実に久しぶりの「戸越銀座」。一時期、こちらに外国人の友人が仮住まいをしておりまして、幾度か遊びに行って以来です。決して日本語が巧みな彼ではなかったが、日本を気に入ってくれたのはありがたく、同僚といろいろ遊びに行ったっけ・・・・。今はシンガポールで貿易の会社を営んでいるとか。若い時から志がある人と無い人では、後年になってどえらい差がつくもんです。若い時には、少々無理をしてでも異文化に触れることって財産ですね・・・・。
それにしても何故、戸越銀座なんて場所が気に入ったのか、今となっても不思議です。想像に過ぎませんが・・・・このゆったりとした商店街の雰囲気と、適度な人の活気良さ。そしてフレンドリーなムードが、異国の人でも心地良かったのでありましょう。嘗て済んでいたアパートは既に取り壊されていて、一抹の寂しさを感じながら、さて引き返してラーメン屋へと向かいます。
それにしても長閑だぜ・・・。外出移動途中でお昼ピークとあって、やきもきして損した気分。「戸越らーめん えにし」さんに滑り込んでみたら、開き席3つもあって余裕で滑り込みセーフです。まぁ、最初の一杯なので、デフォルトの醤油系ラーメンから食させてもらいましょう! 暇つぶしにメニューやら店の雑誌を眺めつつ、ここは夜も居心地がよさそうだな・・・・という感じ。長居ができるラーメン屋っていう雰囲気でして(実際できるかどうは状況次第だろうが)、まったりとした気分で眠そうになります。そんなところに良いタイミングで配膳完了。5〜6分程度か?? いざご対麺であります! しっかし、見るからに円やかな麺顔ですね〜・・。
おお!どこか「ほっこりとする」優しい麺顔!そして濃ゆい醤油感!もはや常連のような安らぎを感じる旨さやん!
【スープ:ぴっちりとしているのに、円やかな醤油感!】
<醤油カエシのピッチリした感じと、円やかさな甘さが馴染む>
それにしても、しっとりとまとまり感のある麺顔。そこに醤油のダーククリアーな色合いが何故か落ち着くのです。これは、午後の昼下がりの気怠さと、戸越銀座のアットホームさがそう思わせるだけなのでしょうか・・・。
確かにこれだけの深みあるブラウンなので、ぴっちりとした醤油感はある。しかし塩辛さは感じず、カエシというより円やかさが先行するという風合いです。「醤油タレ」と言うより「(お)つゆ」と言った表現の方が腑に落ちる。魚介も効いているのでしょうが、その中でも節と昆布の円やかさが響くと申しましょうか・・・。真偽は醤油ブラウンの闇の中・・・。
<サッパリ鶏コクとサッパリした豚の感覚!乾物系の甘味もプラス>
醤油感覚が、円やかなれど割としっかりとしている中、魚介他の助けもありましょうが、コクは円やかでさっぱり。鶏のコクが非常にライトでさっぱりと味わえる感覚です。そして、トッピングから滲み出る旨みには豚のコクが滲んでいることでしょう。さらに・・・・個人的には、葉野菜・根野菜の出し感も広がると思うのです。
また、このマッタリ感覚は、シイタケ系の旨みではないかと推察いたします。昆布も指摘しましたが、それよりもこの丸みと甘味は乾物系かなと思う。また隠し味に砂糖を入れることも料理では良くあるが、みりんというのも頭をよぎるけど、とてもナチュラルな甘みだから、ついシイタケ系を連想しするだけです。自信は全くありません。
【麺:風流感覚と、しなやか感覚がとても最高にマッチするストレート麺】
<全粒入りで風流な見映えが旨そう!多加水ストレート角麺!!>
麺顔の落ち着きに協調するかのような、麺の地肌感覚!細い角麺なのですが、切り口が長方形でやや平べったい麺。そして気持ち良いほどのストレートです。部分部分に全粒が入り込んでいて、見た目がとても風流。なおかつ、割と潰し込みがライトという風合いで、よりしなやかに感じてとても上品。
前歯の千切りの感覚は、まさにスパスパとしたリズミカルなもの。そして奥歯のすり潰しではクチリとした短いタップで鮮やかに潰れます。粉の風合いはあまり感じないが、スープとのマッチングはとても良い感じです。
<とてもまとまり良く、しっとり&スルスルとスベリまくる楽しさ>
つまり汁を吸いやすいタイプであり、麺同士がコマがそろうようにぴったりと引っ付きあう。そして全体のまとまりの良さと、スープの持ち上げにより、とても全体的に「しなやか」と思えます。そして、束ねた髪が解けるかのごとくのスルスルスル・・・・・っとした心地よさがとてもナイス! これは、何となく女性に受けそうな、しっとり感が漂うスベリですかね。こういうのもいいね〜。
【具:肉の自信ありありなトロトロ感と、細かい配慮を感じるハイセンス・トッピング】
<絶品豚チャーシュー!!飯 何杯でも食える!!>
このばら肉ブロックチャーシューが、掛け値なしに旨い!角煮より柔らかく、脂身のトロトロ感覚が皮の脂身をしっかりと保ちて、実にジューシー。そして、割と濃いめにされた味付けが、非常に脂とマッチするし、赤身の部分の味わいを高めます!これは大きさもなかなか。この店では、チャーシューメンとは言わず、「肉らーめん」と呼ぶそうですが、そのネーミングセンスが分かる気がする。このブロックが麺顔を埋めているのを想像すると、肉らーめんという感じでしょうよ! これはおすすめです!
<薬味トッピングにこだわり!品を感じるね〜>
この一杯が、チャーシューの醍醐味などありつつ、全体的にしっとりと感じさせるのは、薬味トッピングによるところが大きいと思えます。ネギ・・・これも斜め切りで白と青の混在がふわっと盛り付けられてキレイ。そして水菜も投入。オニオンスライスも適度に入っていて、フレッシュな甘さもとても貢献している。止めは何と言っても「麩」。小さいけど丸い麩が、とてもかわいい。あ、忘れるところだった!さらに雑穀を揚げたようなものがパラパラと振りかけられている。ゴマではなく、雑穀というところがコダワリをとても感じるのですが・・・・。
総じまして、「ふらっと訪れた・・・これも縁!しかも腑に落ちる安らかな一杯!」と申せましょう。淡麗系でもないのに、しっかりと食わせてくれて、しっとりと感じさせるとは、これは中々であります。ああ、個々なら夜も縁があったr訪問したいな・・・と考えつつ、階段を下りて行くと何と夜の酒メニューも充実しているのが目に入る。ああ・・・戸越銀座。好きな街だな・・・・。なので詠います!
昼下がり
ゆったり微睡む
商店街
つゆのまろ味で
暫し休息
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
関連ランキング:ラーメン | 戸越銀座駅、戸越駅、荏原中延駅

- 作者: 星野博美
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/09/06
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (9件) を見る

- 作者: 福博充
- 出版社/メーカー: アールズ出版
- 発売日: 2014/01/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る

お金の願望を捨てるとお金が無限に入る ――円は縁で引き寄せられる
- 作者: 佐藤康行
- 出版社/メーカー: ゴマブックス株式会社
- 発売日: 2014/03/05
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る

A05 地球の歩き方 アイルランド 2013~2014 (ガイドブック)
- 作者: 地球の歩き方編集室
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/06/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る