ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1630】 麺処 はるにれ (東京・戸越公園) しおラーメン


 東急大井町線のシンプルな駅の改札を抜けると、すぐそこに暗い路地が広がる。強い雨降る夜に訪問しました。何やらシャッター街といか暗すぎるぜ・・・・。しかし奥に進んでいくと、なにやら温かい雰囲気が。駅近かなのに、人目に付きにくい立地にあるのが「麺処 はるにれ」さんです。雰囲気的には、一杯飲み屋があってもおかしくない。








 しかし店に入るととても明るく、女性スタフの温かいお出迎えに気持ちが軽くなる。どこでもお好きなところへということなので、テーブル席を占領します。へ〜・・・女性のみで切り盛りしておられるのか。しかも、とても厨房はテキパキとしていて凛としている。その一方でフロアは、メニューやPOPしかり、とても女性の温かさがうかがえて和む雰囲気。そういえば、先客と後客すべて女性だったのはタマタマでしょうが、こんな立地でも、女性が堂々といきつけ感覚で立ち寄れそう。来てよかったわとこの瞬間に腑に落ちます。


 






 さて、なぜわざわざこちらに来たかというと、「しおラーメン」のうわさを聞きつけたから。勤務地が初秋から変わったこともあり、寄り道気分で食わせていただきました。












【スープ:余計なもの排除なる、引き算の一杯!シンプルさに筋が通っている感覚】


<美しい数式を思わせるシンプルな味わい!まさに塩スープの定理を感じる>


 配膳されたそれは、京都弁で言うところの「ほっこり」とした麺顔。女性切り盛りというのが先入観なくとも、いかにも優しさがこみ上げるスープカラーと、微かに霞んだような濁り。それらが、「しっとり感」を連想させますね〜。しかし、この一杯は良い意味で肩すかしです。


 見た目は、【春の小川】のようなほのぼの&さらさら感ですが、味わいは、シンプル極まれりといった凛とした張りつめた雰囲気。【数学の庭】で散歩しているような感覚(何のこっちゃ)。定理・公式に導き足された解が、シンプルで美しいというような感覚に近いかも(私、文系ですが)。余計なものを排除したと、こだわりの説明書きに書いてあります。これは、「引き算」の一杯なのですと・・・・。塩ラーの定理・公式があるとしたら、意外にこういう味の建て付けかもしれません。


 味わいに触れますと、鶏ガラと豚、そして昆布の旨味だけで、じっくりとエキスを発揮しただけか?という感覚。煮干系の味わいは感じなくて、極力複雑にしない、素材が持つ味わいだけを絞って磨いたような感覚です。こういうベース味ですから、人工的なものがあれば、どうしても際立ってしまうでしょうから、そういうの一切排除です。こだわりを感じる!しかし、うるさくない。そういうところが、とてもいい感じの味だし、店の雰囲気かと感じています。









<シンプルの中に律然としたキリリ感が染み渡る・・・>


 そして、もう一つ感じたことは、「キリリ感」がキマっているということ。まず「熱さ」。きっちり「熱々」のスープを提供してくれます。熱さが旨しと思えてきますから、チリチリ・キリリと決まった温度感覚が、まず冴えます。熱いものは熱くという思いが、この点でもシンプルに貫かれている。


 さらに、次は塩の味わい。「円やか」ではなく、「シャープ」ででもなく、「凛!」としているという感覚かも。大げさに言えば、青龍刀ではなく、カミソリ的な塩の切れ込み方かもと。これも、シンプルな構成故に、そう感じてしまうのかもしれません。フォーカスがあった塩味の極まりを感じてなりませんな・・・。


 いろいろと、塩の味わいに注目してみたけど、スープ自体の構成がシンプルが故に、塩気を素直に感じてしまうかも。こだわりの塩かもしれませんか、素材が醸し出す塩気がスッキリと、そして凛として決まった感じがあって、いいですね〜。


  











【麺:汁の個性に負けず劣らず・・・低加水のハード系テンピュール感覚が馴染む】


<パッツパツの低加水細麺!シンプルの掛算のような演出>


 さらに嬉しがらせてくれるのは、「パッツパツ」の低加水系の細麺。清湯のシンプル極まれりな汁に浮かぶ、これまた粉感覚でストレートに勝負する麺です。しっかりと粉の熟成部分を感じさせる芯が、ありありと見て取れます。健康的な粉の風合いが鼻孔をくすぐる。スープの塩気と動物系のサラっとしたコクをまとって、実にうまく食えます。例え方が悪いかもだが、「塩むすびが一番旨い」と思えるあの感覚に近いかも。基本的にはストレート麺だが、ところどころ捩れているような風合いが、また麺の密度感を伝えるよう。前歯の差し込みでクシリと食わせ、奥歯で束になったのをプレスすると、クニリと淡く沈み込むテンピュール感。久しぶりに高密度な麺を食ったかもという満足感があって、これは麺量以上に食い応えがあって良かった。









<なかなか持続性あるハードなしなりとスベリ感覚>


 膨れっ面したような、丸い断面であったと記憶。このため、低加水麺の熟成度合があっても多少のザラツキもそれほど感じなくて、スルスルと気持ちよく滑る感覚。そして、熱々のスープの中にあって、汁の吸いこみや熱の影響を受けにくいような記憶。ハードな麺であっても、徐々に熱や汁の影響を受けてしなやかに変化するものだが、予想以上に、ハードさが持続して、最後の最後までハード麺を食った満足感を与えてくれました。うん!これはいいかも! ちなみに担担麺も得意分野のようですが、低加水細麺と担担そぼろの交じり合いも、なかなか相性がよさそう!また食いたいと強く思わせる。









【具:スープと麺を支えるといった控えめの立ち位置、そしれが上品かも】


<箸休め的に控えめなれど、肉の楽しさ残すスライス感>


 豚と鶏から2枚選べるシステム。「チャーシューはどうなさいますか?」と注文時に問われて、「別料金か!?」と内心では慌ててしまった。よくよく聞いてみると、豚×豚、鶏×鶏、豚×鶏、と組み合わせが自由で選べるシステムだから、問うているだけとのこと。初訪ですから、「豚×鶏」とさせていただきました。


 基本的にどちらも、やや薄めのスライス肉で箸休め的な存在。疲れない程度の分量なのが、この一杯の中では上手くバランスしているように思えます。鶏は胸肉っぽいパフパフとした肉を、薄塩&ペッパーで味付けして、削ぎ切りしたようなカット。筋繊維の隙間にスープが染み渡り、正直申して、もっとくれ×2!と感じてしまういい仕上がり感。一方、豚は薄味の醤油ダレか濃いめの塩ダレかが、薄く深く染み渡ったようなロース肉スライス。やや薄めなので、パクパクと食える感じ。酒のアテでもいけそうなライト感覚が、印象的でした。









<筍と水菜が風情と風合い残します>


 タケノコが美しくスライスされて、味わいとしても「和風」な感覚。ライトな味わいの中に、素材感が残っております。この部分だけ、少し醤油味を感じる部分かも。女性らしい気遣いを感じる麺顔を演出しております。また、水菜はトッピングとしては、この一杯ではネギより俄然合う!淡い清涼感がスープに溶け込んでもGOODだし、茎のシャリポキ感が、麺と絡むと面白い歯ごたえになる。







 総じまして、「塩好きなら、一回食っといてちょうだい!」と思える一杯。そして、何となく応援したくなるお店のムード感です。とても柔らかな店の雰囲気ですが、手作り感と温かさもある入りやすいお店です。この日は雨に見舞われて大変な思いをしましたが、店内に入るとほっこりするような・・・。こういうお店は応援したくなるものです。あ!クーポン券もらうの忘れた!!再訪問してゲットしたい。なので詠います!




   秋雨の
   ひなびた路地に
   ひっそりと



   小さき花の
   凛々しく咲也




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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