台風一過という青空とともに蒸し暑さがぶり返します。昨夜は・・・・妙に残業に嵌ってしまいまして、日付が変わってしまいました。翌日はまた別の打ち合わせがあり、絶対にはずせないので、お泊りを決意。しかし、同じようなサラリーマンが多いと見えて、カプセルホテルを片っ端から、アパホテルや、東横インやらスーパーホテルなど電話してみましたが、満室でございます。泣きそうになります。これで最後と腹を据えてかけた電話でようやく、新橋のカプセルホテルをゲットできまして・・・なんとか寝床につくことができました。しかし、起きてみると天気は回復していたりする。なんだかやるせない・・・・。
例えば・・・そんな仕事でやりきれない気分の時は、気分のいい一杯を食うのが一番です。ある時、前回訪問でフラれたのもあってリベンジもありました「銀笹」さんです。前回とは違ったメニューをめざし「白醤油」気分だったのですが、やはり看板メニューの「塩ラーメン」に落ち着く。何となく、最近メニュー選びでも冒険をしなくなったなと自省する次第。
【スープ:「やさしさ」と「乾物魚介」の旨味が濃ゆいと思える感覚が上品!】
<乾物魚介の塩気と、練物エキスのはんなりさハーモニーがとても上品>
実に久しぶりな味わいなので、ほとんど初体験のような新鮮味があふれるのですが、いやいやどうしてどうてい・・・なかなか優しい塩気であり、はんなりとした魚介の旨味が引いていますね・・・・。ほとんど魚介といえば、小魚系の煮干しやイリコ系を食っておりますので、どこかいつもよりは違った魚介塩気と感じます。スープカラーが優しいベージュ、半濁りな透明度といった様子なので、柔らかい味わいなのだが、しっかりとした味わいもありなむ。ううん・・・これは、乾物系の出汁がよく効いていますね〜。
するめ?貝柱??そんな風合いの旨味と塩気のハーモニーといった感覚。そこに、しっとりと豚肉の煮汁というか、丁寧な豚骨感が染み渡るといった感覚か。さらに、魚介のつみれが、これまた汁に影響を与えております。白身のエキス感がじわじわと・・・・滲み出て、食するのにもったいなさというか、戸惑いを覚えます。
<徐々に染み入る、揚げネギとチャーシュー焦げ目の香ばしさ>
一方で、はんなりとした柔らかさだけではない、別のお楽しみ方もしっかりとしている。それは「香ばしさ」。
まず海の香ばしさと言えば海苔。別皿であおさ海苔が提供されており、こちらは食する寸前に投入して、ささっと早めにクチに入れて海の香りを楽しむべしですな。そして、野菜の香ばしさと言えば揚げネギ。あおさ海苔と同じく少量ですが盛られています。こちらは、早めにスープに投入させておき、最後までじわじわとエキスを放出させる放置プレイがよろしかろう。ふやけたところを麺と一緒に食うというのも楽しい食べ方かも。そして最後は肉の香ばしさ。チャーシューの焦げ目が汁にゆっくりと染み出すので、最初と最後では、微妙にスープニュアンスが違うように思えます。なかなか、ストーリー性があるスープ感覚が、とてもナイスと思えます。
【麺:一言で言えば「風味」を感じる麺・・・・そこに捩れの素朴さがウリかも?】
<淡くて低反発感漂う多加水麺・・・咀嚼の合間に仄かな粉感>
店も器もスープ感も・・・全体的に和風な感覚なので、やや黄色い地肌の麺が最初は違和感を微妙に覚えたが、いやいや、食い進めて行くとマッチングの妙に唸るかも。感覚的には、多加水な麺でストレートが少し捩れるといったフォルム。縮れ・・・とまではいかない穏やかさを保つ見栄えです。
前歯を押し立てると、そこは意外にも低反発なサクッと入り込む感覚。モチモチとした感覚よりは、とても淡白でありながらも、グルテンからくる風合いはほのかにたつね〜。そこにまたスープが徐々に染み込み出すと、旨味とグルテンの風味が混じり合い、奥歯でのすり潰しの段階では、ヌチヌチとした歯応えと共に、鼻孔を駆け抜ける感覚がいいね〜。
<緩やかに捩れたフォルムが、内頬へ穏やかにタッチ>
やや丸い形状が印象的で、もう少し柔らかければ、ちゅるりん!とした滑り込みで踊るかもしれない。またもう少し反発が強ければ、ちゅるぴち!っと啜りの段階で弾けるかもしれない。そんな微妙な線の中間をいく、「ちゅるちゅるちゅるちゅる〜・・・」とナチュラルな滑り込みがいい感じです。そこへ、微妙な捩れフォルムがいい効果を発揮しまして、舌触りとか内頬をかけぬけていくタッチ感が、これまた楽しい。大盛りにしてもいいかも!と惚れ込むが、いやいや・・・銀笹は、腹八分目にして余韻を楽しんだ方が良いかと感じる。もう少し麺をくれ・・・という微妙な線で抑えておいて、あとは鯛飯へと目先を変えて、二重の余韻を楽しむのが、この店ではベストな組み立てでしょうね・・・。
【具:団子に夢中!】
<炙りの一手間で、甘味と香ばしさが倍増!と言ったバラ肉ロール>
非常に大きなロールが美しいバラ肉チャーシュー。仕上げのダンディーバーナーによる焦げ目の演出が、香ばしさアップだけでなく、ロールの美しさをさらにアピールしているかのようです。一般的な醤油ダレの漬け込みとか、醤油ダレの焦げ目の香ばしさ/旨さとは少し違って、塩味主体のナチュラルな旨さが広がります。これは、塩スープに浸して食うのにピッタリな仕上がり感。適度な脂落ちが、お隣のプリプリ団子を邪魔したりしないでバランスも良いです。
<プリプリ団子!出汁を放出してもなお味わい濃ゆく!>
白身魚と海老?また微妙に烏賊??? ふわふわ&プリプリしている食感がたまらなく旨い!そして筍が入っていて、コリコリ感とコラボする食感がさらに旨さを高めます。やや色合いがピンクっぽいので海老のような旨味を感じてしまうが、結構しっかりとした旨味。そのため烏賊〜???的なエッセンスを連想したが詳細は不明。やはり和食のテクニック感を駆使されると、日本人としてのDNAを揺さぶられますな・・・。内側から滲み出る旨さに震えますよ・・・・。
総じまして、「銀座の外れの高級塩ラーメン!デートでも使えるかもなお店」ということでよろしくお願いします。何となく、立地的に外れているエリアなのですが、銀座から歩けないこともない。路地裏にして、崇高な塩ラーメンで〆は鯛飯で・・・という流れも非常に女子にウケるかと、オッサン的には思うわけ。まあ、外回りの汗かきオヤジが、扇子パタパタさせながらガツガツ食うという店ではないでしょうね・・・。それでも、オヤジとて、穏やかに落ち着いて食いたい昼時ってあるわけさ。そんなラーメン気分を癒してくれて有り難しであります。なので詠います!
ジリジリと
陽射し照りつけ
ビル眩し
路地に逃げ込み
優しい昼飯
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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