ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1527】 麺画廊 英 (東京・東日本橋) 和〜nagomi〜(和出汁薫る醤油拉麺)


 久しぶりに徹夜をいたしまして、大変疲れております。昔はそこそこ耐性がありましたし無理もききました。昨年度は、一生忘れないくらいな徹夜を繰り返しましたが、憂さ晴らしにラーメンに傾注し過ぎたかと少し反省です。しかし、今年は体にガタがきたな・・・・と思うほど、翌日の体が全身鉛のようにツラくなって来た:泣。それでも、何かで発散しないと気が済まないので、やっぱり昼飯にラーメンと相成るわけです。徹夜明けの外出ついでの雨の日に、優しいラーメンを求めて・・・・東日本橋の「麺画廊 英」に突撃してみました。









 それにしても、奇麗なラーメン屋でよかった。そして気持ちよい接客もよいね〜。疲れているときって何かとイライラしてしまうものだけど、気持ちよい雰囲気で和ませていただきましたよ・・・・。最近は、二毛作業態の店が相当増えましたので、昼はラーメン屋、夜は画廊かBARなのか?などと頭によぎりましたが、普通のラーメン屋。なんとなく共同経営者っぽい若い男性お二方での切り盛り。威張ったオヤジの店より数段気持ち良かったですぜ。麺が出て来るまで、パラパラとメニューブックを眺めて過ごして、こだわりなどとおさらいし、どれも旨そうなどと感心していたらあっという間に配膳完了。テキパキさも好印象ですね・・・・。さて、そんな前のめりな気分でいただきますそのお味はと言いますと、期待を裏切りません!


  







 ううう!これは五臓六腑に染み入る!!!徹夜明けでお疲れなオヤジボディーには、お助けヘルシーな仕上がりやがな!旨し!!!











【スープ:和風を極めると・・・料亭風か、薬膳風になるのか!と思わせる崇高系な出汁感がナイス!】


<単なる和風を越えた質実感!・・・まるで薬膳の汁の如く染み入る旨さ!!>


 それにしても冒頭から少しばかりの度肝を抜かれた思いをします。メニュー説明書きからすると、和風醤油とありますので、しっとり田舎風か、はたまた出汁感響く清湯醤油か神奈川淡麗系・・・と想像を巡らせます。しかし、実際に目の前に配膳されたスープの透明度。そしてその味わいは、和風というより『薬膳』を連想させる優しい味わい! この歳になると体があちこち不具合を起こしてくるのだが、食うだけで幸せ以上に体の安らぎを感じるではないか・・・。


 確かに旨みの主体に、鶏ガラ等の動物系もしっかりと感じるが、節系と昆布系の味わいがいい。まるで料亭のそれでありまして、ゴクゴク飲み干して引っかかりを一切感じさせないところが素晴らしい。さらに醤油系のカエシのエッジングを感じさせない。殆ど塩ラーメンではないか?と思えるほどの、薄口醤油感。いや、白醤油というやつか? 醤油の輪郭が円やかで、これゆえに、薬味の演出が非常に映えるという設計思想です。







<薬味の調和が素晴らしい!太白油・焦がし葱・赤唐辛子等・・・微妙さが絡み合うマジック!!>


 薬味が予め高度に設計されているので、追加でコショウなど振り掛けたくないね〜。出汁の風味も豊かだが、薬味が少しずつ折り重なってより高度な豊かさを醸し出しています。まず胡麻の風味。これは見るからに姿が浮かぶのだが、それだけではあるまい・・・。単なる胡麻油というよりスッキリした胡麻感覚がありますので、太白油と見ましたが真偽は不明。それに焦がし葱がちょうどええ塩梅で香りと味わいに聞いています。これは、得てして入れ過ぎてしまっても、それなりに旨いのですが、分量の引き際感覚、抑えめ感覚が非常によろしい!胡麻の風味とも似ているようで非なるもの。刺激し合うというより互助関係に思えます。


 そして、仄か〜〜〜にピリリ感覚が忍ばせてある・・・。見た目で赤唐辛子と分かるのだが、その分量は微妙。当初あまりにも少ない量だったので、クコの実と勘違いしてしまいました。食べ進めるにしたがって、麺から滲みでる粉の風味も増して、旨みに厚みが増す・・・・。とにかく、淡麗系が好きなら、これ一回食っとけ!ですよ。お勧めスープです。

  









【麺:意外性を感じさせるハード感覚!スープとのコントラストもあり旨しな雰囲気!】


<しっかりと歯応えと小麦の香が楽しめる風合いがナイスな細縮れ麺!>


 剛と柔が一体となるような印象?スープが極端に淡麗で柔らかだった一方で、実に食い応えを感じる歯応えです。いかにも低い加水率と潰し込み感。そして熟成度が伝わる粉風味がナイスといえますね〜。細麺タイプですが定番的なようで弱い縮れ方が印象的。全体的にも色白で、そこはスープのイメージに合いますね・・・・。


 前歯の当たりから少しばかり「クニリ」と感じる低反発な抵抗感。そして奥歯へ誘い込んでプレスしてすり潰しに入ると、ティピカルな「クッシリ」とした感覚になります。この際に麺の風合いが最大限に鼻孔を駆け抜け、麺好きの心を鷲掴みする瞬間を迎えます。





 


<汁吸いあまりなく、ごつごつと内頬と舌の上を駆け抜ける抵抗感が気持ち良いスベリ>


 低い加水ということもあって、汁の吸いこみの早やさが気になったのですが、それほどでもなく一貫してクッシリ度合いと、固めなしなやかさがキープされます。なので啜りあげるそのスベリ感覚は、割と内頬や舌の上をゴツゴツとタッチして、高速に駆け抜けていきます。弱いウェービィーな姿が、麺と麺との張り付きを抑え、ボリューミィーにも感じる食べ応えかも。スベリと食べ応えと・・・歯ごたえの3つ揃った良麺かと感じ入りました。








【具:絵画の主体物や背景・・・その筆遣い感を連想するほど「緻密」な仕立てがナイス!】


<イベリコ豚のロース肉と、美桜鶏の胸肉チャーシュー>


 「二種類の肉の味の違いをお楽しみくださいませ」・・・・と店員さんが丁寧に解説のあとに述べられる。たまたまかな〜こんな丁寧さはと思いきや、どんなに後客が立て込んでも皆さんに述べられている。自慢のほどがうかがえると同時に、接客やホスピタリティにも重点を置いているという感じです。


 鶏の胸肉の蒸したもの。これ最近多いパターンですが、何度食っても飽きませんね〜。そのたびに「化粧パフ」を連想してしまうのだが、肉の淡麗さときめ細やかさ、そこにスープが染み入るスポンジ効果が最高に旨い肉片ですね〜。そして豚肉。ロース肉を面白い形にカットされている。脂部分がハッキリとしている部位と、筋肉質の歯応え重視な部位。イベリコ豚だそうです。こちらも薄味系で 、肉本来の味わいを楽しませてくれます。スープが淡麗だけに、肉味も映えます。






<脇役の白ごま・白ネギ・青ネギ・水菜が歯応え感あり、更に甘味すら覚える!>


 とにかく、このスープ感は薬味とトッピングの味の重ね具合で崇高に感じる一杯。絵画でいう細かい絵筆のドットタッチで崇高なる全体風景を描くようなもの・・・麺画廊というコンセプトとすごくマッチすると感じ入る次第。いつもの、ほめ過ぎ病が少し出ているかもしれませんが、ここ旨いっすよ!とお勧めモードが高まる次第。





 総じまして「落ち着いて鑑賞のごとく味わいたい淡麗系な一杯」と言えましょうか・・・。心なしか、客層も落ち着いた方が多かったような(たまたまか?)。食って大変満足だったのですが、一点だけ心残りがあります。このスープ感なら、ライスを注文してお茶漬け風に食うと最高でありましょう!途中からでも追加しとけばよかったかな・・・・・。ま、最近ダイエットせんといかんので、良しとするか。これは、再訪必須だな。なので詠います!



   梅雨前の
   淡い霧雨
   染み入りて



   訪ねて喰らい
   心身染みる


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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