ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1578】 麺恋処 き楽 (東京・御成門) 辛味噌担担麺・中盛り


 御成門。昔とあるアジアの国にある製品を売り込もうと通った街。結局売れなかったけどね(苦笑)。この駅を降り立つ理由は、今ではうって変わって「ラーメンを食うため」に変わったけどね・・・・。「き楽」に通うためだが、なんか一気に蒸し暑くなって重い空気をかき分けるのが気楽ではなくなるこのごろ。着く前にすでに汗をかいてしまう。こういうときは「冷やし」でしょ!と思いきや、なんだか腹の温まるものも恋しくなる。冷房の影響というやつか、オヤジの体も案外デリケートであります。今回は、、未食の「辛味噌担担麺」を食うためにやってきた!












【スープ:肩肘はらない質実でちょうどよい担担麺!これ好き!】


<シルキーなる豚魚に潜む辛味噌!挽肉のコク厚み!>


 もともとあまり味噌系を食わない私が、たまたま前回訪問時に「味噌らーめん」を食って非常に感銘をうけたのが今回の切っ掛け。さらに味噌アクセントを欲して「辛味噌担担麺」という流れです。あまり悩まず決めたのですがやはり自然で食いたいと思うものほど、より旨く感じますね〜。ベースの豚骨魚介スープの完成度の上に、辛味のアクセントと味噌コクが程よく補強されて、渾然一体であります。担担麺というと辛さの山椒パンチと甘味の芝麻醤ブレンドのせめぎ合い・・・・という図式ですが、そのどちらが無くても、ちゃんと成立しているのが不思議と言えば不思議。しかも不自然どころかナチュラル感すら覚えます。







 シルキーなる豚骨魚介が甘味を担当しているのでしょうか。そして赤トウガラシのジリリとした感覚がシンプルでむしろわかりやすい味わいということなのか。中華のようで中華ででない・・・和風な担担麺が極まるという全体感覚です。








<チョビっと辣油がキリリとまとめ上げ、野菜で優しく仕上げる>


 しかしパンチを忘れている訳でもなく、ちょびっと辣油が溶け込んでいるところが香ばしくもあり、また味わいにシャープさを醸し出すという設計です。また蓄熱効果もあるような錯覚ありますので、食えば食うほど汗がにじむ。夏にはあえて汗をかくものがおいしいと思える瞬間です。


 一方でさっぱりと食える仕掛けもあるわけで、担担麺にしてはマイナーである「もやし」トッピングがまたうれしい。食ってほとばしる汁に野菜ならではのマイルド感を与えるし、またサラリとしたコクも感じる。さらに青梗菜の青さがまぶしい。葉野菜ならではのフレッシュ苦みが、シルキー豚魚にいい感じでなじむ。まさに、辣油できりっと仕上げつつ、野菜のうまみで出過ぎたカドを丸める。その丸みはまるでカリモク家具のようなシェイプ感なのであります。













【麺:つるつる・・・もちもち・・・ザクザク・・・クシクシ・・・一つの丼いろんな表情を浮かべる】


<つるモチ自家製麺の気持ちよさ!ザクザクもやしと最高のコラボ!>


 この自家製多加水麺は、実によくできていますね〜。「いそじ」「き楽」の親しみやすさの中に崇高な感じも持ち合わせるなかなかの質感。実にもちもちとした感じがある一方で、引き際とも思えるクッシリとした感覚も後に残す。そして表面はきめ細かくてこの部分でまたスープ以上にシルキーと感じさせる。丸麺のような滑らかな滑りを感じつつも、よく見れば角麺が膨れっ面をしたような面持ち。前歯でスパスパと切れ込むかと思えば、奥歯ではクシクシとした低反発。実に飽きません。


 さらにモヤシが良い演出をしていますね〜。麺と絡み合って、つるつる・・・もちもち・・・としたところに、「ザクザク」とした歯ごたえがランダムに加わります。こういう複雑さが旨さを高めると思うのですがいかがでしょう。さらにはひき肉も絡め「シクシク」とした潰れ感もかすかにありますし、質の良いキクラゲも思いのほかボリューム惜しげなく・・・・コリコリ?ゴリゴリ!!と来るので、やはりこの担担麺は飽きがこないです。








<熱で後半はより緩やかになる「しなり」も好きかも!>


 今回も当然「中盛りサービス」にしてもらい、300gを食します。嗚呼・・・腹一杯の幸せ。300gが私には最高に幸せなボリューム感だよな〜・・・。マイペースで食べ進めると、ちょうど後半が熱と汁の影響を受けてしなりが微妙に変わってくるのだが、そういうのも好き。最初あったややハードなしなりが、段々と大人しくなるというか、そういう変化も好きなわけです。粉の風味を味わ言うのが通な食べ方かもしれませんが、汁のうまみをやや吸い込んだ麺を、ちゅるちゅるちゅるりん!と味わうのもまたいい。私にはそれくらいがちょうどよい・・・。










【具:「これくらいがいい」という崇高なる中庸さがよく表現されていますね〜】


<やり過ぎ感のない上品なピリ辛が似合う挽肉>


 担担麺と言えば挽肉が攻撃的なのが当たり前になりつつある昨今、やりすぎないピり辛仕立てで、ジューシーさを保つというのが実に気楽でいい感じ。まさに「き楽」たる担担挽肉がここにありという感じですかね。かと言ってなんでもマイルドにしている訳でもなく、程よくトウガラシ系の辛味があるし、またナッツ感もそこそこちりばめられている。優しさの中にきっちりとした規律とお作法を兼ね備えた担担挽肉と言えましょう。ややオレンジっぽいスープカラーのそばにあって色合いもよく合いますね〜。









<野菜の熱の通りも程よく!シャキシャキ食える楽しさ>


 すでに語ってしまったが野菜が旨い。シャキシャキ感があり鮮度を感じる温野菜という雰囲気が良い。やはり青梗菜が旨い。野菜にアルデンテ・・・というのはおかしいが、峠を越す手前の熱の通りというか、苦みが新鮮でほんのりと熱で変化した甘味がまじりあうのが旨い。年を取ってくるとこういうのが異様に旨いと思えてくる。嬉しいのやらさびしいのやら、旨いのやら・・・・。





<味玉もハーフと言えど嬉しいもんだ!ジェル卵黄が堪らん!>


 少し小ぶりですがきれいな味玉ですね。仕上がりに品も感じます。割と白身はハードっぽいゆで加減であったり漬け込み感あるのですが、黄身は緩々の芋羊羹のごとくのジェル状態。塩気よりも甘味が先行するまったりとした仕上がり感覚。スープを少し染み込ませて食う。いつもと違って少しピりっとくる辛さが混じっても、旨い味玉は旨いに決まっているのであります。












 総じまして、「和風極まる担担麺!by き楽!」というそのままの感想でよろしくお願いします・・・・。き楽の持ち味が大変よくにじんでいる崇高で馴染みやすい担担麺。新橋御成門の親父たちがこぞって食う。今日も親父どもで満席行列大繁盛。食い終わったころ、汗が額ににじむは、ハナが垂れてくるはで、どうしようもないオヤジ状態の私だったが、店を出ると急ににわか雨が! 近くの喫茶店に駆け込んで、嗚呼しかたなく雨宿り。アイスコーヒーで担担麺で火照った体を冷やすのだが、なんだか異様にアイスコーヒーも旨かった!やはり、飲むんだったらUCC♪ なので詠います!


  








   汗だくで
   辛味噌食って
   通り雨



   しばし休んだ
   上島珈琲




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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