ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1657】 川喜屋 (東京・武蔵境) 煮干しらーめん


 とある土曜日の午前中。天気はそこそこですが、一週間の中で一番リラックスできる時間帯。しかし・・・・翌日の日曜日に出勤が確定していて、あーーーなんだな〜・・・って、かったるい気分で過ごす週末でありました。マンションの管理組合もこの日はかぶって、全然くつろげない休日。ちょっと強制的に散歩でもして気分転換をはかろうとチャリをこいて、風を感じたりします。途中の図書館で過ごしたりなどもします。図書館に行っても、結局飽きて持ち込んだ本を読んだりして、目が疲れたところで昼飯といたしましょう。ということで、何となく「川喜屋」に来たかっただけかもしれません(笑)。








 こちらは、店の清潔感と接客の丁寧さ。そして自分好みな煮干しを提供してくれるので、好きなのです。本当はもっと通ってもよさそうなのだが、最近は東小金井の吸引力に身を任せ過ぎです。












【スープ:穏やかな煮干しの風合い・・・苦み香ばしさと、さっぱり甘味のバランス】


<あっさり&柔らかさな印象!それが深く染み入る煮干し感>


 オープン当初から、シンプルなメニュー構成で頑張ってますね。奇を衒うこともなくブレもない感じが、頑固そうにも思えますが、実はとっても優しさが溢れる麺顔。そのスープカラーがほっこりとさせます。つけ麺がメインのこのお店でも、先客後客も半数がこの「煮干しらーめん」をチョイスしてますから、もはや立派な看板メニューです。


 何といってもこの春霞のような濁りの中に滲む、煮干のフレーバー感がいいですね。苦み系でグイグイと主張するという強引さはなく、甘みで食わせるというものとは明らかに違う。香ばしさが先行する煮干感で、そこに塩気がピッチリと結びついているような感覚。煮干の旨さと塩気を切り離しにくい感覚ですが、決して塩辛いわけではないです。塩気の旨味と煮干の旨味が重なったというような印象。春霞のような見栄えでも、ピントがあったキリリとした味わいが決まっています。あっさり味と思って啜って程よい煮干を感じ、塩気で引きずられたかのように深く染み入る・・・私の胃袋状態です。








<豚の出汁感もあり食べ応えも感じる熱々スープ>


 煮干に目がいきがちだけど、動物系の煮出しもすごくおだやかでいい感じ。豚ですかね・・・・。きっと丁寧な煮出し処理だと思います。パンチが効いた感じは一切なく動物系の風合いも円やか。されど、このスープは実はとても熱々に提供されます。熱々な中で動物系のさっぱりした味わいがベースとなって、煮干が深く染まっているというニュアンスですかね。そこに、ふわっと柚子の風味も加わりますし、なかなか風流さを醸し出しています。













【麺:優しい中に芯のある感覚、すべりも非常に滑らかで全体的に上品】


<密度感中程度で、淡く芯を感じさせる歯応え感>


 パツパツとまではいかないものの、なかなか歯応えが面白く、好きなタイプかも。断面を見てもわかりますが、明らかに芯を感じさせる歯応えです。スパスパと切れ込むかと思いきや、クシクシっとした残像感をやや覚える前歯の千切れ感です。しかし、麺自体には密度感をそれほど強く感じることもなく、ナチュラルな潰し込みを感じます。トッピングのカイワレ菜と入り交じっても、自然によりそうような歯応えの饗宴かも。奥歯のプレスにしても、束になったそれをすり潰すと、それほどモチモチともせず、クシリと淡白に潰れて喉の奥へと落ち入る感覚。








<表層の滑らかさと丸い切り口で、いい感じのスベリ心地>


 一方のスベリの方は全体的には滑らかでグッド。麺の形状が丸みを帯びているうえに、茹で上げ加減の関係で、表層軽く一枚の層がわずかに透明で、滑る性質もあり、何のつっかえもなく、するするとどんどん胃の中へ入って行きます。滑る感覚は、とにかくシルキーでありましたかな・・・。それに、あらためて見ると、捩れも一切ないストレートは細麺でしたし、舌触りもとても滑らかでありました。













【具:食べごたえ感じさせつつ重くないライトな味わいが和む】


<出汁感覚にぴったりの薄味仕立て、脂少なめがとてもマッチ>


 配膳の瞬間、麺顔をほぼ覆う豚肉の大きさに嬉しくなります。割と脂肪分が少ないロース肉で、しかも熱の通り具合もとても気にかけているのが伺えるような色合い。素朴にして実は今風の仕上がりなのかもしれません。タレの浸透の塩気で食わせるタイプとは反対かな。スープを浸してちょうど良い味加減になるといったような、あっさりとした豚肉。これなら何枚でも食えるといった感覚。脂ぎったチャーシューだとスープ感のバランス崩すこともあるけど、これはとてもマッチした逸品ですね。








<柚子とメンマまでが優しいフィーリング>


 細かいところをいうと、メンマも脇役を全うしてましたよ。柔らかめのコリコリ感でして、標準的なのですが、薄味指向の具という一体感もあって良かった。また柚子は・・・見栄えはママレードっぽい感じでして、いきなり柚子の風味が金属的に響くような感じではなかったのがいい印象。煮干醤油と柚子。ともに優しい仕上がり感。隅から隅まで、バランス感はあったんだと、具の隅々を見て思いました。












 総じまして、「穏やかさの中に本格派煮干し!」という感覚。休日の散歩がてらに立ち寄る店としては、とてもマッチしている感覚です。私の食している最中にも、続々とお客が来店しており地元に根付いている感覚が伝わりますね。これならシンプルなメニュー展開でもやっていけそうだと確信いたします。武蔵境は、中央線の中でも比較的マイナーな駅ですが、機会があれば立ち寄ることおすすめな店ですよ。なので詠います!




   休日の
   遠出の散歩
   気もほぐれ



   寄り道一杯
   穏やか煮干し




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!







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