【今週のラーメン１８１６】新福菜館麻布十番店（東京・麻布十番）チャーシュー麺・麺カタメ

　最近は、都内で少しプレッシャーのかかる仕事をやっておりましてプチ外出です。準備不足なこともあってドギマギしましたけど、今回は何とか凌いだかと・・・。何回やっても苦手意識が付きまといますが、だから仕事なんだよね〜なんて、無理やりにでも自分に納得させてやらないといけないなと感じました。でも、凌いだには凌いだ、反省すべきはするとして、気分転換にご褒美ラーメンと参りましょう！

　となると都内ではどうしても気になるのは、「新福菜館」です！　性懲りもなく麻布十番へと行ってまいりました。何やら狭い店内なのに、取材班がおられましたが、宣伝告知されるらしい。黒いチャーハンがラインナップされるようになると、混雑するのだろうな・・・・。今の内に通い詰めときましょう。

【スープ：漆黒醤油のあっさり仕立てに一味を添えてみました】

　まあ今さら解説のない漆黒の醤油スープ。関西時代から慣れ親しんだ味で、いわば故郷の味なんですが、前回すこし気のせいかあっさりと？スマートと？感じたのは記憶に新しい。今回も若干そんな感じで、昔を懐かしみ、一味投入でで少し味化粧をしてみました。おろしニンニクだとパワーを増すのでしょうが、食うと客に会えなくなるので、ここはジッと我慢するしかないです。

　たしかに見た目よりはサラッとしている塩気ですが、これはモヤシの汁も多少滲んでのことかも。そこへ一味を投入したところ、なかなか辛味のエッジがキリリとしだします。塩投入よりも、洗練されたカエシのエッジングが映える〜。カエシのエッジが効きだすと豚コクの味わいも引きずられるかのように、徐々に頭角を現しだします。ここは、胡椒よりも一味の方が投入し甲斐があるかも。ニンニクは実は昔からあまり投入しなかったのだけど・・・。

【麺：今日は「麺カタ」で！やっと本格的！好みになってきたぞ〜】

　今回はちゃんと「麺カタメ」と呪文を通させていただきました。やはり、マイベストな歯ごたえ。パツパツというほどでもない一歩手前のクシクシ感。粉の風合いがにわかに感じられて、醤油味と入り混じる。そこが旨し。ずるずると啜り、引きずり出すと、モヤシとネギをひっかけてきて、構わず一気にすすって、シャリクチっとした咀嚼の感覚もまた楽しい。麺量１５０ｇ程度か？実は少し物淋しい。次回は大盛りか？いや・・・はやり英世一枚は痛いわな・・・・。

【具：バラ、ロース・・・入り混じった極薄ミルフィーユチャーシュー！】

　これですよこれ！京都ラーメンの醍醐味は、薄切りのチャーシューのミルフィーユ重ねです。２〜３枚重ねて麺と九条ネギを絡めて食うのが旨い。肉もあっさりながら、スープの色合いそまって涎を誘う。脂の部位や筋肉質の部位がまた入り混じり、肉だけ食ってもいろいろな歯ごたえが楽しめます。このメニュー・・・・京都では、「中華そば・肉まし」というオーダーの通し方になりますが、「肉なし」というオーダーもできます。「素ラーメン」とか「かけラーメン」というよりも、何となくポリシー感じさえる気分にさせてくれるので、金がないときでも、胸をはって「肉なし」と言えるところがいいんですよね〜。その対極で、「肉多め」とオーダー通すときも倍くらい気持ちいいのですが。