12月に入ると、毎日がとても目まぐるしいですね・・・・。昼飯なしでぶっ通しとか、胃が縮まってなにも食えんとか、昼間は焦りが支配しております。なので塩ラーメンで帰り道に発散という・・・・今年の後半活動なのですが、新規開拓とかも気分がだんだんと失せてくる一方で、失敗したくない、確かな一杯を食いたい、駅から近いところで食いたい、・・・・などと我が儘が募るばかりです。そんな気分だと、狙うはここのこの一杯しかないよね〜・・・。と思いついて、よろよろ気分で訪問です。また、海神@吉祥寺さんへ。思い切って「はまぐりらぁめん」を狙ってみました。
【スープ:たった二粒で大それた出汁の風味感!はまぐりオーラの垂れ流し状態】
<「はまぐり」の深さと、あら炊きの明るさが響き渡る魚介感!「海神」しかできんことやね!>
「魚介のあら炊き」でグイグイ食わせる店ってのは、とても今さらながら「発見」ですよね!私がここを好きなのは、その意外性の発想と、定番以上に「当たり前」の如しのうまさが、共存しているということかもしれません。あら炊きの新鮮なようで、霞がかった魚介エキスか、コラーゲンか・・・・、そんなのがないまぜになって入り混じる旨みが堪りません。そこに「はまぐり」のエキスが更にクロスする。旨いわけです。
前回このメニューを食したときは「冷やし」だったため記憶が薄いのか、こうやって温かいはまぐり汁を飲むと、更にじわ〜っときますね〜・・・。明らかに濃密感ある貝系の出汁が響きます。あさりとまた違うところは、「響きがやわらか」といったところか。たった2粒でもおおぶりなのもあって、その出汁感には上品さを感じます。お吸い物よりも、麺に合せるようにベースがしっかりしているので、濃密と感じるのか?それは不明。大変良くできている汁でございます。
<「あら」で季節感を感じさせるところも粋かも・・・そろそろ「金目」の季節>
こちらの店を訪問するたびに楽しみなのは、「今日はどんなあらかな?」というところ。「穴子」「真鯛」「鱈」「平政」「間八」。こうやって漢字変換に苦しむところは、当て字なのかもしれませんが、だんだんと冬を感じさせるものが増えてきますね。特に、ダイビングやっていると伊豆の金目鯛は馴染みのあるところ。夏でもお目にかかるけど、こうやって寒さを感じ始めるとシーズンだな〜なんて思い起こさせます。
それぞれのアラの味わいの違いなど判らないのですが(笑)、その日の仕入れによって微妙に違うというけれど、それもわからないほど駄舌なれど、仕上げの上品さと旨さは変わらず感じます。しばらく通い詰めて、その違いに挑戦してみようかしら(ウソです)。
【麺:やや透明感ある・・・平打ち捩れな素朴麺、吉祥寺店特別仕様?】
<平打ち多加水麺!「縮れ」と言うより・・・「よじれ」と呼びたいしなやかウェーブ>
「あさりらぁめん」と「はまぐりらぁめん」は、吉祥寺店限定。そして、「はまぐりらぁめん」は更に数量限定というころらしい。仕入の違いによる対応が如実なのもわかりやすい演出です。そして、この2メニューは、トッピングの違いもさることながら、麺も大幅に変えてくるのです。レギュラーの細く美しいストレート麺から、一変して「平打ち縮れ」となります。
平打ち縮れといっても、それほど剛麺ではなく、透明感あふれる部分もある多加水麺。縮れ度合も緩やかゆえに「捩れ」と表現しなおした方がよいかもしれません。レギュラー麺よりは、はるかにモチモチ度がアップしてて、それでいて前歯の当たりではプツリと淡く千切れる。奥歯の方ではスパスパと千切れるような感覚も若干あったりして、密度感がそこそこ緩やかだったのがとても印象的。なので汁も吸いやすいのか、味わいとしても豊かに感じる風合いでした。
<啜る楽しさが口元で鮮やか!つるるるるる〜っと感じさせる表面の光沢感>
こういう麺はスベリが楽しめますよね〜。多少ゴツゴツとしているところが、しなやかなスベリの際に口元に当たるタッチが、鮮やか!。そのあとは、舌ざわりも心地よく、少しばかりの咀嚼のあと、つるるるるるるるるーーーーーっと喉奥へと落ち込んでいくところがまた快感? 淡麗系でも明るさが映えるスープに、こういったアミューズ性を保つ麺ってのは、意外にベストマッチかもですね。
【具:圧倒的な存在感!はまぐりに負けず、わかめも中々なもの!】
<生わかめ、刺身わかめ・・・・頭皮にビシビシと発毛促すようなフコイダン系の粘り>
いつもは、ラーメンにワカメが投入されていると少し残念感が残るのですが、今回のワカメだけは別。この刺身ワカメのような鮮度溢れるフコイダン豊富なワカメは、いくらでもいただきたい!しかも、ワカメが昆布の役割を果たすかのように、出汁にエキスが溶け込んでレベルアップさせている予感もあるか!。ワカメは頭皮にもいいと聞きますからな・・・・これからは積極的にとらねばですわ。
<肉厚としか言いようのない・・・・ハマグリの粒の大きさよ!>
これまた肉厚というしかない、ご立派なはまぐり。熱の通りもベストのようで、ぶるんぶるんとした弾力が魅力的です。しかも、甘い・・・・。泣ける旨さ・・・・。気を付けて食べんないと、殻の欠片かなにかでゴリっと当たり、歯を痛めますから、最初は慎重に咀嚼しだしましょう(・・・・ちと痛い思いもしたけど、旨かった)。
総じまして、「武蔵野台地で頂く、崇高系海鮮はまぐりらぁめん」という・・・全くひねりもなく、そのままの印象でごめんちゃい。妙な寿司屋で中途半端に高値を払うよりも、とても気持ちよく海鮮気分が味わえたことは確か。こちらをお訪ねの際は、2階だからといって階段で行くより、エレベーターを使われることをお勧めします。何となく・・・・・。また確実に来ます。なので詠います!
武蔵野の
畑大地に
いたずらか
貝の旨みに
海こそ覚え
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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