午前中から都内に出かける用事がありまして、お昼前には新橋近くという好都合。これは、移転してから未訪問の「おらが」に行くしかないでしょう!ということで、重たいし仕事もスタコラサッサ〜と片づけるつもりでおりました。しかし、脇が甘いというか・・・そういう時に限って冷や汗をかくものでして、一仕事終えたころには心身がボロボロになってしまいました。これはもう、ラーメン食ってるどころではないぞという状況でしたが、なんとかヘルプを頂き、凌ぐことができました。嗚呼、反省! 凹んだ気分でこのままオフィスに戻ってカップ麺でもすすろうか・・・とマイナス気分でありましたが、少し気持ちも切り替えたいし、腹も確かに減ってきた。元気が出てきたのかも?ということで、一応予定通りに、おらがへ向かうこととしました。 うーん、気持ち凹んでいて時間のロスをしてしまったか・・・プチ行列発生。ま、新橋の昼時ですから当たり前ですね。
【店:風にも寒さにも負けず、待ち続けるファンの列】
それにしても、空は澄み切って日向は少し温かみも覚えますが、日蔭はまだ寒いっすね〜。限られたサラリーマンの昼飯時間に、そこまでして並ぶか〜という通りすがりの目線を感じつつ、気持ちはひるみません。この近年、流浪の店でしたからね・・・ファンとしては、応援気分も少しあるし、適当に食って残念な思いをするなら、待ってでも納得いくもの食いたいという心境です。
風は体温を奪う代わりに花粉を運んできます。大きなクシャミと鼻水を垂らしながら、ようやく扉を開けて券売機に対峙。体が冷え切ってたから、暖かい汁系(らーめん)に決めていましたが、ほたての69のつけ麺ってのがあったのね!? うーん・・・激しく葛藤しつつもお財布と相談して、予定通りに「らーめん」をチョイス。
【スープ:コラーゲンのまったり豚魚!加えてシャリシャリ玉ねぎを噛み潰したフレッシュ感!】
配膳の瞬間は、一気に気持ちが昂るし温まりますね〜。ライトブラウンのスープカラーは、関西で言うラクダのパッチに近い色合いで、暖かさの象徴のようなもんです。それに、豚鶏のコラーゲン感が程よく軽いとろみを感じさせ、クチの周りをややカピカピにさせるようなニュアンス。香味油には魚介の香ばしさと煮干し類の甘さが程よく溶け込み、まさしく全体的には、非常にまったりとした豚骨魚介感です。甘ったるい感じはなく、醤油ダレは感じさせないものの、カエシの塩分も少しかすんで、複雑だけども絶妙なバランス感といったところでしょうか・・・。コッテリ系をこれほどするすると飲ませるのも、そうそうありません。
とは言っても後半重そうになるところを、玉ねぎの粗微塵がとてもいい仕事をしてくれています。レンゲで掬うと紛れ込む玉ねぎの粗い粒が咀嚼でもって潰れ行く。その際の歯ごたえのシャリシャリ感がリズミカルだし、またそこから放出される汁が重さを和らげてくれるのと同時に、フレッシュな苦みで食欲を後押しするといった感覚。このた玉ねぎがないと「おらが」じゃないよね!
【麺:もの腰はヌチヌチと高密度感!歯応えクシクシのハード麺!】
麺は、やや平らに潰れて縮れ気味、捩れもあちこちに発生しているゴワゴワとした形状。これが実に湯切りの瞬間でテボの中で激しく打ちつけられます!しつこいまでの力強い湯切りの後、熱々スープの中に投入。実に密度感がある麺でして、前歯の差し込みでも時間差を感じるようにクシクシっと固いテンピュールのように千切れていきます。奥歯へ運び込んでプレスすると横ズレしながらヌチヌチっとした強い反発を覚える・・・。そしてグルテンの風味とスープのまったりさの合わさったところを、ゴクリと喉奥へと落とし込む・・・。旨し! ややハードな麺なので、調子にのってずぼぼぼぼぼーっとすすり上げ過ぎるとハネを呼びますのでご注意を。私、やってしもうたがな・・・・。
【具:皮のとろける脂の甘み!炙りの肉香ばしさ!崩れるほどの柔らかさ!】
ばら肉の層が3つに分かれていて、しかも分厚い。並べてあるだけでよだれがでそう・・・・・。これを配膳直前にハンディーバーナーであぶります。肉が適度に焦げたところは絶妙に旨いこと!スープにも香りが少し写ってなお旨し! また脂の部分はとろけるように甘いのですが、その中でも皮にできるだけ近いところまで残してあるのが秀逸。豚肉って皮が旨いのよ・・・・・。整形されたチャーシューもいいけど、多少ワイルドに皮残しが合った方が、個人的には好きかもね〜。
総じまして、「やっと落ち着きを取り戻した、待ってた一杯!」と言ったところがシンプルな感想。一時休業して、移転を繰り返しても待つ客層が厚いってのは、そうそうあるものではありません。私にとって、新橋再開発前の旧店舗が馴染み深いけれど、新橋駅から近くなったのはとてもありがたい!またもちろん近くによれば寄らせていただきますよ!次回は、ロックのつけ麺かな〜・・・・もちろん、あつもりで! なので詠います!
昼前の
開店間近の
行列に
ファンの愛情
寒さ蹴散らし
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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