ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1732】 塩そば かなで (東京・府中) 塩・えびわんたん麺

 外出先からプチ寄り道してみました。JR府中本町から京王府中駅までって割と歩ける距離なのね・・・。外出先から直帰ができる月曜日は、前から「塩そば かなで」さんに行こうとずーっと前から決めていたのです。ようやく宿題店の一つがクリアです。








 それにしても、平日のためか・・・客入りが少なめで良かった良かった! 移転してから隣の「紅」の行列は益々すごいことになっているような印象しかなかったので、てっきり並ぶもんだと覚悟してたのが拍子抜けです。こちらは、面白い作りになっていて、隣の「紅」とは厨房が中でつながっている。建物のフロア中央に、「紅」と「奏(かなで)」共用のお手洗いが備わっていて、どちらの店側からもアクセス可能。いつも紅が並んでいるのではあるが、「紅」一色にしなかったところが、こだわりとか店の戦略、ポリシーも感じたりします。そういうの好きですぜ。


  












【スープ:塩気がのびのびしていて、鶏の味わいがとても明るい!】


<透明度を感じる鶏ガラエキス!鶏油の仄かな色気! 明るい出汁感覚がナイス!>


 いやね・・・、実は先日、先に醤油を食って「これ旨いがな!」ってな感じで、塩やったらどないやねん!ということで訪問したのですわ・・・。でも予想は的中!これは、よくできた塩の一杯と感じます。何がって、「鶏エキス」の「さっぱり度合い」がとても透明系な感じがして、するすると無限大に啜りあげられるような気分!特に地鶏がどうのこうのというのではなく、ワンタン麺というスペシャリティーもあってか、「すっきり鶏そば」の最高ランクと思える興奮ですよ。







 個人的には、骨や髄系のエキス感とか、皮やモミジ系のコラーゲン感を排除して、「すっきり」とまとまっているのが秀逸と思えます。それでも鶏感が薄いという部分は微塵もなく、どちらかというと「鶏肉からじわじわと滲み出す出汁感」という感覚か。トッピングにある鶏のミンチはただ単に箸休めではなく、出汁の素のような感覚。ミンチ肉にさえ、一仕事終えた感ある余裕を感じます。しかし、単なる淡麗系鶏そばでもない。かすかに鶏油の色気が滲み、食べ応えとプライス感を与えます。柚子皮がほんのひとかけらだけ、お飾りのように配置されますが、かすかに部分的に・・・柚子さっぱり感も活きます。









<塩気がのびのびとしていて明るさ響く感覚がイイね〜!>


 淡麗系ともすこし距離を置いたその立ち位置。なぜなら、塩気のアクセルがぐんぐんと前に出ているのに、パンチとか、角を全く感じません。塩気がもはや出汁になっとります。なので、鶏塩とも呼びたい感覚もありますが、塩気はシャープな部分も合わせもチッますから、鶏の透明度ともハーモナイズいたします。


 どちらかと言えば「塩気が明るい」と感じる健康的なイメージ。分かりやすく、だれでも好かれるような塩気には、のびのびさすら覚えます。わかりやすい塩気というのは、実にいい。暗いより、やはり明るい方がウケると思う。












【麺:やはり無敵のシルキーなストレート麺でありました】


<やはりシルキーな滑りの麺は、塩ダレともよく馴染む!汁を吸ってこそ滑らか>


 全く・・・・、流石は「麺創研」な感じ。「紅」の乱切りも名作な麺ですが、普通に定番的に打ち込んだ、ストレートやや平打ち系のシルキー麺は、その名作と双璧とすら思いますよ! 紅が「脱常識」であれば、かなでは「王道」を追求したかのような感覚。そのくせ一皮剥けたような、斬新さが、そのシルキーな滑りと舌触りの感覚に響きますよ!


 汁を吸う前から、シルキーなのですが、汁を吸ってからもまたナチュラルな腰つきが支配します。これは、女性的とも思えますし、女性にもウケるかも。啜る動作がいちいち・・・クーーーーーッ!ってな感じで、いいんです!









<柔らかい熟成が鮮度とも感じるグルテン感覚>


 グルテンの柔らかさがいいんだろうな・・・・。密度感より、グルテンのしなやかさが気になります。淡くクチリと千切れ潰れる麺はこれまでいろいろと食ってきたけど、粉の熟成度自体に、鮮度を感じる仕上がり感。ハード麺が好きな私が、柔麺もいいかもとこれまで散々つぶやいてきたけれども、柔らかい麺が本当に素敵と思えた・・・最近のヒット作ですよ、これは!







【具:えびワンタンは、ワンタンの中では一番好き!ハンドメイド感溢れる名作!】


<鶏肉の淡白さと、えび海鮮味のシンプルさが最高!>


 普段の醤油系営業の時のワンタン麺は、「肉ワンタン」でして、豚肉の味わいがとても粋。しかし、塩バージョンでは、「鶏肉ミンチ」主体に変化し、生姜抑えめ(排除?)の味付け。えびの淡白さが、スープの塩加減にとても合う! しかも、えびの方が塩気がシンプルに響き、シンプルな味付けがベストかもとも思えてしまうやんかいさ!包む皮も肉厚で、また別のグルテン感覚を醸し出す。ワンタンに外れなし。大江戸捜査網、死して屍拾うものなし。


  







<控えめな立ち位置なれど、さっぱり系の食欲を誘うロース肉>


 こちらも褒めておこう・・・チャーシュー。普段なら褒めちぎるパーツなのだが、脇役にあってなおさら愛おしいね〜。スープの出汁として役割を果たしても、トッピングとしてこうやって再登板ですもん。抑えのピッチャーがえびワンタンなら、いい中継ぎ投手という感覚。主役や先発としてより、一歩引いたところがいぶし銀の存在感であります。


  











 総じまして、辛味噌乱切り麺の名店がくりなす、対極的なやさしい塩えびワンタン!」でして、週に一度の業変ではもったいないっすよ!と思える崇高な一杯! 営業的には、辛味噌乱切りな一杯に集中すれば、営業成績も上がるかもですが、効率度外視なところがまた、スペシャリティを感じてなおうましですかな・・・・。


 などと考えるが、本当に羨ましいと思えるのは、「ノルマや効率より大切」な部分ってあるよね〜って感じるところかも。まだまだ、年が越えられそうにない状況に、これ食ってそんなことを感じたが、いやいや・・・・余裕で飲食業やってられるわけでもなし、厳しい業界ですし、そう考えると頭が下がりますな。どんなときでも、新しいことや挑戦を忘れてはいけないのね。・・・なんてね。なので詠います!




   シルキーな
   滑り誘われ
   また府中



   浮世の悩みも
   つるりと流して




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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