ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1521】 麺処 鳴神 (東京・荻窪) 上湯しょうゆらーめん+ハートランドビール ~心に染み入るビールと胃に染み渡るやさしい鶏醤油!

 何気ない事に幸せを感じる日・・・・そんなのが突然訪れるかもです。私なのは、小物極まりないので、些細なことで幸せ気分になれるかもです。今回は、そんな日に巡り会った一杯だったかもしれません。例を挙げれば本当に、些細なことばかり。



 飛び乗った中央線快速でつり革もって立っていたら、目の前で座っていたお客が次の駅で降りて、座席がゲットできる。

 たまたま、久しぶりに降り立った荻窪駅の「QBハウス」が、先客なく入ってすぐに頭髪カットができる。

 久しぶりに入ったラーメン店で、何気なく各安な瓶ビールを注文すると、それが「ハートランド」だったりする。


 そしてその店が、そこそこ旨かったりする。








 幸せはそんなもんさね〜!そんな可愛らしい幸せを積み上げて、大きな幸せをゲットするのさ! ・・・などと考えていながら、麺を待つ間、ハートランドビールを一人あおりながら、麺を待つのも楽しいです。ともあれ、幸せを感じているときほど、時間の経過は早いのが常。今回もいろいろ妄想をビール飲みながら繰り広げていたら、気がついたら、いきなり配膳が完了です!あ・・・こういうのも小さな幸せなのかもね。と考えてまずはスープをひと啜り。そして麺、もひと啜り。いろいろこの3年あったけど、今回は集大成やで!と意を決して食って、思う感想は以下の通り。



 むおお・・・、これは染み入る優しいスープ感!スッキリ感覚の後に、クシクシ&サクサクなクランキーな一杯やん!旨し!!












【スープ:やさしい鶏出汁、醤油味・・・微睡む気分で居心地誘う】


<まろやかな透明感!鶏も醤油も胃もたれ皆無な優しい味わい>


 一言で表すと「とても優しい鶏醤油」といった感覚。以上!


 これだけで、90%は言い表せたかと感じます。とにかく、澄んだクリスタル感が溢れる醤油ブラウンであり、麺が透けて見えるというほど。表面には、程よいあっさりさを感じさせる鶏のエキスがキラキラと光ります。とにかく、見た目と同様に丁寧な火入れを感じる。そこにエグミは微塵もありえず、我が愚息でもグビグビと飲み干してしまうであろう・・・あっさり&軽やかさが大変秀逸です。


 まろやかさが極まる一杯!


 もう一言付け足すならこれだろうね〜。醤油のカエシ感覚が非常に丸く、エッジとすら感じない滑らかさとナチュラルさが織りなす味わい。ガッツリ系やコッテリ系な味わいスキな方には、正直言ってものたりないかもしれません。しかし、胃が休まるとはこのこと。ハートランドビール・中瓶あけても、するすると染み入るように完全に飲めてしまう優しさなのであります。


 鶏のコクも凄くあっさりしている。ある意味、神奈川系の鶏醤油とは対立的な立ち位置かもしれませんね・・・・。色気よりも質実さを追求したような味わい。ここ、ラーメン天国「荻窪」にあって、似ているスープ感は、ちょっと見当たらないね・・・・。駅反対側に「旅人の木」さんがあるが
、さっぱりさでは似ているものの、魚と鶏の差で対立的かも・・・。







<出汁の感覚が「和」!? 昆布とか椎茸のやさしさか?>


 それにしても「まろやか」なので、いろいろと考え、邪推してしまうのがラヲタの悲しい性。出汁感覚がとても馴染むのだから仕方が無い。「和」を感じてしまうのだが、そこに「昆布」とか「椎茸」といった日本が得意とする乾物の旨味すら感じるのだが・・・。


 単にあっさりしているだけではない。そこに、丁寧さとかやさしさを感じてしまう。さらに素朴さも付け加えておこう。後から調べてみれば、数年前もここで同じメニューを食っていた(笑)。記憶が強烈に残るタイプではないけれど、日常系の崇高さを感じる仕上がり感は、評価に値すると思う。












【麺:汁で微睡む一方・・・・カッツリとした歯応えに背筋が伸びる思い】


<意外な多加水のカッツリ麺!明確なる歯応えにコントラストを感じる>


 カメラが壊れてから、すっかり iPhone のカメラ機能を使っての撮影が板についてきたが、今回はちょっと黄色い発色が出過ぎてしまったかな・・・。撮影写真は、プラスチックイエローのようですが、もっと現物は質実な感覚があるので、誤解は解いておきたいです。


 第一印象から、加水の高さを感じさせる仕上がり感。潰し込み感覚(綿密度)が高く、一方で芯がなく全体的にクッシリと食わせるタイプ。ハードと言えばハードな歯応えかもしれません。そのハードさが、スープと対比したときには、対立的というか、存在感のコントラストを感じます。しかし、釣り合っているというか・・・・全体的なバランス感覚は悪くない。


 前歯での辺りは、カツカツクツクツといった挑戦的は歯応えで、束になって奥歯でプレスをかけると、遠慮ないクシリ度合いが全面に発揮されます。これは、きっともう片方の「白湯しょうゆらーめん」にも合うでしょう。いや、もっと合うかも!次回は、白湯食って相性を試してみたい。








<好きなように啜るにもってこいの高速なスベリ感覚!>


 まあ、このような光沢感とツルツル感が見た目から溢れるので、スベリが良くないはずがない。非常に滑るタイプで、スープの重さもないことから、超高速に滑るともうしておきましょう!とにかく、啜り気分が高まる麺なので、一人ならいざ知らず、カップルとか複数人で訪問するときは、個人的には注意が必要なようです。











【具:豚の排骨を彷彿とさせる・・・・鶏もも肉の揚げ肉】


<レア・チャーシューが巷で流行っているが、どっこい!クランチ感じるサクサク揚げ鶏が最高!>


 最近のチャーシューは、レベルが上がりまして2種チャーシューとか、レア仕立てなどは既に目新しくもなくなって、感覚的にも麻痺しているような気がしないでもない・・・。特に、鶏においては胸肉の化粧パフの如くの薄味チャーシューなどは、絶品には違いないのだが、段々とその新鮮みが薄れているような気がしないでもない・・・。


 そこへこの鶏トッピングとくるならば、中々強烈なスマッシュヒットと言えましょう!とにかく、そのカリカリ度合い、パリパリ度合いがとても香ばしい外側が大変に旨いのであります。食べ始めは、それにしても旨く炙ったな〜なんて感じていたのですが、これは揚げですかな? 大変香ばしいだけではなく、汁に浸っていてもなお「カリカリ」さは失われないということに驚きです。


 これは・・・酒の肴に最高に合うな・・・・・


 と思えてなりません!中は筋肉繊維にそって容易に解れるのに、外側がカリカリで香ばしく、まさに「クランチ」をかじっているような爽快感ある歯応えがナイスです。このトッピングだけでも今回は儲け物だったのかもしれません。



  





<メンマは一転しておとなしめな歯応え感>


 一方のメンマは、これでもか!というほどに、オーディナリーなタイプで質実な出来映えです。何といっても、歯応えがクニャリとしていながら、最後はシャクリというキレを感じる。そして、味わいは醤油系のタレがそこそこ染み込んでいる。一般的であるかもしれないが、質実なニュアンスも残すといった感じか。


 また、ホウレンソウのトッピングも中々、スープに浸ると相乗効果を発揮する「箸休め」という感覚。特別でないのだが、特別でないところがニクいかもしれない。











【酒:ハートランドビール!】


 消費税が8%に上がって・・・どうも微妙に財布が厳しいこのごろ。先日、どうしても「ハートランドビール」が飲みたくて、近くのキリン・シティーに立ち寄って、小瓶をクイッとやりました。あー最高!と清算を澄まそうとすれば、税込みで702円なり。まあ・・・その店はホスピタリティーも良かったので気には止めなかったが、この店は、中瓶で450円という誠にリーズナブルな価格!最近は、普通の瓶ビールでも、消費税の影響で550円というのがザラなのに、プレミアムビールが450円で据え置きとは、泣かせます!とくに、ハートランドビール・マニアとしては、拍手を贈りたい! ラーメン抜きでも訪問したいかもしれません:笑。



  









 総じまして、「心に染み入るビールと・・・、胃に染み渡るやさしい鶏醤油が泣かせる」店であります。荻窪の路地裏商店街という立地も、ツボにハマる楽しさを感じます。そして、我が愚息が生まれた病院が近くにあって・・・・、ほのぼのとなつかしさも覚える。そんな心境に、ハートランドの酔いが加速する夜でしたわ・・・。なので詠います!




   鳴神で
   すこし腹減り
   食わずとも



   我は留らむ
   ビールがあれば  ・・・(「万葉集」と「言ノ葉の庭」をちょいパクリ)




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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