ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1479】 はぐれ雲 (東京・後楽園) 鶏白湯そば・大+缶ビール

 何を隠そう、パラパラっと今晩何を食おうかな・・・と何も考えずネットで「中央線沿線」の各駅で検索してて、たまたまヒットしたお店がこちら。なかなか高評価な感じも受けまして、情報を読み続けると「缶ビール270円」というのを発見して、俄然意欲が涌いて、急遽突撃したという顛末です。酒飲みたかったら他の居酒屋か何かにに行けよ・・・・。ってな感じも受けますが、「晩御飯」「晩酌」「ラーメン探訪」が一度で叶うということで、これはこれで効率的なのです(屁理屈)。麺喰って、ビール飲んで、英世一枚でおつりがくるのですから、これは駅から少々歩いても行くしかないでしょうよ!






 
 そんな顛末で突撃して、食券渡すとまずすかさずビールが出てくるのが嬉しいね〜!しかも、店員さんがすがすがしくも、直角に上半身を折り曲げるように礼儀正しいお辞儀で「一日お疲れ様でした!!」と歯切れよいお言葉です。いや、そこまでされるほど、今日は仕事してへんねん・・・・・などと思うと多少申し訳ない思いもしますな:笑。丁度喉も乾いておりましたし、350mlなど、三口で空けてしまいました。




 
 そんなこんなで、店内も接客も初々しいこの店でまったりとしていたら、5分少々で配膳完了!おや・・・なんだか優しい麺顔ですやんと思いつつ、レンゲで啜って今夜も心の中だけで叫びます!



 おお、これは久々に「鶏白キター!」という感覚。正統派で嫌味のない直球勝負ってところがとてもいいね〜!!旨しですよ!!







【スープ:値ごろ感あるシルキーな鶏白湯!しっくりと空腹に染み入るまったりスープに感激】


<シルキーで濃厚なコク!仄かな野趣もありて納得感アリアリ!>


 この一杯は、麺顔を見たときから、シンプルさの中に、「質感の美しさ」を感じました。700円という東京では手頃の価格帯にありながらの具のシンプルさはあるものの、「手を抜いていないな」という感覚をアリアリと感じます。まずスープについては、若干の泡立ちはあるが、どこか裏ごししたかのようなきめ細かさを感じます。レンゲで救うと程よいさらっとしたとろみを感じる。その汁のタレ具合とか、しずくの落ち具合から、何となくシルキーさを感じ取ったりいたします。実際に味わい出すと、その見た目と一致して、芳醇と濃厚さを感じるとともに、さらっと舌の表面にまとわりつくような仕草を感じる。何と濃厚とさらり感のバランスの良いことか!なんて少々興奮したりする。


 そして、「濃厚」と冠をわざわざつけていないところがまたニクかったりする。わりと濃厚であります。その濃厚さがクドすぎると思いのだけど、その一歩手前の引き際感が優れていますね。その引き際とは、野趣の感覚をほんのりと感じさせるということかな・・・。引き過ぎると淡麗な「鶏塩そば」になってしまう。突き進み過ぎると、天下一品に近い具合か。鶏の動物系たる香り立ちを仄かに感じる程度の微妙なラインを辿っているなと感心します。


 モミジを使えば濃厚なトロミが表現できようものだが、モミジの配合度合いは低めと感じるのだがいかがか?唇のカピカピとした貼り付きも薄く、じっくりと鶏骨を丁寧に煮込んだ感覚が凄くでています。







<まったりで丸い塩気!パセリと酢の調合でまた変化あり>


 比較対象としてふさわしいかは別にして、天下一品と比べるなら、タレの醤油感がとても低いと思える仕上げに感じます。天下一品が鶏白湯に醤油ダレぽいニュアンスを感じるのに対して(実際はわからんが)、こちらは塩ダレ風なスッキリ感があるかと思える。そのため、鶏の野趣がほのかだけど素直に出る。そこで酢を投入してみるが、これがまたナイスなのであります。酢を入れると酸味よりは、野趣が中和されて俄然飲みやすくなるという不可思議が面白いし旨い!やはり酢は天才であります。


 ふいにカウンターに目をやると、テーブルセットの薬味が豊富なのに気づく。つけそば用に「魚粉」「一味」、中華そば用に「胡椒」、そして鶏白湯用に「パセリ」。なので後半の1/3になって少々パセリをふってみたが、これまた洋風に少し変わるからまた面白い。何だか・・・・ポタージュっぽいニュアンスに変化するような。なかなか楽しませてくれるスープでありました。

  







【麺:質感ある麺が手頃価格な上に麺マシ3段階同一価格!しなやかさ漂う春にぴったりの風合い】


<上品なモチモチストレート麺!やや芯も感じさせて嬉しい>


 なんと!並・大・特の3つのボリュームバリエーションで、同一価格であるというのが嬉しいではありませんか!券売機でどれも同じ価格だから、いちいち張り紙とか説明・確認の手間が省けていいですな。しかし、これだけ見ると麺は量産流通を感じさせるタイプかと心配にもなる。しかし実際のそれは、いかにも自家製っぽいオーラをたれながす「良品」といった風合いを覚えます。しなやかそうに見えるけど、つるつるとした光沢がある。多加水系でもモチモチタイプかと予測したりする。


 実際食してみると、これがまた微妙に淡いアルデンテ感を表現しておりまして、心憎いのであります。この濃厚っぽいスープにあって麺に風合いを感じさます。前歯でスパスパっと千切ろうとすると、やや二段構えでプツリとした弾力で返して来る。奥歯に運び込んですり潰しにかかろうとすると、クニクニとした柔らかいテンピュール弾力を感じて、クニクニプチリと潰れて喉奥にへと流し込むばかりであります。






 
<しなやかな物腰と光沢ある地肌でスベリも滑らかこの上なし>


 また一方で、時間経過と共にやや汁を吸うというか、熱に反応してしなやかな物腰にやや変化します。その変化はいかにも「しなやか」になったという感覚で、啜り上げが楽になるというもの。実際に麺の地肌は、つるつるコーティング施したような感じだし、一気に啜り上げる快感はなかなかの出来であります。いつものように、無意識にズボボボボボボーっと大きめの音を立ててしまったけど、今回もご容赦いただきたい。





【具:シンプルなれど丁度良い加減の分量と、香ばしさに配慮した価格がナイス!】


<ちょいとバジルを効かせたような粋な鶏チャーシュー>


 さて、引きの写真ではあまり良く分からないけれども、よく見れば、そして味わえば、大変良く出来ていると思えるのです。ややピンクっぽい肉の仕上げが、どことなく真空調理法を彷彿とさせるものもある。そして風貌は、いかにも醤油ダレ系?若干の照り焼き系なものだけど、食すると実はさーっとスパイシー&香草っぽい風味が鼻孔を駆け抜けます。


 むむ・・・・これは、バジルとかタイムなど欧風のスパイス感ではないか!個人的には見た目以上に遥かに旨い肉でありました。これなら、特製にしておくべきだったと激しく後悔するというもんです。






<フレッシュ玉ねぎがまた甘味を添えて、旨さをシフトアップ


 最近、玉ねぎは煮干しに、大変よく合うね〜、まさにテッパンだと語りましたが、いやはや鶏白湯にもよく合います!少し濃厚っぽいな・・・と思えるスープには、フレッシュ玉ねぎ微塵なら、何でも融和させてしまう力があるのでしょう。食い進めるうちに出て来る、玉ねぎからの甘い汁。これが、私を惹き付けるのでありますかな。




 総じまして、「ここは全メニュー制覇をしてみたい衝動!」を抑えきれませんな。ここはちょくちょくと寄らせて頂きましょう!特に月末にはその可能性が高いかと思われます。それにしても、接客もそうだったけど、とても明るい丁寧さが店の中でも、丼の中でも感じられるというのがとても気持ちよい!通いたいと思わせるのは、こういうところが実は大きいと思うのです。次回は、味噌を試そうかなと・・・思わず思案してしまいますが、なので詠います!



   質実な
   麺と接客
   染み入りて


   スープのまろ味に
   誠実溢れる




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

  




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