ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1892】 中華そば 青葉 中野本店 (東京・中野) 中華そば


 まー忙しい中、肝心なことが全く進まず、いろいろと手足がもぎ取られて業務がスタック。管理職ならイライラするところなんですが、オイラがそうした所で何も生産性が上がらず。逆効果しかありませんな。これは言い訳でも何でもなく、気分を変えて明日に鉛のような気持ちを残さないようにするのが手でしょうか。そんな感覚でオフィスを後にして、気分に会う一杯を求めることにいたしました。


とにかくこんな夜は、あまりエキサイトせず、かと言ってガッカリなど絶対したくなく、しみじみ落ち着きたいような気分。時間帯と通勤経路を考えて、今回も中野で途中下車。目指すは、「青葉 中野本店」、の定番の「中華そば」です。我ながらぴったりと心情にあったチョイスでした。













【店:閉店間際のゆったりした空気感の中、余裕を持ってすする】


 途中、中央線の列車時間調整などあり、微妙なタイミングでしたが何とか閉店前に滑り込むことができました。この閉店間際のまったりとした雰囲気が、何ともなく落ち着くよねー。厨房内は、あと一踏ん張りと言う漲り感と疲労感が交錯し、カウンター客席はパラパラと座る状況。いかにもなサラリーマンの少し遅めの晩飯気分のみ。いつもの混雑での気遣いや、青葉本店に来たぜと言う昂揚感もなく、とても素直な気持ちで対峙できたかもしれません。普通に美味いもんが、相場価格でゆっくり食えただけの話。


  











【スープ:もはや達観しているとすら思える、穏やか豚魚のダブル感覚】


 配膳の瞬間、それは確かに「青葉」そのものという風格です。この柔らかいような黄土色したライト豚魚スープは、似たモノ派生したモノは多数あれど、どこかTRADEMARKとすら感じる存在感。「青葉」と麺顔の判を押されたようないつも決まったプレゼンスです。軽くチャーシューあたりに散らばったブラックペッパーが一見ミスマッチですが、それでも通り過ぎてきた進歩と受け取れます。魚介と動物系のダブルスープは、今でも健在と思えるほど、絶妙なバランスでキマってます!今回の第一印象は次の通り。








   今となってはライトに感じても、動物系と魚介系の拮抗するバランス感覚! まろやかで香ばしく薄甘い感じがノスタルジー


 豚鶏の中でも、豚のしっとりと優しい甘みがあると同時に、鶏ガラのスッキリ感満点なキラキラエキスが表面に浮かぶ。一方の魚介系の出汁は、微妙に甘系に傾斜しつつも、苦味やくどさは一切なく、最初から最後まで、あとから喉が乾くこともなく。グビグビ〜と、最後まで飲み干しても胃もたれせず飽きない。後半のところどころに、ブラックペッパーのジリっとした風味も感じまして、何か常識的でもないのに味の、探究心と遊び心を通わせているような感覚です。この探究と遊びが、どことなく中華そばを達観しきっているような深くすら覚えます。












【麺:やり過ぎないモチモチ弾力とクッシリ反発、スルスル滑るのも実にナチュラル】


 見慣れた麺ですが、それでも等身大よりちょっと上・・・的な親しみさを覚えますね〜。やや黄色い地肌をした麺ですが発色はナチュラル感覚。表層が微妙に滑ったようですが、中心部には高い密度感と熟成度があり、中層だけがモチモチとした弾力を演出しているような感覚。それもバラバラではなくしっかりとした一体感があります。








   ほどよい歯ごたえはこのこと!?興奮や感動よりも・・・親しみと安堵感を与える大人しさがいいですね〜。


 シルキーといったしなやかさ、粉の香り豊かな低めの加水、プリプリ感が楽しい卵麺・・・どれも包含しているようで旨くまとめている感覚というか・・・。特出する点ははなくとも、総合的なプレゼンスの高さ。そして、毎日でも食い続けられるという日常性の高さ。それらを頭の中で空想しながら夢中で啜り上げたという印象です。まあ、こちらの一杯は、私などは新参者で、長く深く付き合って来たこたの「うまい」の一言にはかなわんのですが、あしからずです。












【具:肉のスカスカした脂の抜け具合と、出汁の染み込みがコラボして旨し!】


 東京に出てきて、大勝軒などのスカスカットした肉に妙にハマった時期があったのですが、そのころの感動を少し思い出します。スープの煮出汁に深く貢献たあとの脂の抜けが、また馴染みを覚え残った肉の味わいにほっとする。一方、スープが入り込んで別格の肉にしあがったような甘さがまた旨い。お酒や白飯にというよりも、この手の肉はやっぱりラーメンにのせて食うのが一番と思えます。割と肉厚であったところも好印象。私は、特製にするよりも、この肉に埋もれたいな〜。ほのかなブラックペッパーも好きだし、何枚でも食えそう・・・。













 総じまして、「一時代の輝きと言う過去形でないイキイキさ感じる一杯」と言う感じですかね。ラ活をしていると、ついつい突き抜け感とか斬新さ、そして濃厚さに意識が触れがちなんですが、こういう一周回る度に落ち着きを重ね続けた一杯と言うのも、大変良いですね〜。ラーメンも人もこういう風にかっこよくいきたいもんです。魅惑の吸引力と言うより、落ち着く一杯が、こういう穏やかな風吹く夜にはちょうどいいかも。忙しかった1日には、最高の〆になりました。なので詠います!




   忙しき
   中で落ち着き
   取り戻す



   薫風そよぐ
   青葉で食う夜




 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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