ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1703】 まる潮 (東京・武蔵関) 潮


 最近、立て続けに、ビニール傘やら、自転車のライトなど、盗まれましてね・・・・。別に金額的被害はさほどでもないのだけど、そして身に降りかかった不都合は簡単で、例えば買い換えればいい。だけど、「世の中が悪い方向に向かっているのか?我がホームタウンでも!」と考えると、憂鬱な気分になりますね〜。 週末の天気が良いぶんだけ裏腹でちょいと凹んだりして過ごしてました。凹んでたので、遠出などする気力もなく、近場でどこか塩ラーメンないかな〜なんて、ソファーで横になりながらネットで調べたりする。そこで、本当にたまたま当たったのが「まる潮」さん。なんと、「まる麺堂」のサードブランド日曜版とのこと!・・・全く知らなんだ。


  






 こちらのお店は、少し並んだり、月とか季節とかの限定がうまいらしいというイメージしかなかったからね。日曜日昼だけの塩専門店となれば、今の私なら訪問するしかないのです。実際に行ってみると、客入り8割程度ですんなりと座れた。ああ、いつもの・・・まる麺堂のフレンドリーな雰囲気だな〜なんて、まどろんだりして「潮で!」とオーダーを通します。







 するとBGMの洋楽はなぜか80年代。Duran Duran なんて久しぶりに耳にしたわ〜。昔むかし・・・・大学生協のレコード売り場で、Duranのを探ってる奴みかけたら、こいつええセンスやん!な〜んて、とても親近感覚えてたのを思い出した。友達のクルマのカーステレオで、ボリューム最大で聞いてて流してたのがとても懐かしい〜・・・。バブル前夜な時代だった。


 ・・・なんて少しだけタイムスリップしてたら、思いのほか時間が経過したようす。調理のどういう順番か知らねど、早めに私の前にいきなり配膳された次第。そして、驚くのはタイミングだけではなかった。













【スープ:鯛の風合いと地鶏のこくまろが、香味油で美しくハーモニー・・・】


<洋風の中に感じる鯛の出汁!・・・しかし和の落ち着きあって、煮干しというより、まるでアラ炊き>


 看板とメニュー名の「潮」だけで、和風の落ち着いた淡麗か、じっとりと攻める濃厚魚介系かと連想しながら待つこと8分少々。配膳されたそれは、予想外の展開が痛快です。パッと見て、ラーメン丼なのだが洋皿に盛り付けられたような一品のように思える華やかさ。しかも、鯛のソテーの色合いと、スープの黄金色がとてもマッチしていて、11月の誕生石「トパーズ」のような色合いでんがな!煌めく香味油がまた美し・・・。


 落ち着いてレンゲでひと啜りすると、それはほのかで上品な鯛の潮(うしお)を感じますな〜。最近、大久保近辺で「鯛煮干」のいい良い一杯を食った記憶も新しく、また新宿や吉祥寺の鯛あら炊きの出汁も馴染み深いけど、「香ばしさ」より鯛ならではの「明るい風味」が優っているような感覚。なので、あら炊きのようなスープと直感いたしましたが、駄舌ゆえにミスは見逃していただきたい。


 それにしても、鯛エキスというのは、改めて味わうととても個性的。本能的にその上品さに潮のエキスにスペシャリティーをどこか感じてしまう。私的には、和風な味わいしか頭に浮かびませんが、今回のこの一杯は、少し洋風テイストも入り混じり、少々衝撃的だったかもしれません。








<華やいだ香味油テイストがパッと明るく!焦がしたエシャロット?が香ばしく!!>


 華やぐ清涼感とコク深い香味油は、鶏ガラの地出汁とよく絡み合う。ベースの鶏自体もコクがあってまろやかなれど、鯛に負けない上品さを感じる部分もある感じ。その時点では完璧に洋風なのだけど、鯛や節、昆布の魚介出汁で和の領域で踏み止まっているような感覚。野菜の甘みもまた色濃いのかもしれません。


 私にとって、香味油が衝撃的だったようです。エシャロットの焦がしのような浮遊物が浮いていて、エシャロット・オイルのような、爽やかなと香ばしさを運んでくるような風味。それが、鯛のエキスに入り混じり、こんなに華やかにハーモナイズされるとは! これは食っておいてよかったよかった!銀座のラーメン屋さんで初めてエシャロットオイルを味わったときは、これも感動的で「さすがは銀座」と思っていた。けれど、これは何オイルか思い切って断定できないけれども、新青梅街道沿いで同レベルのが味わえるとは・・・いやはや、参りました。








 




【麺:全粒混じりの風流な麺!その見栄えと粉風合いがとっても落ち着く・・・・】


<質感と風流さがアリアリな存在感!柔らかい中に粉の香りも感じさせ>


 スープの和魂洋才の感覚である一方で、麺は、純和風のようなおしとやかな麺!これまた、私を喜ばせてくれます。細麺ストレートで、練り水低めの白い地肌感。そして、最初は焦がしエシャロット微塵の張り付きかと思っていたが、ちゃんと見れば全粒粉配合の文様がかすかに表面浮かびます。茹で上げのコントロールも絶妙で、表面が少し半透明な膜を感じさせる一方で、淡い芯があるようでないような仕上げ感。


 前歯での千切りの当たりは、とても淡くてスパスパっと切れ込んで、とても低反発。奥歯へ奥歯へと運び込んで、束になったそれをプレスしすり潰すと、低反発感があってクチリと淡い潰れ感。密度感は低め。だけど、香るグルテンの風合いにが質の良い粉感を醸し出して・・・なかなか崇高な麺かもしれません。個性的なスープの中にあって、これまた別の味わいの対立軸ができたような感覚。軸が出来てまた、丼の中で全体構成がはっきりしたか!?といった感覚・・・・、ここまでいけば褒めすぎか。妄想暴走のしすぎなので少し自重しよう。








<しなやかな腰つきでとてもシルキー・・・・やさしくスベる>


 加水はやや高めだと思います。だけどプルンプルンしたり、モチモチといったのではなく、淡白でしとやかなタッチが印象的。腰つきはゆるやかで、地肌も舌に張り付くようなイメージ。なのでスルスルと負担なく啜り上げられるタイプですね。後半、汁を吸い込んでスープの風合いが麺に滲むのですが、これまた腰つきがより滑らかになって、シルキーのような滑り心地が加速します。きっとこういうのは、女性にはウケると思うのだけどな・・・。男性客が多いかと思うこの⚪︎麺堂さんなのだが、やけに今回は、女性も多いぞ・・。












【具:別皿でナイフ&フォークでいただいてもよろしかろう・・・・的なしっかりとした出来栄え】


<レアチャーシューはとても優しい塩味加減、肉の質も柔らかくしっとり仕立て>


 これも配膳の瞬間から分かっていたことですが、トッピングが完璧なのですわ。今となっては、そう珍しくないとは言え、レアチャーシューは嬉しいもんです。私は、もともとは美味しいものは後から残すタイプで、あとから先に食うのもいいかなと鞍替えした輩。配膳直後に一枚頬張って嬉し泣きをしては、残る一枚は、鯛の上に乗せて熱退避させ後からじっくり食うのです。


 豚肉が、これほど化粧パフのごとくにソフティーと思うのは久方ぶりかも・・・。また肉本来の味わいと、塩気のバランス感覚もなかなか。これは、ナイフとフォークでいただいても可笑しくありませんぞ。何なら白ワインでつまんでもイケるのではないかというほどの出来栄え。参りました・・・と、本来ではここで筆を置くところだな。








<鯛ソテー!トッピングを超えて、洋平皿に恭しく盛りたい気分>


 さらに、私を喜ばせて号泣させたのは、鯛ですわ!鯛ソテーがとてもご立派でありまして、これを食んだ瞬間に、800円という価格設定がとてもバランス良いどころか、お得感を与える。別皿でこれまたナイフとフォークで頂こうかしらん・・・と思えたほどの出来栄え。つまり、肉厚です!!皮部分もしっかりとした香ばしい仕上がりになっており、油たっぷりなフライパンで丁寧にソテーした感じがありありと分かる感じです。白身も柔らかに解れて、スープと香味油の加減が染み込んでこれまたうまし!たまりまへん。


 ちなみに、この日の限定は、「あんこう」でした。あんこう提供最後の日とか、他客との会話で聞いたような気が・・・・。いや〜、ちょっとこれは、定期的に通いたくなるな〜。













 総じまして、「和魂洋才な鯛潮と地鶏!の最高のアミューズメントな一杯」と申せましょう。これは、間違いなく再訪問です。「日曜日昼だけ」、そして、塩テーマな企画ですが、醤油もありますし、限定品もとてもユニーク&パワフル。知っている人は知ってるという少し有名な店ですが、ネック大通りに面していて車が置けないことかも。ということで、近くのコインPと1台だけのパーキング場所をお知らせしたい気がします。店の前に地図がありますから、参考にしていただきたいです。


 しっかし、久しぶりにいい天気の週末だったね〜。そして休めたエアポケットのような週末。きっと今だけだね・・・・。なので詠います!




   晴れ渡る
   空の青さに
   寒さ知る



   冬の香りに
   鯛の香混じり




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


  






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