ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1593】 ラーメンゼロPLUS (東京・表参道) ベーシックゼロ

 


そう言えば原宿でラーメン食ったことないね〜・・・・。とある当社と御つきあいのある会社と、重ーーーーーーい話をしに行って以来、原宿・表参道というのは全く疎遠であります。青山界隈では、ラーメン食うのだけどね。などと考えながら、ようやくかなり以前に宿題としてブックマークしていた店「ラーメンゼロ」。ようやく重い腰をあげて訪問してみました。


  






 いや〜、この界隈を闊歩する人柄というのも、ある意味別世界ですね・・・・。足が反則なほど細すぎな女性やら、○ブでも何となくかっこいい外国籍の男、入れ墨してても頭の賢そうな白人系の男性やら、いかにもモデルの卵でしょというような腰の位置が高い女性たち。見ていて飽きませんね・・・・。そんな宇宙人達の隙間に、等身大に思える若者たちが大勢闊歩します。そんなこんなで表参道ヒルズに到着。


  






 ・・・・この中に本当にラーメン屋があるのか!? 多少殺風景に思える吹き抜け空間を横切るエスカレーターにのっかってみても、高級服飾系の店ばかり。ところが、3階になると違和感なくイートスペースがあり、その一角にその店はある。当然、この雰囲気だもの・・・・・券売機はない。しかしラヲタにとって券売機の前に立つ瞬間ってワクワクしませんか??? そんな興奮肩すかし状態でカウンターに誘導されます。ほぼ、バーと同じ気分。ギムレットを頼む動作と同じように「・・・・えと・・・・ベーシックゼロね・・・」と、注文を切り出す私です。気分的には、懐かしい「ハートカクテル」をふと思い出したりして(だいぶ趣向が違うけど)。


  











【スープ:「調味料=ゼロ」というこだわりがあるからこそ、この立地で成立するスープ感かもね】


<意外と煮干の苦味が前に出るマイルド感覚>


 一度は食わねばと思っていてようやくありつけた・・・という時点で「達成感」なんかあったりしてしまいますが、配膳の瞬間・・・やや小ぶりな器に若干つんのめる思いもありましょう。いえいえ、通常ならば気にしないのですが、デフォルトで「英世一枚」近くする一杯ですからね・・・、多少買いかぶって待ち受けていたものでして、貧乏性丸出しであります。デフォで英世を覚悟する・・・のは「春木家」と「春木屋」くらいでしょうか(この違いわかりますかね:笑)。それでも器が可愛らしいカーブですから許す許す。








 「調味料=ゼロ」なるふれこみ。カウンターに座ると厨房が丸見えですから、その意気込みを感じとることができます。旨味を素材から最大限絞りつくそうとした、魚介やら動物系の素材処理後が見て取れますからね。そうとういろいろ試行錯誤あったと思いますよ。などと心のふんどしを締め直して、背筋をのばし頂くことするのです。


 おお・・・・想像通りのマイルド感。淡麗魚介の風合いが広がりますね〜・・・・・。されど、想定外だったのは「煮干感」がそこそこあるというところかな!? 決してニボニボ濃厚ではないのです。煮干の旨味を自然に搾り取ったらのこった苦みという程度のほんわかさが広がる感じ。それが、煮干ファンなら「うほ!」っと嬉しくなるポイントだと思えるのですがいかが? しかも尖ったところが全くないので「マイルドそのもの」。煮干の苦みは塩気や醤油系のカエシと結びついて旨味が際立つと思っていたもんですから、「煮干本来の素材力」というものを感じてしまう。うう・・・表参道ヒルズテナントのチャラチャラしたイメージとはちゃうやん!結構好きかも!








<鶏豚エキスがしっとりと広がる・・・淡麗よりややコクまろ>


 そしてその一方で、動物のコクは当然ながらバックアップ体制ありありです。いや、むしろ主役かも。最近豚魚の濃厚な汁系をぐぐっと啜ってきた記憶も残っており、それと比べるとシャバいと思えるがそもそも同じ土俵ではなない感覚。極淡麗仕立ての豚骨魚介というコンセプトを感じるようでもあり、濁りの中に適度なコラーゲンを感じて胃にしっくりとくる満足感がある。しかし重くない。まったく重くない。シルキーというたとえが最近多いが、それよりも軽やかで・・・サテン生地のような豚魚と申せましょうか。この豚鶏のエキス感が、しっとりと淡麗な味わいとして広がる様は、ちょっと他に似たものが思いつきません。












【麺:無調味料スープの陰に隠れたスーパーサブ!そんな「クッシリ(ハード)」×「クチリ(ソフト)」なコラボ感!】


<多加水ながらも密度感備え、クッチリとした歯応え>


 スタイリッシュな店ですからね、麺箱も奥にしまわれていて、しかも「○○製麺」などという記載はないのです。しかしその麺は、多加水ストレートでキッパリとした角麺。もちもちしそうな予感がしますが、実は密度感が程よく、クッシリとした印象も持ち合わせます。その一方、クチリ!とした親近感ある、奥歯での潰れ感も持ち合わせるのでして、崇高なのか、親しみ覚えるものなのか、区別がつかずハイブリッドな印象。なるほどこれは女性にもウケる! この店のコンセプトも少しかいま見たような気分。原宿より表参道といった落ち着いた界隈なら、味のしっとり感がよく似合う。そんなハイソな女性客層には、ハードな質実なものが求められつつも、食べやすさは無視できない。狙ったわけではなかろうが、実にこの店には合っているなと思えてしまうのは贔屓目か。









<透明度感じる地肌でつるつるとスベリ抜ける>


 この表面の煌めき、透明度からするとスベリは良好そのものに見えて、事実そうです。さらっとコーティング感ある艶やかさが、舌触りとのど越しにすごく滑らかなシルエットを感じさせて落ち入ります。見た目の透明度のように、ややハードに見えつつも軽やかにスベリ落ちる・・・。これなら、細つけ麺にも十分通用しそうです。







【具:汁と麺に埋もれないような、いい意味で必死さがつたわりましGOOOOD!】


<味わい出し抜けたようなスカッとしたチャーシュー>


 さてさて、俗にいうCPでありますが、トッピングの迫力によるところが実におおきいかと。麺顔という第一印象でほぼ決まるのかもです。この点で少し損しているかもという気の毒さがありなむ。しかし、肉の方も淡麗だから、こってりファンには物足りないと思うのも事実でしょうな。豚のモモ肉かがエキス抜けたスポンジ感覚ながらも、ややスープを逆輸入して面白い淡麗味わいに思える。その一方、バラ部分は、これほどまでに軽やかなのかと思うほどアッサリとした印象。単独で評価すべきでなく、一旦全部汁の中に沈めてから味わってなんぼという感覚かと。








<ほぼ麺の感覚で啜り食う穂先メンマ>


 このメンマ・・・・穂先メンマが、これでもかというほどに長い長い・・・。そして緩やかで柔らかい。そのため、麺と絡まって一緒に啜り込んでも違和感あまりないかも。淡い歯応えが風流と思わせる程度で、ほどよいかも。これほど麺と一体化する穂先メンマもめずらしいかと思われます。







 総じまして、「こだわりの高さよりも、立地だけに価格も正比例かも」な一杯かもね。いや〜、これ好き!と胸張って言えますが、ここでは個人的に行きづらいというのが本音。されど・・・・ラヲタ封じには持ってこいの立地でリッチな一杯ですな!なので詠います!




   ハイソなる
   表参道
   オサレ麺



   場違いおっさん
   写真しまくり




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


  





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