ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1606】麺屋 大申 (東京・馬喰横山) 大申淡麗鶏ラーメン・塩・大盛り

 医者帰りで、人形町で途中下車。とても中途半端な午後5時半。コーヒーショップでメールをチェックして、さあ・・・・・オフィスに戻ろうか否か迷うところです。一仕事あるけど、戻る時間が妙にもったいなく思えて自宅で持ち帰って片付けることとして、そのまま退社することとしました。さて・・・折角の滅多に来ないエリアですので、「やまらぁ」へ!とも思ったのですが、時間的に半端なので、少し歩いて時間をつぶしながら新規開拓することに!ここでターゲットとさせていただいたのが「大申」さんでして、これは過去にブックマークしたままだったのをすっかり忘れてたのを、偶然発見したからなのでした。


  







 しかし・・・・夕方、宵の口であっても猛暑は収まらんね・・・。たどり着くまでにすっかり汗をかいてしまいましたわ。がらりと扉をあけて入店すると、これはラーメン店としては珍しい、すべてテーブル席。そして清潔感もありますし、一人客でも居心地よさそうな小テーブルもあります。適当に着席して汗を拭い、まずはお冷やを!とグビっと飲むと・・・「お!旨い!!」 華やかな中国茶! ジャスミン茶かと思いきや、鉄観音とのこと。おお・・・・冷えた高級ウーロン茶がぶ飲み駆け付け三杯!!!これだけでも元とった気分・・・・。冷房と旨くて冷えたお茶。庶民的な雰囲気とオフィス街が交差するこのエリアの隠れたいい店なのかもしれない。今日は「当たり!」の日だと薄々確信してしまいました。


  









【スープ:清湯の中でも・・・「淡麗さ」と「やさしさ」がとても印象的な鶏塩系】


<限りなく透明に近い鶏清湯〜、塩気も丸くついつい汁飲み先行>


 いや〜、これは配膳の瞬間から質の良さをありありと感じさせます。丁寧な作り込みを一瞬で感じますし、ご店主自らの配膳自体に優しさオーラが滲んでますもん。この瞬間に、心の中のボーダーラインは越えていたかもしれません。写真ではその空気感を伝えるには限界があります。なので敢えてスープの透明度からお伝えしたい!見て、この【透明度】と【やさしさ】の滲み具合の両立した質感!! (ちなみに私、この店の工作員ではありませんのであしからず)







 鶏清湯が豊かで、濾過したかのような透明な脂の染み出し。そこに仄かな濁りが入り交じりますが、啜ってみて確かに「淡麗」な味わい。鶏の旨味がまず淡麗!そして塩気が淡麗!しかし、薄っぺらいどころか質感を感じますから、こういう系統の一杯は実に面白いと最近思えてなりません。塩気が少し足りないと思えるところが、興奮の頂点なのでしょうかね。少し足りないところが、食べる側に味わいの追求を誘うところがありまして・・・・、そういうところが「淡麗好き」なラオタを魅惑に陥れるところです。









<じんわりと滋味深い乾物系のコクで落ち着き感覚が広がる感覚>


 そうやって淡麗好きの沼に陥れられてから思うのは、塩以外の旨味に気づかされることかと。そうそう、鶏主体の旨味は最高なのですが、この和風に落ち着いた感覚は、やはり乾物系の旨味でしょう!心を鎮めて味合うに、私レベルの舌センサーでは・・・・昆布系と貝柱系のエキス感が溶け込んでいるのではと感じるのですが、真偽は不明です。


 妙に、鶏油とかで色気を出さないところがいい。生姜を滲ませ過ぎてオトナのしぶさを演出しないところがいい。煮干やイリコをきかせて、とりあえず煮干でまとめなかったところがまた良い。・・・・そっと寄り添うような昆布や貝系の旨味を【忍ばせる】程度が、実にニクいのであります。








<豆板醤でちょい変化させても、暴力的にならない>


 実はあとからご店主が「よろしければどうぞ」とお持ちいただいたこの薬味。豆板醤かと思いますが、正直言ってデフォルトの状態でかなり気に入っていたので使う気がなかった。しかし最後の余ったスープに試しに溶かしてみたが、これがまた、少量なのもあったが、ちょいとシャープな辛味を与えて風味に新しさを与えて食が進みそう。おそらく、淡麗過ぎると感じる方に向けて考えられた対応かもしれません。この同じ一杯で「醤油」バージョンがありますが、そっちの方が辛味とカエシが混じり合って面白そうな感じもしますね。











【麺:歯応えあるパツッとした感覚と、しなやかな物腰が共存するようなストレート麺】


<クッチリと歯応えはっきり感じさせるしなやかストレート麺>


 方や麺ですが、加水がやや低めに抑えられたストレート細麺でして、歯応えで食わせるタイプ。熟成度を感じさせる芯が淡くクッシリと前歯で感じさせるのが印象的。奥歯でのプレスは、束になっているところを押しつぶす感覚で、「クチリ」と短いタップですり潰されます。全体的にはキレイで白めな地肌感が美しく、練り水が抑えめであるような・・・何となくイメージできたりします。


 よくある「二層に見える」感覚はあまりない。表層は透明そうで、中心部がうっすらと詰まっている部分があるような二層感。そういう麺もクッチリと感じさせるパターンが多いのだけど、そういう見栄えでなく、全体均一的にクッチリと感じさせるというのが、改めて思う特徴感ですかね。









<汁を吸い込んでから、より加速するしなやかスベリ感覚>


 最後までクッチリと食わせてくれそうだ・・・・と思っていたものの、後半の最後の方はさすがに汁を吸い込む部分があります。しかし、この麺なら、汁をすってから、しなりが優しくなるという感覚が少しあって、これがまた良さそうな気もします。「のびる」というのとは別物で、汁の旨味を吸い込んだかというような・・・。淡麗味わいのスープが、グルテンと結びつくとこれまた良い意味で旨味が変化するように思える。そんな感覚を、麺を啜る中に、しなやかな抵抗感としてスベリの良さの中に発見したりして、味わい遊びました。


 そうそう、大切なことを忘れるところでした。【大盛り無料】です。しかも、それなりにボリュームありましたし満足度もあり。どのメニューも800円以上はないし、CPは高いですね。







【具:初めてお目にかかった・・・鶏チャーシュー】


<チーズイン鶏ロールチャーシューが淡麗系に合う!>


 私もそれなりに食べ歩いて来たと思っているのですが、初めて見るタイプのチャーシューです。鶏チャーシューのもも肉ロール系は、白河系で遭遇したことがありますが、少し醤油ダレに絡んで鶏の甘さを引き出したようなもの。チーズ・イン・ロールというのは初めてです。


 これは、旨いにキマっている。おつまみにしても最高ですし、うちの息子なら際限なくパクついてしまいそう。しかし、全体的にしっとりとした味わいにあってチーズの濃厚さが補強している感じがあり、少し熱で緩んだチーズがその「しっとり」さにマッチしている。


 スープの熱で汁に溶け出すこともなく、むしろ全体が淡麗な味わいの中にあって、濃厚なチーズの風合いが箸休め的に「味のクリッピングポイント」のような建て付けになっているかも。淡麗系の中にあるまったりチーズ。やっぱり実に面白い発想ですよね。








<ハーフサイズでプレゼンスをアピールする味玉の完成度>


 この味玉を侮ってはいけなかった。・・・うまし!デフォルトで半分でも投入されているだけで有り難かったが、質感がさらに有り難かった。淡麗系の中になって醤油ダレの円やかさを少し残して、卵黄自体が甘くも感じる。トロミ加減も最高の出来具合だったし、ちょいと麺に卵黄が絡まる部分は、旨さを増幅させますね。やはり、味玉パワーってすごいわと見直す次第です。


 後で写真整理してたら気がつきましたが、この味玉は【味玉追加トッピング50円】ですよ!これは見逃していたわ・・・・・。









<シャキシャキな野菜トッピングが豊富でつい嬉しくなる>


 あとは意外と薬味トッピングが効いている。水菜と白ネギにしか過ぎないのですが、スープとのマッチング、そのボリューム感がいいね〜。特に水菜は麺とも絡み合って歯応えの複雑さに貢献しているし、白ネギも淡い清涼感が淡麗スープに華を添えます。海苔もこのスープの中でふんわりと磯を感じる程度に止まり、麺と絡めて美味しくいただくことができました。いや〜、全部キマッた、ハマった構成だと思いました。












 総じまして、「思わず応援せずにいられないお店」という感覚で、淡麗好きでなくとも、特にピリ辛汁無し担担麺など好きそうな方は、是非お試しいただきたい次第です。ただ、訪問した時間帯が悪かったのか、先客ゼロで少し心配になりましたものですから、つい宣伝・・・・。お冷やも、単に水でなく、日替わりで変わるらしいから、これまた嬉しいしね。ということで、馬喰横山あたりは滅多に機会がないだけに、通いづらいぶん御伝えしたい気持ちに熱が入ってしまいました。今夜もクソ暑い夜になりそうだというのに、心のなかもヒートアップ。落ち着けるために・・・・・なので詠います!




   熱帯夜
   今日も感じる
   宵の口



   清味求めて
   淡麗鶏塩




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


  




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