【今週のラーメン１７９４】バーン・イーサン高円寺店（東京・高円寺）クィティアオナム／タイラーメン

　引き続き同じ店です。決して前レビ引き続き店内連食ではありません。また、いやがらせでもありません。いいかも！と思える店は、連続してでも訪問して食いたい・・・単にそういう思いです。　そして・・・・・何より先日の「クィティアオヘン（汁なしタイラーメン）」の驚きの味わいに、この店自体にとても興味が持てましたのでね〜、今度は「汁有り」を食わんといかんでしょう！ということでまた訪問なわけです。

　訪問時、今回は意外と家族連れの団体客が、テーブルを占める。家族で居酒屋というのも変に思えるもんだが、妙にしっくり来る雰囲気！居酒屋・・・というより食堂みたいな雰囲気だね。いいかも！

【スープ：味調整してこその醍醐味！初めて食べるなら・・・「２：２：１：０」】

＜少し甘口のベーススープから始まる＞

　タイラーメンは、そのままで食ってもいいのかもしれませんが、淡麗好きやら胃もたれ気味なら、デフォルトで食うのもいい。しかし、タイラーメンという分野は、おそらく食べ手の味調整が前提の一品なんでしょうね。数軒立て続けに食い歩いて、なんとなくそう感じています。どこの店での薄味スタートで個性が出ない？出にくい？？どこの店のタイラーメンでも、薄味スタートでどれも同じ味わいか？というと、そこはやはり違いまして店個性がでます。勝手に感じるんですが、こちらのお店テイストは、「甘み（コク）」重視のスタンスでしょう。デフォスープをレンゲですすって後味に糖系甘みの余韻を感じます。これは、先日の汁なし系で感じたのと共通。今回も、クルワンプルーンをフルに発揮させていただきました。

＜ナンプラ：酢：唐辛子：砂糖＝２：２：１：０　で攻めてみました！＞

　何をどう使っていいのか分からないうちは、この「２：２：１：０」が無難かもしれません。ナンプラと酢の掛け算に、唐辛子はお好みでということです。砂糖は私は排除したほうが好きなので、ここは普通なら０．５程度入れるのもいいかも。ベースが甘かったのもあって、やっぱり「０」。「酢」には鷹の爪が浸っているので、ナンプラーとよく馴染みます。混ぜ合わせてやや春霞のような色合いになってしっとりな風合いに変化します。ナンプラー自体が若干軽やかな印象で、もやしをはじめ野菜の汁が、スープをおとなしくします。唐辛子とパクチーは一緒に噛むとジリジリっと、エスニックな味わいを瞬発させます。いろいろと、この配合比率を試してみたい気もしますが、やはり、この割合がテッパン的安定でしょうね〜。

【麺：センレック（中細米麺）が基本らしいです】

　米麺を食うならやはり「平麺」であってほしい。そんな先入観にぴったりとくる中細麺。センレックという種類です。こちらでは、麺の種類（太さ等）を選ばせるシステムがないので、センレックオンリー。個人的趣向とあってるので気が楽です。タイにも日本同様に、お米には産地にこだわりがあるようで、その違いは分からんのですが、やはりスパスパっと前歯で切れ込むのが快感。微妙にハリを感じさせる地肌感も好き。この幅広サイズ感だと、もやしと絡まったときにとてもバランスが良いと感じます。焼きそばにしても旨そうです。

【具：立体的な盛り付けでかなり具沢山！】

　この一杯は「５９０円（税抜き）」というお安さ。それにしては、麺もボリューム感あるし、具材もそこそこの食べ応えを感じます。もやしを中心として立体的に盛り付けされているのも、そう感じさせます。

　　もやし　　（麺との絡みもいいけど、汁がスープをより優しくするからいい）
　　セロリ　　（数々の馴染み薄い香草類の中で、唯一馴染みを感じる）
　　挽肉　　　（スープの下味にも貢献しているようだが、ソフトな歯ごたえが嬉しい）
　　豚肉　　　（やはりタイ風な味付けで、塩気がほっとしつつ、歯ごたえ感もしっかり）
　　干しエビ　（こちらのこだわりか・・・真っ赤な色合いがエスニック感を高める）
　　ネギ＆何かしら香草の茎　（一軒ネギの小口切りに見えるが、風味が全然違う）
　　白身魚のつくね（かまぼこ・・・）
　　パクチー　（これが無ければ始まらない）

　こんなラインナップだったでしょうか。どの具材も麺と合わさると格段に旨くなる。どれも「香りづけ」を意識した味付けです。

　総じまして、「しっかりとした南国屋台ラーメン」という・・・そのままやんという、ひねりない感想でごめんちゃい。ともかく、タイ居酒屋というのがとても最近面白くて、「居酒屋」と「食堂」が混在になったムード感が、とても安堵を覚えるね〜。例えば、疲れたら居酒屋雰囲気に埋もれたいと思う夜があるでしょ？　そして、食えないほど忙しい夜に食堂でがっつりと気楽に食いたいと思う夜もあるでしょ？？　そのどちらも両立するの「屋台」のような雰囲気でして、しかもタイという異国情緒がさらなる和みを誘う。何より「安い」。そして、本場の味わい。止めは・・・通勤経路の中央線「高円寺駅」からとても近いこと。土日のランチでも利用したい気にさせます。しっかし、やっぱり日本人もアジア人とつくづく思うね〜。もうしばらく、アジアの味の旅をつづけようかしらん・・・。なので詠います！

　　　素面でも
　　　楽しい居酒屋
　　　タイムード

　　　ビルの中での
　　　屋台の気楽さ

　お粗末！ということで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！