ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1764】 鶏そばつけめん一丁 (川崎・矢向) あっさり鶏そば・塩+味玉

<年末年始にレビュー整理>

 これは、塩ワンタン麺を追い求めていた時期の外出時、放置していた宿題を片付け気分で訪問した一杯です。ワンタンがないので、レビューアップも後回し・・・。


 この日は、年末のちょっとした拶周りを終えて、あとは午後の仕事をさらっとかたずけるのみ。天気もいいし寒くもないという小春日和なとある日、帰社の途中で下車。それは矢向の「鶏そばつけめん一丁」さん。初めて矢向におりました。川崎から武蔵小杉の間の南武線って同じような風景がつづきます。京浜工業地帯の内陸部ってな感じで、工場街の商店街があちこちにあるという感覚。駅から3分程度ですぐに見つけられました。






 ちょっと早く着きすぎたのか、開店5分前に到着なれどまだ準備中とのこと。近くにコンビニがあってちょっと雑誌を買って舞い戻ってくると、あれれもう営業中に札が変わっていて、先客もすでに入店済とな!いやいや迂闊。慌てて券売機を確認するが、「ここ安い!」やん!! さすが工業地帯のランチ価格という設定ですね!


  












【スープ:鶏×節×塩・・・それぞれの主張とバランスが印象的なあっさり味】


<鶏のあっさりコラーゲンに節系の落ち着き!バランスいい感じ!>


 鶏系居酒屋の二毛作店と言えば、大阪府大東市の「麺や而今」を個人的には思い出しますが、而今さんのように飛び立っていただきたい/発展していただきたいと思えるこの出来栄え。中々秀逸な出汁加減です。鶏の旨味、コク、コラーゲン感などとてもバランス良くまとまっている感じがあり、和出汁のような落ち着き感があります。魚介の中でも節の効果が良く出ていますかね・・・・。モミジなど強烈な脂とコラーゲンの煮出汁は控えめかむしろ排除。かと言って淡麗鶏ガラ清湯というさっぱりさほどでもなく、丸鶏メインのような色気が全面にでているというのでもない・・・・。それぞれがよくバランス取れており、結果としてさっぱりとしているというバランス感。そう「バランス感」がとても印象的なスープ感です。


 わけあってしばらくスープをそのまま放置することになったのですが、コラーゲンが低いと思われていたそのスープは、熱を放出しだすと徐々に薄い膜を張り出します。とても薄いけれどもキレイな膜でして、旨味の純度を何となく感じたりしました。







<少し塩がアピールしているところが、味わい豊か>


 あっさりとしているけど、しっかりとした味わい。それは塩気の出方がとても貢献していると思います。パンチのようにスパン!と切れ味がある塩気ではありませんが、塩のボディーをじわじわと効かせてくれます。無論ショッパイという感じはありません。魚介の中でも節系がとてもいい役割を果たしていると思えるのは、この塩気との結びつい方が印象に残るからかも。ひょっとしたら、一味もにわかに忍ばせているかもしれませんが、しっとりと舌にからみつくようなやさしい塩気は、これもまたバランスが良いと思える質感でした。












【麺:風流な風合いとモッツリとした歯ごたえ、そして何より大盛サービス形態がナイス!】


<全粒粉入りの多加水ストレート麺!二毛作の自家製麺


 全粒粉入りの風流なお姿。そしてストレートがとてもキレイな角麺で見た目からして流麗です。表面は若干もちっとさせながらも、芯のグルテン感を少し感じる程度の茹で上げコントロール。潰し込みとローラーかけが良く効いているのか、地肌はやや全体的に褐色めいて、全粒成分の潰し込み良さを感じます。前歯での噛み応えは、一瞬モツっとした感覚のあと、プツリと小気味よく切れる。奥歯のプレスでは柔らかい感じで横ずれしながらモチリっとして潰れこみすり潰されていく感覚です。


 スベリも多加水なりにとてもスルスルっと流れるような感じ。最初は貼り付きをやや感じたけど、スープの持ち上げが見た目以上にいい見たい。どこの製麺所かと思ってはみたけど、帰りがけに看板を見てみたら自家製麺とのこと。二毛作だけでも大変だろうなと思うけど、自家製麺までというのは、なかなかの器用さを感じるご店主です。







 
コスパとサービス形態が秀逸なのだが・・・>


 あっさりならデフォルトこの550円という頑張ったプライス。その上、並150g・中200g・大250gと三段階で同一プライスです。さらに、替え玉でも対応してくれて、50gと100gの2パターンもOK。もちろん替え玉も無料サービス。私は、後追いで50gの替え玉とさせていただきました。替え玉だとカタメの食感と、そして麺ダイレクトに風合いを確認できるのでいいな〜と思ますしね〜。


 ただ、ランチタイムのピークだったら、替え玉するより、中盛りか大盛りで最初から対応した方が個人的にはおすすめ。替え玉を早めにお願いしたつもりでも、オーダーの順序通りに麺茹で対応されますので、かなり待たされます。しかもつけ麺の後だったりするとかなり後回しになってしまう・・・・。そのおかげで飲み干すことなく辛抱したスープは冷めてしまって、膜を張ってしまうという事態に陥る次第。ま、このところは徐々に改善されていくでしょう。隣のお客の方がむしろ私のスープ放置状況を見て心配していたような雰囲気を感じましたが・・・。







【具:さすが本職!と思える質感と完成度】


<流石に鶏専門の居酒屋!プロですな!>


 流石に専門家というだけあって、鶏チャーシューは仕上がりも上質で肉も柔らかくジューシー!しかも2枚あって温度感も最高。鶏つくねも粗い歯ごたえが素晴らしく、ふわふわ感もあってとても塩シンプルな味付けがマッチ! これは単品でいくらでも食える。デフォルト550円でこのトッピング質感なら文句はないはず!旨し!









<あっさりとタレの深み感じる味玉>


 実は、550円という価格がありがたすぎて、何か追加して売上に貢献しようと瞬間的に思っただけなんだよね〜。あっさりとしたタレの漬け込みが深く、白身もフルフルっとしていて、黄身はトロリとしたタイプ。ほんの少しだけちょっと芯が冷たい感じがしたけど、これは許容範囲です。100円気持ちよく払えます。











 総じまして、「最近まれに見る高コスパな一杯!地元民だけのものにはもったいない」一杯という感じ。これは再訪問必須でしょ!南武線で言えば尻手の「いのうえ」さんはブレークしましたけれど、一駅となり矢向にも、捨て置けない店ありますので、機会があれば是非。ただ、昼だけ営業で開店後すぐに地元の方たちで埋まってしまうのでご注意を。ご店主さん、30分早めて11時30分スタートなら、外出ついでに寄り道しやすいのですが・・・・。来年から少し厳しくなるので遠出はできないのよね・・・・。などとわがまま言いつつも、なので詠います!






   年の瀬に
   穏やか気分で
   春の海



   年明け一気に
   荒海船出





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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