ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1912】 鯛塩そば灯花 (東京・曙橋) 鯛塩そば


 GW中にどうしても行きたかった店、「鯛塩そば灯花」。横浜方面で極上の煮干しを食って大満足で東京へ行き返したある日、連食してしまいました。とは言ってもかなり間を置いてのことですが。極上連食ができるとしたら、もう今しかないかもと何だか真剣に考えてしまうモードに入ったら、もう店先へとまっしぐらでした。実は、こういった週中連投もそろそろ見切りをつけなければならない身辺状況。今のレビューストックを放出しきったら、あとはどういう風になるかは不明。なので後は「オーラに酔える一杯」をポツポツとゆるりとしたペースでアップできればと思っています。ここまで来たら、気を引き締めて2000杯まで行きたいものだしね。そういった決意のような、気持ちの整理のような心構えで臨むには、こういった「華やかな淡麗塩」が実に似合うかも。今回は「鯛塩」の一杯です。













【店:カウンターばりのちょうど良いスペース感、何もかも新調といった清々しさ】


 白が基調の壁と店内。ラヲタのご同輩も多いなか、女性ピン客もおられること自体が違和感ないという清潔感と凛とした空気感。そのなかでフレンドリーに応対され元気なスタフがまた気持ちよい。ラーメン屋にいる女性も綺麗な方増えたような気がするが、全く気のせいか?確かにこういう綺麗で穏やかそうな一杯なら、女子ラ活にもってこいだわな〜と、ゲスい感覚で行列しておりました。中の券売機も壁収納になっていて収まりがよく、それだけでも店内がスッキリしているように思える。新しいからなおさらか・・・。それにしてもいきなり暑くなったわ・・・・。本店の方はモロ日が差して逃げ場がない店前ですが、こちらは微妙に壁が影にしてくれてとても救われる。


  











【スープ:やはり鯛は鯛!塩気と旨味には華やかさが漂う旨しな汁】


 それにしても配膳の瞬間は、その麺顔の穏やかさに和の心が自分の中で、これほど残っていたかと思えるほどほっこりとする次第。写真でみると普通すぎるように見えるけど、実物は「これぞ和風らーめん!」といったオーラに満ちています。まずそのスープカラーが、塩ラーメンだからというのもあるにしても、その「透明度の突き抜けさ」に和出汁の極致を感じます。そして適度に滲む油の輪がいちいち煌めいている。これは椀物を味わうがごとく、自然に姿勢がとれて丁寧に味わい出します。・・・・いや〜、いい塩気!というのは簡単すぎていかん。これは鯛の仕業!塩気と結びついた魚エキス感が比類なき華やかさ! 味わうだけで嬉しくなるというなんとも深いとろを突いてきますな・・・・。鯛。その具材の実力度の高さに今さらながら脱帽。








<わかりやすい鮮やかな淡麗さある塩気!そして華やかさ!>

 「めで鯛」という当て字が似合う華やかさある塩気。淡麗さも柔らかさと受け取れまして、鯛エキスがあるだけでも幸せかも。駄舌ゆえに、これが鯛のアラから出ているのか、鯛煮干しから煮出しているのか・・・そういうところは味わっただけでは判別不明。「鯛独特の華やかさ」、そして麺や具もふくめて」「総合的にまとめ上げる円やかさ」。鯛にはそんな魔力が潜んでいると思えてならないです。







<突き抜ける透明度、後半に麺風合いが混じって次なるは円やか!>

 鯛の華やかさとほのかな塩気だけに目が行きがちですが、個人的には後半にも注目してみたい。つまり麺の風合いとでもイメージしようか、グルテンの溶け出しをスープに感じてそれがまた旨くてなりません。突き抜けるような透明度が光る前半が勿体無いような気もしますが、出汁感としては後半の半濁り状態の方が気分的には馴染む感じ。むしろ茶漬けにして食うなら、後半の麺エキス混じりの方が絶対に相性がい良いと思えます。













【麺:汁を吸ってからの方が旨し!尻上がりで不思議なスープコラボ感】


 行列で待つ間ひまでしたから麺箱をチェックしましたが「三河製麺」だとのこと。つい、このブランドだとパツパツっぽい弾けた弾力を連想してしまうのだけど、そういう感じでなく適度なしなやかさが印象的。たしかに、煮干しのときのような発パツ麺より。鯛の華やかさならある程度しなやかさが欲しいもんね・・・・。この麺は、しなやかと一言で片付けもできますが、「軽い口当たり感」や「芯があるのにしなやさ感じる風合い」がとても総合的に上品に作用ます。







<角が膨れっ面したチョイ多加水な麺、まさにツルツルすする絵に描いたような滑り>

 非常に美しいストレートな細麺。柔らかい風貌からも加水の高さも伺えますし、表面のツルツル光沢も抑え気味な感じ。食すると口当たりがとてもソフティーで軽やか。まさに啜りやすい一品で、多少アルデンテ越えしたような膨れっ面したような弾力も、物腰の柔らかさと映り「しなやかな麺」という印象しか残りません。


<アルデンテが消えかけた後のような芯の風合い、後半には鯛汁吸って逆襲を覚える>

 好きなのは、淡い歯ごたえ。ただの柔らかい麺ではなくて、ちゃんと中心部に淡い芯に当たるものがあるのですが、とても淡い弾力感で、アルデンテとは言い難いけど、残り香くらい感じ取れるかどうかという感じ。それでもここに粉感の風合いが、淡麗な出汁にマッチして感じ取れるかと。しかも、後半に近づくに従って汁と麺の風合い同士を交換しあいますから、麺自体としては、後半の方が実は味わい深いかと・・・個人的には感じてます。歯ごたえだけで見くびっていたら、後半に驚かされます。













【具:耳たぶのように官能的に柔らかく、ナチュラルな塩気加減】


 正直言ってとても控えめなチャーシューの量です。見た目以上に厚みがあるので残念感はないのだが、一度その肉に歯を差し入れるとそのスポンジ級の軽やか弾力に悶絶すること間違いなしです。柔らかさがとても異様というか・・・・耳たぶを連想させるほどのナチュラルな柔らかさです。おまけにトッピングの生麸の完食と合い通じているかのようにも思える。


<端で曲げると繊維が解れるまでの柔らかい筋肉感がナイス>

 一見、なんと控えめな肉かと思えるのですが、想像以上に肉厚です。しかも、柔らかいところだけを切り取ったかのような質感でして、容易に曲げられ、繊維が解ける感覚で箸だけで千切れる感覚。それを持ち上げて前歯で切断すると、たちまち吸い込んだスープと元味の肉の風合いが入り混じり、塩気とともにドッキング。うましの瞬間です・・・・。






 ちなみに、麩のトッピングも小さいながら、生麩しか出せない弾力の滑りを感じさせ、また穂先メンマも大きさの割にはどこを食っても、気持ち良くサクリと千切れ、薄味で風合いも良く、旨さテッパン級の安定さでした。












 総じまして、「春の海のような・・・穏やかさと華やかさが際立つ至福の一杯」と申せましょうか。淡麗好きならこれ、絶対お勧めです。日頃鯛など味わう機会が少ないし、煮干しやサンマといった芯のある旨さに触れているだけに、この味わいは予想できたながらも上手いこと丸め込まれる魔力があるというか。やはり、食って明るさ華やかさを感じとれるという点で、鯛には独特な世界感がありますね。日本人が桜に対して無条件に熱い思いがあるように、日本食ではやはり鯛は特別な存在。淡白な味わいに風景すら覚える鯛エキスの一杯。これラ活する人なら一回食っといて損はないかもです。これはまた再訪問するでしょうな・・・・、次回は茶漬けにもトライだ!これから暑くなってくると・・・どんな限定が繰りなされるのかも大いに期待。なので詠います!




   行列も
   日陰で救わる
   初夏の色



   明るい塩気の
   めで鯛こと哉




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






関連ランキング:ラーメン | 曙橋駅四谷三丁目駅若松河田駅