ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1579】 麺屋 はなび 新宿店 (東京・東新宿) 台湾まぜそば


 ちょっと医者へ寄って何とか昼の部の最後に滑り込んだ。正式なオープン日とあって、こんなタイミングでも行列が凄い。やや早歩きで来たものだから、汗だくになってしもうた。新宿と行っても、大久保か東新宿といったところ。春先なら歩けなくもないが、こうも日射しが照りつけると、このあたりも陸の孤島のように感じてまう。だけど、行列のおり曲がるところに給水ポイントが準備してあって、とってもとっても救われました! そういえば女の子店員さんも中々いい感じ。ファンがつくといいけど、キモいと思われないように気をつけねばいけません。









 さて行列はほぼ学生さん達。ラーメン好きのお仲間があちこちでおられて楽しそう。混んでいるのでバラけて食べるグループやら、どうしても並んで食べたいというグループやら。嗚呼なにをか言わん。そういえば、とあるラーメンSNSで知り合った葛飾区のラーメン高校生は今ではこの近くの大学生だったっけ・・・、元気で青春しているだろうか。久しぶりの小一時間の行列だったので、いろいろと考えること多くなっていかん。


  


  









【タレ:辛さだけではない・・・しっかりとした作り込み感ある甘さ、その上に辛さという余裕】


<最初は魚介の甘さと豚鶏コクのマッタリさから広がる旨味>


 とある集団が座席についてから、順調に並びが処理され、あれよあれよと着席に相成ります。いよいよ、本場名店の東京進出とあって、ある意味今後の「台湾まぜそば」で私の中では基準となるでありましょう。気を落ち着けて、よくまぜまぜしてシッカリ味わいますに・・・意外にも甘みがまったりと広がる展開。ううむ、そこそこ食べ慣れてしまったからか、初めて食したショック度とまでは行かない。しかし、よくよく味わってみれば、これはなかなか香ばしい魚介の甘さ、そして豚コクを感じる動物系の出汁を十分感じますね。さらっとタレに引かれた辣油のシャープさよりは、唐辛子のボディー密度感ある辛さで、ジリジリとゆっくりとせめて来るという次なる展開。


 ううん、これでいい、これでいい!台湾まぜそばは、ジャンクフードではないのだ、質実な中に中毒性を醸し出す辛さの和え麺なのだ。私の中でようやく解釈できたかもしれないこのジャンル。やはり、迷いがあっても食い続け、突き詰めてみるもんだな。誰も理解できない自分の中の充実感を味わいつつ、挽肉と薬味の味わいに対峙していきます。













<挽肉とニラをグニグニ噛みしめるところから辛さのアピール>


 挽肉というのは何だかワクワク感があるもんで、味が少し濃い方が旨い。辛さが染み込んでいるとなれば、さらに炭水化物系を欲すしてしまう。挽肉のみでグニグニと食すると麺とか、あとの追い飯で寂しい思いをするので、少しばかりパクつく。染み込んだ醤油ダレと肉脂の甘みがじんわりくる中に唐辛子の辛味がズドンと来る!どうやら唐辛子の欠片をダイレクトに噛み潰してしまったようだわ。後はまぜまぜをもう少し繰り返して完璧に撹拌してしまいますが、あとからニラがまた加わり、辛さに淡い苦さが加わり、より複雑な味わいになる。こういうのを深みが増すというのだろうか。まぜると味の風景が変わるのが、和え麺・まぜそばの醍醐味ですね〜。








<昆布酢でキリリと引き締まり、一段ギアーが繰り上がる旨味>


 台湾まぜそばには、「昆布酢」が決まりらしいのか?よくある組み合わせなので、きっとそうに違いないと勝手に解釈するけど、この一杯は、山椒でジリジリといわせるというのが無いので、少し刺激を求めてこの「昆布酢」を投入。決して入れ過ぎてはいけないので注意。昆布で円やかになると思っていたが、割と酢のエッジが立つのね。しかし、ほんのりと全体的に風味が増すような味わい。挽肉もイキイキしてくるし、ニラとニンニクも化学反応するかの如く、ギアが一段上がったような風合いに変わる。そこがまた旨さが拡大すると思えるところですね。いやはや、昆布酢は天才かもしれません。ちなみにこちらでは、辣油がないのが流儀なのでしょうかね。無くてもよかったけど、今後の参考に本当は確認しておきたかった点でした。







【麺:滑るモチモチ中太麺!切れ込み細工が独自技法か!】


<味わいハード系なれどソフティーなフィーリング!多加水中太なやや捩れ麺>


 見栄え的にはよく有る多加水麺で太さは中太。魚粉が貼り付き一見風流にも見える。いわゆるモチモチ麺に近いタッチで、前歯での千切りはスパスパとしていながらも後味にモチリとした感覚を残すといったところ。全体的にナチュラルに捩れていて、スキマ隙間に、薬味やら具合が絡まるといった風貌。台湾系の辛味というハードな味わいには、意外な肩すかし的な優しさがあり、余裕といったところか。奥歯でのプレスの段階では、割とクチリ!と淡白に潰れ込む。そしてその瞬間には、薬味や具材のザクリとした歯応えが後を追う。まぜそばたるスタンダードな世界感かな。悪くないです。









<エキスと卵黄でニュルつく滑り感・・・・ニンニクのジリリ感とまとまる感覚>


 敢えて地肌に傷を入れてタレとの馴染みを良くしているらしい麺。日本料理の隠し包丁という手法に似ているね・・・。


  






 そんな麺初めての試みらしく、食う前から興味津々だったりするのだが、実際を眺めてみると、どこに切れ込みがあるのか見えなんだ・・・。うう・・・盾に引っ掛け傷を入れているのかね・・・そんな感想であります。ただ、そんな先入観もあってか、タレエキスと卵黄のマッタリとした感覚が、地肌にピタっと貼り付くような印象があり、とても「にゅるつく」のであります。そんなスベリ感のフィーリング。この「にゅるつき」にニンニクの風合いが乗っかって来るような感覚。さらにネギやニラが貼り付く。いろいろ、タレやら具材やらの馴染みやすさが総合的であり、旨さに拍車をかけているには違いない。












【具:トッピングは最後の追い飯を計算しながら食い続ける・・・】


<挽肉は乱暴でなく程よい辛さが嬉しい>


 本場名古屋の台湾系!とくればハードプレイな挽肉と思いきや、優しさ微笑むマイルドな味わい。しかしキッチリと唐辛子が滲む。個人的に感じるのは、挽肉それぞれは、とても引き締まっている粒度を感じる一方、全体では脂豊富でジューシーと思うところ。そして卵黄は挽肉と化合してマイルドと思いきや、意外と他の薬味と結合する旨さ。意外と挽肉は、まぜそばとして食っているときは、縁の下の力持ちといった裏方と感じつつ、実は最後の「追い飯」の段階で存在感を表すというストーリーですね。辛さが乱暴でないホドホド感が麺では埋もれてしまうけど、白飯とではよ合うと個人的には感じています。









<ニラとニンニクが遠慮ない!食欲がばく進!>


 ニラが半端ないところが非常にグッド!ニンニク入れますか?という確認はあっても、ニラいれますか?という確認がないので、どっちにしても食った後は臭いのであります。ならば少々ニンニクを辛抱したところで・・・・と思い、ニンニクをしっかりと投入してもらいましたが、ニラとニンニクと相性は抜群極まりない!夏前にへたった胃腸だったはずが、食欲もりかえして、胃袋だけなら瞬間的に10歳は若返ります。ニラ&ニンニク。この夏を乗り切るよりどころかもしれません。








<追い飯の通なる食べ方!?>


 さて「追い飯」ですが、昆布酢で補強されたタレの残りに投入。これまで何回も食って来た最後のしめ。実は、この最後の一瞬が一番旨いのかもしれない。まぜそばよりも、追い飯が旨いといえば怒られそうな気もするが・・・。







 ところ隣客が面白いことをやっておられた。追い飯コールの時に、お金渡していたと思うのだが、「卵黄追加で追い飯」とコールされていた。そういうのもよくあることらしく、店員さんも驚きもせずご対応。ご店主から、その対応にあたった店員さんにむかって、「少し多めにご飯ついであげてね!」と指示されていた。まるほど・・・それ絶対に旨そうですがな!次回やってみようかしら。しかし有料なら魅力度が下がるかもね・・・・。追い飯が無料でセットというところに、何か付加価値を見いだしている部分もあるからね・・・。







 総じまして、「これで本望!本場の台湾まぜそば!」といったところかと。今年は春先前から、「台湾まぜそばが来るのでは!?」と予感して積極的に食い続けてきたこのテーマ。ようやく「はなび」さんが東京進出してきて、これで役者が揃ったという感じですね。専門店としては、まだ都内に数えるほどしかありませんが、学生さんたちの街など、腹一杯攻撃大歓迎といったエリアなら繁盛するかもと思いました。これか東京でも根付くように、また東京でも支店が広がるようにと陰ながら応援しております。東京の「台湾まぜそばバカ」としてね。なので謳います!



   夏模様
   コンビニ並ぶ
   花火かな



   本日開店
   新宿はなび




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


  



TokaiWalker東海ウォーカー 2014 7月号 [雑誌]

TokaiWalker東海ウォーカー 2014 7月号 [雑誌]

はなび ドーン (とことこえほん)

はなび ドーン (とことこえほん)