ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1715】 麺屋 海神 (東京・新宿) あら炊き辛塩らぁめん・中辛・大盛り


 距離が離れているだけで意識も離れる。逆に近寄るだけでも、気持ちが分かり合えるようになる?そんなことって、組織間でもありうるな〜って思うときがあります。夏の後半に、職場が移動してからそんな風に思う機会が増えたのですが、実際に Face to Face な距離になると、何か揉めてもいつまでもいがみあうわけにもいかない。そして、何となく協働するようになる。仲良くなるという単純なことでなく、遂行するためには近いと意識せざるを得ないのだな・・・。人間関係だったら、距離が近くても虫が合わないというのがありましょうが、組織関係は総合体なので、個々人の意識はダイレクトには反映しないか? いやいや、トップの意識だけは組織全体に伝播するかも。ともあれ、個人な仕事関係では、良い方向にはあるのだなと・・・・感じている次第です。神奈川から東京への帰りの移動距離を体感しながら、つれづれと思うのです。


  







 などと考え事をしていたら、眠りこけてしまって目が覚めたら、そこは新宿。遅いから疲れているのだな・・・・。腹が減っているのだが、駅近でさらっと済ませたいので、最近の「塩しばり」の思考から、久しぶりに「麺屋海神」さんへと向かいます。さすが新宿だよね〜、雨が降っても遅くても、人気店なら行列ですよ。6名の団体さんの列に連結。階段の途中で待ちますわ・・・。まさか・・・6名固まって食いたいなどと要望出さないだろうな・・・・という危惧をしてたら、先に入ってた団体さんが店から出てきて、一気に行列が消化へと向かいます。ともあれ一番平和的な解決で良かった良かった。待つ間、メニュー渡されてオーダー考えてたのですが、たまには定番と違ったものをということで、「辛塩」をチョイスです。 


  











【スープ:突風に紅葉舞うがごとしのトウガラシ・・・これがジワジワとホッとに攻めてくる】


<明るく透明度ある、魚介あら炊きのスッキリなコクに、薬味が映える>


 日頃、吉祥寺店を利用しているので、久しぶりな訪問感覚が薄いのですが、やはり「辛塩」は初体験であるため、ちょっと気持ち的には緊張を覚えます。気のせいか・・・・心持ちスープがいつものデフォルトより、褐色度合いが高い。今回のあらは、「真鯛」「間八」「鰈」 「鮭」「穴子」・・・らしい。それぞれの味わいなど因数分解できるわけないのだが、間八ってのがなんだか時期を感じさせます。出世コースからは、無縁な私が出世魚のエキスを吸って今更という感じもしますが、うまけりゃしれでよし。


  






 あら炊きの種類や配合度合いは、日によって違うのでしょうが、毎回食って同じような味わい。でも日々の少しばかりの変化が、また安定度と感じさせます。相変わらずうまし。最近塩ラーメンに凝っているからなのかも知れないが、魚介のエキスがナチュラルにして、明るく、軽やか。それでいて、薄味と感じさせないところが、あら炊きの良さかと勝手に思い込んでおります。だいたい、塩気がとてもナチュラルで、角をまるで感じさせないところが秀逸です。









<徐々に溶け出す薬味!そして唐辛子が、ゆっくりオレンジ色に染める>


 それに、少しばかりの薬味がとっても生えるね〜。紅白しんじょうと、薬味だけというシンプルすぎるほどの麺顔なのだけど、このトッピングの立体的な盛り付けと、その味わいがとても染み渡る。何というか・・・、薬味がすぐに出汁化しているというか・・・、とても凛と響くのです。大葉がジリッとさせながら、清涼感を感じさせる。そして茗荷がじりりと新鮮味を感じさせ、鮮度感を増す感覚。そして糸とうがらしが、チリリと舌の上で滲みますね。


 そんなことを感じていると、徐々にスープが褐色から、黄金色に変わっていきます。そして最後には、完全なオレンジ色。唐辛子のカプサイシンを始めとするエキスがスープに溶け出すような感じです。今回は、中辛程度で抑え気味でしたが、加えるほどに赤みを増す感じ。塩気は薄いけれども、ジリッとするようなヒリヒリ感が後半には快感に思えてきます。












【麺:柔らかくしなやかな風合いの中に・・・淡いアルデンテ感が嬉しい】


<麺が枯山水のごとし・・・唐辛子が張り付いても咽せず、しっとりスルスルと啜り上げ>


 麺がまた、淡麗系の塩に代表されるような美しいストレート細麺で、見栄えがとても流麗です。揃って一方向にそろっている様は、龍安寺枯山水の如し。そこに唐辛子の微塵が散らばっていて、見栄えが美しい! まるで紅葉の葉が、枯山水に落ちたかのような、秋の京都感を感じさせますやん!


 などと風流さを一通り感じたところで、空腹が顔をのぞかせるので、麺を勢い良く啜り始めます。唐辛子と熱々スープの熱気で、咽せるかも・・と感じたときは後の祭でありましたが、意外にもそんな心配ごとはない。元のしっかりとした風合いと、しなやかでスルスルっとした滑り心地が、いい感じです。


 麺の地肌に張り付いた唐辛子は、ざらつくこともなかったことがなく、意外と言えば意外。表面の軽い滑り層も滑りの良さにすごく貢献しているように思えるほど、負担の少ない啜り上げ。ナイスです!









<高品質感じるグルテンの風合い、柔らかアルデンテな歯応え>


 密度感をあまりアピールしない分だけ、グルテンの風合いがとてもナチュラルかもしれません。粉の質感がとてもいいと感じます。しかも、密度感を感じないと言いながらも、前歯でちぎったその切り口には、明確に芯の存在が伺えます。アルデンテ峠越えの湯であげかと思いきや、実はアルデンテを計算されていたということでしょうか。だからこそ、粉感を感じたのでしょうね。







【具:小エビの肉感練り込み!鶏のあっさり極細軟骨!仄かな歯応えがナイス!】


 ま、これもこれまで何度も語りつくしたトッピングネタですが、相変わらず旨いっすね〜。これ一本に絞ったかのようなシンプルな麺顔。海老のしんじょうをひと噛みすると、中の練り物の中心から、芝エビサイズのシュリンプがぷるん!とはじけだします。また白い方は、奥歯で噛みだすと、細かい軟骨感が、ゴリゴリではなく、プツプツっと感じられますね〜。味わいも和風の大人しさに程よい薬味感が広がります。お吸い物の中に浮かせて、多少の片栗を施せば、立派な椀物として通用しそうな出来栄えです。












 総じまして、「シンプルな淡麗系の中に吹く・・・木枯らし舞うトウガラシ」といった個人的な感覚。今の季節感合ってないかもしれないけど・・・。でもこれから段々と寒くなると、濃い味噌や辛いもので体を温めたくなるもの。最近体調により辛いラーメン敬遠な私だけど、この程度の加減ならWelcome!おそらく、また食うと思います。吉祥寺店ばかりだけど、新宿店もちょくちょくと寄らせてもらいます。なので詠います!





   濡れ落葉
   冷たい雨の
   降る街で



   キリッと辛さで
   胃を温める





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



  



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