ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1494】 雲林坊 秋葉原店 (東京・神田) 本場成都の汁なし担々麺

 そもそも、こちらを訪問しようと思い立ったのは、前夜の飯田橋「中華蕎麦 きみの」にあった雑誌の情報。ここにこちらのお店が紹介されていたわけで、「あ!ここ何回も前通り過ぎているやん!」とこれまでの機会損失を認識してしまったからです。これは、早速チェックしに行かねば・・・と神田駅から東側線路沿いを北に向かうが、「『 』無銘」さんの前を通りすぎるのは、いささか後ろ髪を引かれる思い。






 到着したのはランチタイムのピークは遠に過ぎたころ。なのに、空き席1つに滑り込むという盛況ぶりでして、そこはさすがメディアの力は凄いと覆うとこころです。さて、何を食うか。胃袋がコーヒーの摂り過ぎでタプタプしていたため、汁なし系とさせていただきました。それに「成都の・・・」という具合に、何か誘いをかけるものも感じましたし!本当はこういうときは、ビールと共に!といきたいのだがね〜。などと考えていたら、割と早めに配膳が完了する次第。横長の少し凝った器に盛られての登場であります。香りが立ちまして、タプタプで食傷気味な胃袋のはずが、食欲スイッチがONに切り替わる瞬間を感じます。さて、その逸品、一口すすってみたら、強烈にこう感じた・・・・。



 スルスルと食えると思って調子ぶっこいてたら、本場の力でメタメタ痺れて笑う!けど爽快に旨し!










【タレ:馴染みやすい円やか刺激と思いきや、ある境に一遍する山椒の出方】


<冒頭はそれほど辛くなく、ウスターソースレベルの辛さでスルスルと食える>


 「本場成都の」という接頭語があると、どうしてもスペシャリティを感じてしまいます。普段食っている日本の担々麺とは違うのだとのアピール度満々ですが、本場の担々麺は、そもそも汁なしであるということを、大阪天満のとある店のご店主から教わった記憶ももはや遠い日・・・。胡麻ペーストがないと担々麺らしくないという概念があったもんです。関西転勤時代以降、担々麺については、甘い味わいは完全にはしっくり来ないというのが実は本音でして、芝麻醤の甘い味わいに極辛辣油を多いかぶせるより、元から辣油仕立てで合った方が、割と好みであります。


 そんな幾分個性的な趣向の私からしても、こちらは中々ナイスなシャープさがあり、ナチュラルな辛さがあって印象的でありました。最初はそれほど辛くなく食える。そこそこ辛い程度でなめていたかもしれません。穿った例えをするなら、ウスターソースの塩分や辛さ程度の辛さでして、激辛を少し超えたかなという程度。芝麻醤のまったりさは感じず、むしろ辣油のシャープさが先行していて、好みなタイプです。辣油自身もいろいろとエキスが溶け込んだような雰囲気を醸し出していて、赤唐辛子のすり潰しの欠片と共に、旨味成分すら感じるような気分にさせます。






<挽肉を頬張りだすと痺れがどんどんとエスカレートされる>


 これなら楽勝と挽肉を食い進め出すと、余裕度は一遍します。本場の花椒というやつか、ジリジリと舌を痺れさせます。どこかで痺れの飽和点が来るだろと高をくくってどんどん食い出すと、痺れがエスカレートする一方。こういうとき、水を飲むと、液体が金属的に感じていやなのだが、辛いから仕方ないので水で舌を洗うように、ゴクゴクと飲むしかなしです。


 最初は、辣油先行の担々麺と思っていたけど、こちらの逸品は、山椒の爽やかさをアピールするタイプであり、御得意のようであります。これなら、麻婆豆腐にも期待ができますね。






【麺:タレの刺激に反して麺はしやなかな風合い】


<「汁なし」系と言うより「汁少なし」系のような感覚で意外に滑らかにスベる>


 汁なし担々麺のスベリって、それなりにスルスル食えるのもあるけれど、汁なしレベルの範囲に限ってのこと。ところが、こちらの汁なしは、汁なし系にしては、そこそこ汁があるタイプでして、「汁すくなし系」という感じがいたします。なので、汁を纏うのが多いため、その分とてもスベリが良いという不思議な感覚。


 ところどころ、辣油成分の残存のような、赤唐辛子のすり潰しの欠片が麺の地肌に貼り付いて抵抗感ありそうにも見えますが、麺自体もしなやあかな物腰をしておりまして、旨い具合にスルスルと胃袋へと治まる次第です。






<麺の密度感よりも全体のしなやかさの方がイメージあり、スパスパとした切れ味>


 歯応え的には、中太っぽくもみえて抵抗感ありそうに見えるが、意外にもスパスアと小気味良く、リズミカルに千切れるタイプ。麺自体には高い潰し込み感は、あまり感じません。しっかりした、富士宮焼きそば程度の歯応えかと思うのは、発想が飛び過ぎか・・・。


 一方で、汁とかタレには絡みやすいし、浸透がそこそこ早いようにも感じて、かき混ぜやすさを感じます。麺同士が絡み付くことなく解れが良い麺というのも評価ポイントで、誠に食べやすかった麺でありました。











【具:挽肉もナッツも・・・そこそこボリューミィー】


<ナッツ感が程よくコリコリとした歯応えが食欲をそそる>


 意外に、ピーナッツがいい分量投入されていて、このコリコリ感が堪らなく旨かったりする。粒も少し大きめな潰れ度合いでして、麺にも絡みやすい。痺れの中に、コリコリとした食感があるだけで、そこにまた別の味わいがあるかのように、味の複雑度をます。脳が錯覚するのか、脳がもはや膿んどるのか、それは分からんが、兎に角コリコリという食感は、汁なしにおいてはとても良いアクセントとなって、食欲度を高めるばかりです、



<挽肉が見た目よりボリューミリー!白飯にぶっかけるにも十分>


 比較的挽肉の量が多いのも嬉しいポイントです。そして、レンゲも通常タイプと穴空きタイプと両方がカウンターにセットされていて、挽肉を一粒残らず平らげられます。この挽肉は、辣油の旨味と山椒の風合いと痺れエッセンスが染み込んでおるのですが、どうせ最後には余るのだから、ライスを別に注文すべしですね・・・・。これは、食い終わってから反省したことで、お茶碗一杯以上は、確実に食えるほどの挽肉が余るから、ライスもサイドオーダーすることをオススメいたします。








 総じまして、「食傷気味でもさらっとて本格派」な一杯。これから、もっと暖かくなるにつれ、冷たいものを取り過ぎて食傷気味になろうとも、こういうの食って鋭気を養いたいかもなと思った次第であります。それにしても、神田は「辛い」のが集まる不思議な場所だね・・・。台湾まぜそばにドハマりしてそれ食い続けたときもそう思ったが、これも「鬼」の影響だろうか。そろそろ「鬼」も食っとかなきゃなと思いつつ、一方で、府中のお店おリニューアルもチェックしときゃなきゃと、辛い・痺れるだけで、また宿題を思い出してしまう。なので詠います!




   とぼとぼと
   何食いたいか
   決めかねて


   刺激求めて
   春先に汗



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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