが、いかにも中華そばっぽいフォルムが安心感を与えます。ちょっぴりハード。そんな腰つき。


<滑らかな地肌に角ばったフォルムが印象的な滑り>

 見た通りの地肌のツルツル感。角麺のキリリとした見栄えが美しく、箸でリフトすると駒が一列に揃うようなお行儀のよさ。そのまま啜ると口元にあたる抵抗感がとても低くて、そばか冷麦チックにずぼぼぼぼぼーーーーっとライトに啜り上げられます。またスベリがいい反面、角麺の抜ける感覚がシルエットとして喉奥に感じられてナイス。思ったほど以上に汁の吸い上げは高いみたい。












【具:既に安定感ある二種チャーシュー】


 しかし差別化が難しくなってきたね・・・・・。新規オープンで鶏の胸肉と豚ロース肉の二種チャーシュー。出来具合も完璧なんだけど、当たり前のようにどこでもお目にかかるようになってきて、いいことなんだけど、商売としては差別化がしんどくなってきた感覚。 


<流石にテッパンの安定さ、鶏豚二種チャーシュー>

 醤油ダレの感覚少なくて、塩ダレと思うほどの魚介の染み込みに肉本来の味!繊維に沿って解れていくような豚肉のロース部位が、塩気と甘味のバランス良く、汁吸ってジューシーです。また化粧パフの如くの鶏胸肉は、あっさり味で汁吸いこんで円やか〜。何枚でも食えそうです。本当に、こういういい肉があふれている東京ってすごいわ・・・・。








<スリムなメンマがコリコリクニュリ!薄味が深くしみ込む>

 あと、メンマも細身でコリコリ感とクニュリとした感覚がバランスした薄味で、私の好みの味わいだったかも。三つ葉がいい風合いを醸し出しており、魚介の薄らとしたダシとマッチしますね〜。追加で投入してみたいくらい。












 総じまして、「気取らず食いたいアッサリ&コンテンポラリー中華そば」と言うそのままの何の捻りもない感想でごめんちゃい。割とさらりと予想通りの質感だったので、印象に残りにくい一杯かもですが、開店初日の出来栄えとしてはナイスな部類でしょう。それよりも、やはりここでは「つけ麺」とても気になる!時間がなかったから自重したけど、あっさり好きな私にも合うような「塩つけ麺」もラインナップ済ですので、これは食わねばならんでしょう!落ち着いたころに、夜の部にでも再訪問して食いたいと考え中であります。それにしても、もうすっかり暑くなってきたね〜。6月になりすっかり半袖メインになって来たけど、汁そばが段々ときつくなってきたかな・・・。なので詠います!




   昼過ぎて
   ちょっと寄り道
   不動前




   薫風駆け抜け
   初夏香り立つ





お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





東京都品川区西五反田5-11-13 ゆうかりビル1F
ぴあ武蔵小山食本―西小山・不動前 (ぴあMOOK)

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