【今週のラーメン１７８１】ペパーミントカフェ（東京・吉祥寺）トムヤンクンヌードル

　吉祥寺の丸井から井の頭公園へと散歩。

　先日来、エスニック系の麺料理にハマってしまい、たしかこの界隈で有名なタイ料理屋があったはずだということで、「ペパーミントカフェ」を訪問です。名前はとても清涼感あるのだけど・・・・いざ店へと入っていこうとすると、いろいろタイの怪しさと楽しさが渾然一体とした雰囲気に出迎えられます。

　スタフの方は、いかにも吉祥寺界隈の飲食店という感じのロハスでアットホームな接客。気持ちよい。ついつい・・・調子にのって、シンハービールをまずは頼んでしまう。

　さて・・・・どちらにしようかな・・・。タイラーメンと迷ったけれども、今回は「トムヤンクンラーメン」で少しばかりディープに攻めてみようという気になってしまいました。

【スープ：酸っぱい！辛い！甘い！旨い！くさい？美味い！！】

　配膳されたそれは、スープが実になみなみと注がれて見るからにホット！店内の南国気分を凝縮したかのような赤い色合いが、いつもの辛い系らーめんとは違ったオーラを垂れ流します。トッピングのパクチーの緑色が、スープの赤色と補色関係になりますので、とても対立的にヴィヴィットな色バランスとなって、エスニックであり、エキゾチックです。

　まずは銀色のレンゲスプーンでひと啜り。レモングラス的な酸味と香辛い刺激がじんわりと、時折シャープに舌を刺激したかと思うと、交互にスパイシーなピリピリ刺激が襲います。しかし、徐々にトマトの甘みがやんわりと舌を包み込み落ち着きを与える。刺激に慣れだすと、スープの土台となっているライト調の鶏ガラの旨味が甘く広がったかと思うと、魚醤の酸カエシが旨味を与えますな・・・。これは、明らかにいつも食ってきた一杯とは異次元な世界観。などと考えたあとは、ただただ無心にスープをすすり区ていた私。完全に飲み干してしまいました。外は冷たいというのに、もう額には軽く汗をかいていたりして（笑）。

　しっかし、パクチーはいいね！ハマると病みつきになるとはこのこと。最初は多少金属的な味わいがして、少しばかり躊躇してしまったけど、もはやこれがないと、エスニック系らーめんを食いにきた気分にならないほど不可欠なエッセンス。タイ料理にハマる人って結構職場でいるのだけど（女性が多いが、タイ赴任経験者など）、やはりこれがないと話が始まらない。

　そういえば、薬味はお好みでどうぞ・・・・とあったけど、これらのセットをどう工夫してよいかわからず未使用で終わりました。いつか、タイ料理に詳しい方に同行して、これらの薬味の使い分けなど教えてもらいたい次第です。

【麺：もっちりタイプの平打ち型ストレート米粉麺！】

　こちらは、オーダー時に普通のたまご麺と、米粉麺と選べるシステムになっているのだけど、隣客や周囲の団体のオーダーを聞いていると、みなほとんど米粉麺を頼んでいる様子。真似して私も米粉麺をチョイスしましたが、いや〜・・・・このツルツルっとしていながらも、滑らかなザラつきがたまりませんね〜。具材を引っ掛けることはないのですが、スープと絡んでさっぱりとした味わい。しかも、前歯奥歯で切断と咀嚼を繰り返すときには、想像以上にモチモチとしているし、この選択はテッパン級の安定感ですよ。

　これは焼きそばにしても旨そう。近くのテーブルの一品を見ても旨そうだったし、美味いといった奇声をあげているのがたやすく想像できる。これまで、ひとくくりに米粉麺と考えてきたけど、いろいろあるもんだね。

【具：目新しくない具材でとってもエスニックな味わい】

　目新しいのは、パクチーと袋茸のようなキノコ程度で、あとは小さい鷹の爪が印象的かも。あとは、青菜、もやし、とまと、レモン、そして小エビ（芝海老タイプ）という具の構成。独特のスパイス感あるスープに浸ったそれは完全にエスニックに染まった味わい。特にもやしと米粉麺と一緒に食うとたまらに歯ごたえの協奏曲となって、お箸が止まらないうまさです。

　総じまして、「エスニック気分で冬の寒さを吹き飛ばす一杯！」というそのままのまとめでごめんちゃい。場所柄、カップルや女性メインの団体客が多い、吉祥寺のタイ料理屋。いや・・・どちらかというと居酒屋みたいな雰囲気でして、気軽さとオシャレさ、そして怪しさがとてもいいバランスで保たれている。ここなら・・・・オヤジ一人でもフラッと立ち寄れそう。嫁さんとデート気分で再訪問してもよいかな。とまあそんな快活な一杯でした。なので詠います！

　　　寒空に
　　　ぷらぷら散歩で
　　　ブルブルし

　　　ぬくぬくらーめん
　　　食ってアツアツ

　お粗末！ということで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！