ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1700】 アイバン ラーメン Plus (東京・経堂) 塩らーめん+トマト


(閉店を惜しむ)

 個人的には、珍しく小田急沿線に用事がありましたので、当然ながら一杯ひっかけて帰ることを画策。そう時間もなかったので、駅から近いところでサクッと食いましょう!ということで結局、「経堂駅」へと移動して、未訪問の「アイバン プラス」さんで食いました。アイバン系制覇〜ってのもちょっと気になってたのもありますしね〜。ま、出かける前から心のどこかで訪問を決めていたのが本音。


  






 訪問すると若い店員さんたちが結構おられるのね。髪型も個性的で店箱も今風だし、女性客が比較的多めであるのはうなずけます。オッサンな私は邪魔にならないように、一番隅っこの席に着座して、食券を手渡し。わくわくしながら配膳を待つのは7〜8分間のことでした。





 







【スープ:海をいくら泳いでもトマトには出会わない。だけど塩ラーではあり得ることだね。】


<節系優勢で鶏ガラボディーとの柔らかな結びつき!香味油で和洋折衷>


 芦花公園東高円寺とこれまでアイバンさん関連を食べてきて必ず食うのが「焼きトマト」。これがなくちゃ・・・なんか腑に落ちない気がします。麺顔のやや焼き崩れたトマトを見ると、やっぱり「アイバンに来た!」という実感がわきます。こいつがまたスープにいい感じで味わいを移すのですが、その前にまずデフォルトの塩スープを味わうこととして、静かにレンゲを活用します。







 意外に節系の残骸?がスープに浮かぶのね・・・。その影響もあってか、最初の味わいは魚介先行な感覚。甘みと香ばしさが相まってなかなか落ち着く味わいなのですな・・・。塩系の馴染み深い落ち着いた魚介感。そして二口三口と味わい続けていくうちに、徐々に腹持ちするような動物系のエキス感を感じ始めます。鶏ガラのあっさりしつつ、透き通りるエキス感がたまらんすな。そして、ちょっと感じる豚の肉から滲み出ていそうな優しい感覚。魚介の奥に、なかなか風流な動物感を残しまんがな!けっこうこういう展開をするスープって好き!









ナチュラルな塩加減に、トマト酸味が甘く滲む>


 塩加減の方は、なかなかマイルド。ナチュラルといったほうがいいか・・・淡麗系とはまた別の、優しくもあり厚みと丸みがある塩味です。なのでごくごくと飲み干せそうな塩加減。そこに徐々にトマトの影響が始まる。すると、酸味も混じるが、甘さが加わるような不思議な感覚。勝手な想像ですが、トマトの酸味が混じると、塩スープに甘さが発生するという変な理屈。駄舌ゆえに、適当にスルーしてほしいのですが、この不可思議さが、私を焼きトマトが好きな理由でして、アイバン系が好きなわけです。












【麺:すべるすべる!風流に感じる全粒系が実にきめ細かくてすべる!!】


<きめ細かい地肌感覚で、つるつると滑る抵抗感の低さ・・・汁を吸い込み緩やかなしなり方>


 いや〜・・・すべりがいいね〜。いつもは歯ごたえから入る感想なんだけど、最初の一口目からとても気持ちよいすべりに魅了ですよ。ヌメリがないのに、ツルツル光沢すぎるでもないのに、気持ち良く駆け抜ける! 断面を見てみると丸麺だと思いきや、角っぽいからあら不思議。地肌のきめ細かさの勝利なのか? ともあれ汁を吸い込んでよりしなやかな腰つきになるし、啜り上げは意外に気持ちよいと申し上げたい。






 


<微妙な全粒混じりが風流!やや加水低めのグルテン感が、クリチと潰れる歯ごたえ感>


 そういえば、元々スープとトマトのマッチングをメインに訪問した次第。ですが、いざこの麺を見ると、目はハートマーク!最初は、節系の残骸が地肌に張り付いていると思っていたのですが、いや、それもあるけどよく見ると、全粒が少しばかり打ち込んであるのがわかります。それだけで何故かうまそうに感じる。茹で加減も絶妙で、アルデンテをちょうど越えたところ。なので芯はないものの、非常にグルテン感が新鮮で前歯で切る感覚が、少しハードなクチクチっとしているかな〜。また、グルテンの感覚はあまり粉を感じさせない。そして奥歯では、クチっと淡白に潰れるけれど頼りないという感じはしなくて、密度感があるようなフィーリング。つまり、「よくできている」ちゅーことだね。











【具:豚もなかなかのもの!肉よりも脂身だわ!!】


<うす塩味のバラ肉チャーシューとしてはすごくうまい!>


 これはいい!けっこうありふれたバラ肉チャーシューに見えるが、しっかりと皮を残した処理感がたまらん!皮膚直下の脂の甘さがたまらん!うす塩味付けなだけに、甘く感じるではないか!また全体的に厚めで、崩れる感覚があるほど柔らか。柔らかだけど、自重で崩れたりしないしっかり感もあるし・・・・、これは、焼酎でじっくり単独で味わってもおかしくない。別に、チャーシューとかチャーシュー麺を推している店ではなさそうなだけに、これは拾い物をしたような快感です。









<半分はそのまま食う、もう半分はやや崩しながら食う>


 さて、テーマのトマト。これは半分はそのまま食います。酸味が柔らかくてたまらん。果肉がすでに良い出汁の塊のように感じます。そしてもう片方の半分は、崩しながら食う。そうやってスープにエキスをより移そうとしているわけ。この甲斐あって・・・なかなかマイルドで崇高なスープに仕上がったと思う。酸っぱい味わいがあってこそ、甘い味わいが活きるのね。












 総じまして、「酸味と塩味が渾然一体となった甘味・・・そんな塩ラー」と申せましょうか。この世に、ラーメンに面白ろトッピングをのっけて旨い一杯は数あれど、「塩ラー」に「焼きトマト」という発想には、脱帽です。今や目新しくないですが、改めてこの出会いのミラクルさを、しみじみと感じざるを得ません。まさに心の中で合掌!でございます。


 さてさて、出会いのミラクルと言えば、こうやって麺ライフを続けていられるのは、誰のおかげなんでしょうね・・・・。なので詠います!



   連れ添って
   酸いも甘いも
   味わうが



   所詮オレっち
   妻の手のひら




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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