ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1621】 あら焼鶏白湯 カシムラ (東京・汐留) 濃厚あら焼鶏白湯そば


 久しぶりの外出機会の帰り道に、昼食がろくに食えなかったことを思い出しました。元々、昼休みにご飯食べながらのパワーランチとか全く否定派だったのですが、突発的な対応などは、実はこの昼飯時間が一番時間の融通が効くもの。だから、相談メンバーを集めるにも実は結構重宝だったりする。・・・うーん、相談ごとが無いことが一番なのだが、少し考え方が偏ってきたか・・・。


  







 ま、そんな感じで午後を過ごしていたところ、急激に腹が減って来るわけで、少し早めな午後6時に夕食として新橋で一杯食おうとやってまいりました。今回は、健康的に腹がへったというか、少しこってりとしたものを食いたい気分です。なので、大勝軒!という選択しもあったのだけど、ちょっと変わった鶏白湯を出す新店が最近できたことを思い出しての訪問です。それが「カシムラ」さん。なかなか、ビルの隙間にもぐりこんだような、絶妙の立地条件であります。












【スープ:あら焼きの手法にも工夫ありか!滑らかな鶏に香ばしいあら焼きのベストマッチ!】


<朝市仕入のあら焼き仕立ての香ばしさが斬新!>


 それも微妙に夕方の新橋の喧騒からは抜ける立地でして、暑さが残る時間帯だったのもあり駅からの往復に軽く汗をかきます。微妙に競合が少なくオフィスビルも多いので、昼は期待できそうな感じですね。そこに「あら焼き」という素朴さは、ちょっとした個性を感じます。その日の朝市で仕入れたあら次第で味わいが微妙に変わるというところが、ドキドキ感があるし、個人的には好きな趣向です。


 さて、「あら焼きの魚介」か「鶏白湯のコク」かどちらが勝るかといえば、ファーストタッチは「あら焼き」が前にでますね。確かにあらを焼いて香ばしくした後のコク煮出しをたっぷりと感じます。最初は、濃厚鶏白湯にすべて溶け込んでいると思っていたのですが、微妙にあら煮出汁の成分が、ざらっぽく交じり合うようなスープ感覚です。そこがまた魚介のアピールポイントであり、香ばしさを際立せる。失敗したのは、この日のあらの種類の書き出しボードを確認していなかったこと!日によって風合いが微妙に違うのでしょうが、この日はえぐ味など一切なく、非常にさらさらっと食わせていただきました。









<濃厚というよりミルキーな密度感がナイス!あらの擂り潰しが残っても重くない>


 メニュー名の冒頭にある「濃厚」が「あら」にかかっているのか「鶏」にかかっているのか不明ですが、個人的には両方かと思っています。鶏白湯の方はモミジ系のコラーゲンがわりと少なめですが、濃ゆさを感じるタイプ。サラサラとしていながら動物系のまろ味たっぷりな雰囲気がシルキーと感じ入ります。一方、あら焼きですが、これがまた擂り潰したような溶け込みを感じまして、ミルキーとでも感じ取れます。鶏と魚介というのは、割とよくある濃厚ブレンドですよね。







 薬味がまた面白い。胡椒は言わずもがなですが、「カレー粉」と「柚子胡椒」そして「七味」が準備されております。全部やると失敗しそうなので、今回は「柚子胡椒」だけをトライ。これ、おすすめです。あおさの風味とも喧嘩しないし、濃厚さがどこかさっぱりとして、後半の食欲増進に拍車をかけてくれます。入れすぎない程度に、小さじ軽く1杯程度。


 しかし驚くのは最後の最後で、スープを平らげた瞬間かも。底に大量のフィッシュパウダー・・・・と思いきや、あら焼きの擂り潰しのような欠片の粉が溜まります。これを少しつまんで食っていてもあらの風味を感じるし、なかなか質感高く溶け込んだスープの証明でしょうね。


  









【麺:軽くパツパツとした歯切れが気持ち良いストレート細麺がいい感じ!】


<細麺の軽いパツパツとした歯ごたえが、、濃厚スープと補色関係のようで旨し>


 ハードのようである程度マイルド感を残すスープには、こういった「パツパツっ」としたストレート細麺がよく合いますよね。軽いアルデンテ感覚で、淡くカツカツっと前歯で千切る感覚が、リズミカルで楽しめる麺です。千切ったあとの粉感覚というか、風合いも悪くないし、これなら大盛りでもOK。濃厚なスープには、どこか加水が低さを感じさせる麺がいいかもしんない。補完関係というのか、補色対立というのか、語彙が少ないのでわからんが、どこか気持ち良い対立がいい感じです。奥歯の潰し感もクシクシっとしていい感じだしね。








<丸い形状が抵抗感の低さにとても効果的と思えるほど、するするとしたスベリ>


 麺の形がスベリにもいい関係ですね。丸いタイプに感じられる風貌でして、細麺なのに箸でリフトすると麺と麺との引っ付きあいをわりと感じない。しかし表面は細かい抵抗感ありそうで実は滑らかだし、すすっていて「つるつる」というスベリ感覚が心地よいです。










【具:鶏肉もいいが・・・「あおさ」の風味に魅了なのだ】


<塩気メインで香ばしく、パフのように柔らかい鶏肉は好印象>


 パフっとした薄味で香ばしさを与える塩味系。汁に浸して食うとまた味わいを染み込ませて肉厚なうまさになります。化粧パフの塊を削ぎ切りにしたかのような形とその食感。豚肉もいいけど、こういう鶏もまた捨てがたしですね。豚肉も合いそうなスープ感覚だったけど、鶏白湯だから、ここは鶏パフ肉で正解なのでしょう。いい味!









<あおさでスープの風合いと香りが増す!タケノコも粋で深みある味わい>


 味玉もデフォでハーフ入っているし好印象。またタケノコが穂先でなかなか醤油味が染み込んでいる粋な風合いがナイス!柔らかいコリコリ感がまた堪らんのですが、何といっても「あおさ」のフィーリングが実にいい感じです。これはあら焼きエキスとの相性がまずいいに決まっているうえに、鶏白湯といった動物系のエキスにもうまく風合いとしてマッチするのが意外でありました。あおさがスープ一面に散りますが、スープ全体が格上げされたような完成度も感じるのですが・・・・。


  











 総じまして、「鶏白湯新ジャンルな一杯」かと勝手に解釈。あらのスープに、今後ときおり鮭アラや、ブリのアラなんてのが入り混じることがあるのだろうかと思うと・・・・訪問モチベーションが上がるような気がする。また、近隣には「武一」といった濃厚鶏系の名店もあることだし、差別化もできてよいかもと思うしね〜。今後に期待です。あ・・・・でも、勤務地が、もうすぐ東京でなくなっちゃうんだよな・・・・。新橋も遠くなるな今後は。なので詠います!



   ビル街の
   地べたに熱気
   揺らめいて



   空見上げれば
   わずかに鱗





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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