ゴールデンウィークが、凄く昔のことのように思える五月も半ば過ぎ。これからこの先、一気に多忙がエスカレートするのだと思うと気が滅入るというものです。しかも週末に向かえば向かうほど、大きなイベントが目白押し・・・・。今週のラ活は、前半のうちに出来る範囲でやっておきましょう!ということで、私にとってはテッパンな店「大至」に週の初めというのに突撃を慣行いたしました。
マルエフ(生ビール)は、当然注文するつもり!ただ、ビール飲むと腹が膨れやすいので、どうしたものか・・・・・・・。前回訪問時から趣向を変えて、ワンタンメンか、つけ麺かと思ったのですが、普通のラーメンが精一杯かもと、いつもより相当弱気であります。そこに・・・・「冷やし中華」のメニューが飛び込んで来るではないか!丁度良い!汁も少ないし、ビール腹でスルスル食えるあっさり麺料理というのが、とてもそそります。そんな事を考えていると、また直前でメニュー意志が変わってしまって、無意識で「冷やし中華」を注文していました。しかし実は、夏に冷やし中華というのは、実は東京に来てから食うようになった・・・。どこか、勝手に無意識&無責任で亜流と感じていたのだろうか・・・。しかし、目の前に配膳されたそれを見ると、亜流と感じた我が身を恥じます。だって、すばらしい輝きとプレゼンス感ではないですか!思わず唸ります・・・・。
おお!食欲なくとも箸が進むという感覚の「さっぱり&円やか」な醤油ダレ!出汁感覚が広がる和の冷やし中華やがな!!旨し!!!
【タレ:出汁感で楽しむ和な感覚・・・しかし酢を投入してから暴走モードで箸がとまらん!】
<酸味抑えた出汁風味が大至らしい・・・そんな冷やしのアピールさ>
とうとうこの季節がやって来たのかという気持ちです。まだ夏本番前というより梅雨さえ感じさせないからっとした薫風の季節に、「冷やし中華」とは・・・流行の先取り野郎であります。いつもは、仕事で雀の一張羅で過ごしている男が・・・・、麺となれば流行先取り!いやいや、今回はたまたま、出くわしただけでしたね。
それはそうと、タレは興味津々だったのは確か。大抵の場合、紅ショウガと酢酸のパワーで唾液を誘うという感じで、酸っぱいイメージが強い「冷やし中華のタレ」。ですが、ここ大至にいたっては、一工夫も二工夫も感じさせます。どういうところが?というと、まずそれほど「酸っぱくない」という感覚。普通に言えば「出汁感が漂う」丁寧なタレ・スープと言えましょうか。
魚介というより、節というより、昆布系の円やかさを感じ、そして鶏チャーシューや、薄らとした動物系の清湯系のすっきり旨味が、しっとりと決まっている!という感覚か・・・。つけ麺のタレともまた違う。もっと緩やかなる「つゆ」の感覚が面白い。そして、定番と言えば定番なる味わい。
酸がまるでない訳ではない。ほんのりと香るといった程度で、このバランス感覚が丁度良い!酸味を感じると同様に、肉と昆布等の出汁感がバランスとって広がるという感覚で、いつまでも啜っていたいと思える! この冷やしで唸るってのは中々ないよね?
<後半、酢を投入して爆食いモードを誘われる!定番な味わいもマイルド>
しかし、後半になってヤサイの汁がそうさせるのか、少し薄く思えて来る。ほんの少しだけ。察するに、削りカンナ屑のような大根から滲み出るエキスが、よりさっぱりとさせてしまったのかもしれない。そう感じて、後半の残り三分の一あたりに、レンゲ半分程度の酢酸を投入することにします。しかし・・・・、酢がなくてもマイルドで旨いやん!と思っていたはずなのに、やっぱり酢が入ると「本格冷し中華!」たる個性がむくむくと湧き上がって来るようでこれまた面白い。
お酢を投入し過ぎてバランスを崩さない程度で止めましょう! 今から思えば、この一杯、定番の紅ショウガが無かったところがまたナイスであったかも!あのジリリとした感覚は、ほのかなバランス感覚を一気に崩しそうに感じるから(それはそれで、紅ショウガ好きには堪らんとも言えるが・・・・)。
【麺:細つけ麺のスペシャリストが放つ!冷やし中華のクッシリ感覚!】
<つけ麺で証明済みのしなやかポキポキも健在!そんな歯応え>
久しぶりに思い出してしまったが、こちらの細麺でのつけ麺が、最初に食ったときには、衝撃的でありました。細い麺で、風貌が一般的なのに、水分を多く含んでクチっと淡白に潰れると思っていたら大間違い。気のせいか、細麺の中に「ポキポキ」とした残像を覚えて、しかもしっかりとしたしなり方が印象的。隙っ歯の前歯では、千切り損ねると、割と強く伸びる弾力感があって、これまた楽しい歯応えなのです。
奥歯での歯応えは、細麺がかなり纏まり散漫な感じで、プレスすると複雑な弾力感がまた楽しい。クニリ・・とした潰れ感には麺の密度を感じる。そして最後にまた、芯のポキポキ残像を仄かに感じて、嚥下するのみ。細つけ麺で証明済の、あの高品質が「冷やし中華」でもそのまま再現されております。
<表面はツルツルな光沢感!スベってナンボな心地よさ>
本当に、見た目はどこにでもあるような風貌・・・。されど小麦の色合いがどことなく。黄色一辺倒でなく褐色めいて、それがまた旨そう。ほぼストレート麺と言いたいが、縮れというより「捩れ」を感じるスタイル。そういうところが、歯応えをまた楽しませてくれそう。地肌は見るからにキラキラしている。そしてツルツル加減が見て取れて、風貌の通りにスベリはとても高速と感じます。のど越しで楽しむタイプかも。嗚呼、やはり細麺とくれば「大至」なのだよな・・・・私にとっては。
そうそう、伝え忘れるところだったが、ビールを飲んだのもあったけど、麺量としては、そこそこ。汁系の1.5倍くらいは感じたので、食べ応えもあります。サッパリし過ぎていたら、どこかで連食を!と頭をかすめたけど、腹一杯で十分でありました。
【具:どれ食っても質感が中々!だから次回は焼酎の肴にしたい気分!】
<鶏チャーシューの旨味風味が、マイクロボディーのように一面に拡散>
いつもならもっともっと主役の扱いなのだが、冷やし中華の具材の賑やかさにあまり目立たないかもしれない。されど、良く噛みながら味わってほしい!冷製ながらも、肉のしっとり感と程よい塩気の中に、肉の熟成を感じる旨味が広がる・・・。わりと小ぶりなチャーシューでありましたが、その味わいの拡散ぶりには、一定以上のプレゼンスを感じざるを得ない。これなら・・・酒とともに!特に焼酎のロックならとても合うと言えましょう!しかし、この日は、まだ月曜日でありましたので、次回は、マルエフを控えて、焼酎で攻めてみたい!
<定番なる具が味わい濃ゆい!・・・金糸卵>
あとは定番なるトッピングですが、ここに手抜きがないところが素晴らしい。ハムの細短冊切りに、キュウリと錦糸卵。どれもナイスですし。またカニカマもあればあったでとても嬉しいもの。また大根のカンナ屑は、麺をかき回すと適度に絡んで、歯応えと優しい甘さ演出にはとても貢献してくれたと思います。
また、酢を投入してからも、錦糸卵の風味と甘みが霧散しないところがなかなか・・・。錦糸卵が旨い!と麺を啜りながら感じることって、あまりないことに、改めて気がつくね。
総じまして、「この夏は、バテて迷ったらこれ食って乗り切ろう」と早くも感じた次第。尖ったとか、突き抜けた感覚がないようで、地道な質感を感じる冷やし中華。食い終えて・・・なかなか崇高だったかもと思える尻上がりな冷やし中華。振り返るとスキがない立派な仕上がりでしたと、心の中で感謝と応援の気持ちで手を合わせます。今年の夏は、冷やしを何杯食うのだろう・・・・。まずは一杯目クリア!!なので詠います!!
冷やし麺
気分は既に
夏来る
早く来いよと
ビールの季節
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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