ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1583】 ZUND-BAR (神奈川・厚木/七沢) 煮玉子らーめん 塩・淡麗

 夏本番直前の3連休に、休日出勤がないわけがない・・・・。と思いレジャー計画も入れずでおりましたら、家族は愛想をつかしたのか(当たり前だわ)、子供がかわいそうと思ったのか、温泉旅行に出かけてゆきました。申し訳なく見送る私(大体、平日をからめた休暇プランはムリ〜・・・:泣)。しかし・・・・皮肉というか、覚悟していた休日出勤は、急遽延期とあいなりまして大きな肩すかしであります。私の代わりにご実家の家族を誘っている手前、一日だけ一人静かに心の洗濯と洒落込みました。こういう時にしか行けない店に行こうと、いよいよ目指すは、「ZUND-BAR」さんです。いや〜・・・・やっぱり行楽シーズだわ。東京から厚木までの道のりが大変でありました。逆に帰りはスイスイすぎて、関東平野が小さく感じられた:笑。


  



 厚木市の中心街から15分ばかり走ると・・・あれよあれよと緑と水の光景がひろがりだします。そういえば段々と丹沢山麓の端っこであることを意識するように空気も澄んできます。まったく・・・・看板案内があるものの、ここにラーメン店があるなんて一般には分からないロケーション。街道の路地をひょいと曲がって突き進むあたりは、ゴルフ場気分ですな。心配をかまわず突き進んで行くと、予定通りそれはあるのでありまして、大変安堵いたします。


  



 中々黒を貴重にした渋い感じが辺りと調和しております。スタフも明るく気さくで丁寧な対応。BGMは、渋くて都会的なのがロケーションとのミスマッチ感があってむしろグッド。行楽シーズンとあってむしろ透いていたのか。ランチタイムのど真ん中と言えど、待ちもなくカウンター席奥へと誘導されてメニュー表を渡されます。さて・・・何を食おうか・・・。


  


  





【スープ:面白いほどに「淡麗」、心憎いほどに「キレイ」に決まる香味の風合い】


<極まる淡麗感覚!塩気と言うより素材と薬味の味わいのみ>


 神奈川淡麗系でまず悩ませるのは塩か醤油かの選択・・・・。個人的な好みによりけりだけど、円やかな仕上げを追求するならまず【醤油】でしょうよ! しかし・・・淡麗系の深みに酔いしれたいと思うなら【塩】に他ならない。単なるラーメン好きでも、ラーメンで悩むことがある。スランプ・・・・というのともちと違う。その日の体調にもよりけりだし。しかしこの店ではもう一悩ませるパラメーターがあるので痛し痒しであります。それは、【淡麗】と【まろ味】というやつ。このため選択肢が縦横のマトリクス状に変化してしまい、ラヲタの中には迷宮に放り出されるはめに・・・・。今回私は、淡麗を先に決めて、そこから塩の選択を導きだした次第です。





 その【淡麗】ですが・・・・自らハードルを上げたにも関わらず上を越えて行く。最初に一口がとても淡い!塩気自体が薄味であるもののの、全体の味わいは緩くない。何だろう・・・香味油の助けもあろうが、素材と薬味の旨味がしっかりと滲み出ているハーモニーでっせ!乾物系の旨いが滲み出ているのは凄くわかる。貝柱系もあるのかもしれないが、煮干の柔らかさがとても秀でていて、そして節系のエッジングが仄かに香ばしい。そして円やかに響く。一方、動物系は鶏ガラお煮出しが最高に上品。そこにトッピングにある炙りチャーシューから滲みでり豚脂身のコクと、バーナーで炙られた香ばしさが染み渡る・・・・。鶏油香味のおかげもあるのかもしれんが・・・淡麗なのに円やか。円やかさが淡いから淡麗というのか。






<香味もさりげなく・・・生姜のようでエシャロットのような仄かな風味>


 淡麗と言う中に、実はこの一杯の中には華やかさが存在します。それはベーススープに淡く滲み出ている生姜の風味? そして薬味には、フレッシュさの中にネギの香ばしさも香しい。いや香しさが華やかすぎるので、もしやエシャロットか!と感じている次第ですが、真偽は不明。ともあれ、単なる淡麗では、地味すぎると言わんばかりに、控えめ且つ上品に、じんわりとした清涼感を醸し出します。





【麺:淡麗系には細麺ストレート!そしてクツクツ感覚が絶妙!・・・再認識しました】


<粉風味をちゃんと感じる極細ストレート麺!淡いクツクツ感覚>


 さて麺の方はというと、淡麗に合わせたかのような実にキレイな細麺。地肌も白めで練り水の低さを想像させます。茹で加減は、アルデンテ少し越えた感覚で、芯は視認できない程度です。されど実に角麺がコマが揃ったように麺が箸の上で整列し、啜って前歯を押し立てると実にクツクツクツ・・・という感覚が淡く感じられて上品ではないか! この感覚は個人的にはとてもお気に入りなレベル。


 そして粘度が低めのグルテン感覚というか、麺の風味も咀嚼の度に淡く舞うかのよう。これはスープそのものが淡麗であるので、風味がダイレクトに伝わるというやつか。スープの余韻を感じつつも粉のフィーリングもたしなむというバランス感覚は、淡麗系スープとクツクツ歯応え細麺のコンビネーションが一番優れていると思えます。





<つるつる過ぎないナチュラルな抵抗感がイイね!>


 余計なツルツル感覚がないのがむしろ良い印象を与えますね。ざらつきとまでは行かない・・・うっすらと粘膜感じるコーティングありますが、スープを吸い込むのでむしろ「しなり」がイキイキして啜り上げが軽やかに感じます。これはスベリの良さというより、細麺ゆえの熱しなりの影響が程よいといった感じかと・・・・。滑りすぎても通り過ぎる感覚が短すぎて寂しさ思うものですしね。特に腹が減っておるときは、バクバクツルツルとただ無心で啜り上げるのみですから、あとでどんな麺だったかなんて思い出せなくなるから:笑。



【具:「静」と「動」を感じるような存在感・・・・煮玉子の上品さとバラ肉のワイルドさ】


<もはや生姜焼きレベルの香ばしさ感じるバラロール肉>


 所々、とても小さいけれどハッキリと黒い焦げがあるのが嬉しい。この香ばしさはバラ肉の脂部分であり、焦げが甘くも香ばしくも感じる・・・。それに肉自体は、しっかりと醤油ダレが染み込んでいるのが分かるし、燻しもそうとう効かせているのが分かる。そこをハンディバーナーで最後の仕上げとなったのだろうが・・・・肉の厚さとサイズ感からも「もはや生姜焼き級の肉汁」と申せましょう。ちゃんとしたレストランで敢えて頼む日常の肉メニュー「豚肉の生姜焼き」。あの肉厚でかつ脂身からほとばしる甘いと香ばしさを・・・・思わず連想してしまいます。今や、レアチャーシューの全盛期ですが、こういう炙り系チャーシューも絶対に侮れません!





<卵黄がもはや甘く感じるとろり感覚>


 実は、味玉と煮玉子の違いがようわからん。誰か機会があれば教えてほしい。こちらは、味玉ではなく【煮玉子】でして、文法的に考えると「出汁で煮込んだ」玉子と相成る。そう考えると白身はわりとしっかりとした弾力を感じる。そして卵黄は程よく周囲はジェル状になっており、中心部分がとろりと足れる。味わうとこの卵黄が実に甘く感じられて旨し。定番の仕上げぶりがうかがえます。






 総じまして「プチ一人旅にはピッタリの淡麗塩ラーメン」と言えましょう。一人で何も考えずただ時間を過ごそうと思っていたけど、道中いろいろ頭に浮かぶね・・・。でもハンドルワークがそれを適当に打ち消してくれて、ドライブというのも大切な心の解放手段だと再認識いたしました。現地にたどり着いたら緑とキレイな水のせせらぎも気持ちよかったし。やはりたまにはプチ一人旅もいいものですね〜。次回はいつこれることやら・・・。なので詠います!





   脱仕事
   淡麗啜りに
   山間へ



   待ちて瞑想
   清水せせらぎ





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





関連ランキング:ラーメン | 本厚木

【2ケースパック】麒麟 淡麗(生) 350ml×48缶 350ML*48ホン 1セット

【2ケースパック】麒麟 淡麗(生) 350ml×48缶 350ML*48ホン 1セット