ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1475】 麺屋 7.5Hz 新橋店 (東京・新橋)ラーメン・中+ねぎ


 新橋駅から「バリ男」を目指して行けばその先にあるよ、ととある方からお聞きして訪問したこのお店「麺屋 7.5Hz」さん。先日、夕方の外出ついでに突撃したら「取材対応」だったか何かの準備のため午後4時から早じまいでしてもうそれは、膝の力が抜けました。あの時の悔しい思いもありましたので、お昼休みのピークタイムに訪問いたしました。







 はたして・・・あの醤油系は、こと醤油スープには口うるさい関東のラーメンラバーの方々には、合うのだろうか・・・などと一抹の不安を覚えながらの訪問でしたが、なんと店の前には8名程度の行列です。何となく安堵したりいたします。


 阪高井田系ラーメン


 これを思うと、どうしても関西転勤時代のころ、この店の系列ではないのだがとあるの店での「店前路駐取締事件(※)」を思い出す(個人的な体験・・・詳細は末尾URL)。浪花下町の風景によく馴染んだ味わいでありました。などと郷愁に似た気持ちを引きづりながら行列に連結していうると意外に早く、10分後には店内で着席できました。客席はみなさんサラリーマン姿。大阪では、トラックやタクシー運転手や、ガテン系のお兄ちゃんなどと肩を寄せ合い食っていたもんだが、やっぱりここは新橋だな〜とタイムスリップしてきたような気分に浸りながら、その一杯と対峙いたしました。今回は、魂で食いました。そして心の中で叫びました。


 う!ライト醤油が懐かしくて、めさめさ旨いがな。またこの独特な麺も久しぶりで泣ける。旨し!









【スープ:西の大衆系濃口醤油主体のエッジングに、軽めのコクでゴクゴクとイケてしまうライト感覚がナイス】


<大阪高井田系を新橋で食う・・・なんとなく違和感がないから不思議>


 それにしても、私はここ東京で「大阪高井田系」が進出してくるのを、どんだけ待ち焦がれたことがことかと申し上げたい。過去の関西レビューで一番アップしているのが、この高井田系のラーメン。でも、ちょっぴり伝統系から崇高系に進化したタイプの高井田系だったけど。記憶の中では、大阪の城東エリアと呼ばれるところにこの系統のラーメンが昔から広まっており、中でも「住吉」とか「7.5HZ」などは、その伝統系の味わいを比較的残していたお店という記憶。私は、「7.5Hz」は梅田店が出来てからお世話になることが多かったものです。思えばあの転勤時代が幸せであった・・・。何食っても旨かったりする。


 ほぼ大衆系のラーメンで500円チョイで食えるというのが大阪では一般的であったと記憶だが、今は知りません。されど、その大衆系の味わいの中に、朗らかな醤油の自由さと塩気、そしてゴクゴクといけるライトな豚コクが印象的でありました。そして、この系統のラーメンはやはり、労働者の街が良く似合う。大阪と東京。違和感アリアリだけど、東京でも新橋というところが、そういうところを押さえているというか、東京出店の出だしとしてはナイスなチョイスだと感じます。それに新橋なら、個人的にも通いやすいので嬉しいね〜。


 ざっくりいうと、ライトな醤油系ラーメンでとてもシンプルな味付け。醤油と豚コクのみか!とも思える単純さがまた原点回帰的な面白さと美味しさが交錯するようで、関西出身のラオタとしてはただ旨し懐かしと思うのみであります。





<心の中の「高井田オリジナル」から心なしか酸味とコクを感じる>


 しかし、私も老化が始まったのか、正直言って記憶より味としてはちょいと豚コクが前に出てきた?と思えるのですがいかがでしょう?関西本場の伝統的高井田系って、もう少しボディーが薄かったような思いでなのだが。そこを、コショウやらネギやらでやっつけてずずずーーーと食うガテン系のサッパリラーメンというイメージ。時代の流れなのか、ちょいとコク増しで「普通に旨い」と感じてします。東京の方なら、コクが足りないと思われるだろうと予測します。だからアレンジングしたのかもしれませんね。


 醤油の強気な塩気もさることながら、醤油由来の酸味もちょい前に出てくるのが私のイメージ。そしてこの一杯は、しっかりとそのイメージを表していると思います。その酸味のエッジングにちょいとコクましの豚が入り混じり増して・・・そんなわけはあろうはずがないのだが、味噌!?っぽい味のエッジングすら思えてしまう:笑。しばらく遠ざかっているとこんなもんかと、私の味覚の記憶というものはアテにはならんなと自らを反省です。





【麺:密度感ほどほどにして、モッツリと固めな太麺ストレート、丸い形状が懐かしい】


<これぞ!高井田系の太麺!固めのモッツリ感ある多加水調という不思議さよ>


 そうそう!この麺この麺!!まん丸切り口が印象的なストレート太麺でして、大勝軒の麺と比較すると加水が高めでは?と思える。されど茹で上げがナイスなのか、アルデンテをしっかりとキープしておりまして、モチモチキャラクターは一切なく、非常にクッシリとした歯ごたえで、食べ応えを与えてくれます。しかし、表面だけはするするっとして煌びやかでもあり、一言で言えば「固めのモッツリ!」という感覚。


 これが熱々で食う時には歯茎まで麺がぶち当たるような錯覚を覚えるほどに火傷するのよね〜。確か、ケンコバも好きなのは高井田系のハズ。大阪気分が高まる昼下がりでまったり過ごさせていただきました。店内は非常に混んでて座り難い固定椅子がたまにキズだが:笑。



<表面ザラツキながらも、汁も吸いこみやすくズボッと一気に啜れて暴れ散らす>


 汁がライトな上に、固めのモッツリ麺だから、すべりやすいので勢い余って啜るとネギが飛び散り、汁がハネとして拡散しますから注意が必要です。しかし、ここは紙エプロンなどは似合わない系列なので、コシを後ろに引き気味にして、口を丼にいつもより近づけるようにして、ズボボボボーと啜り上げることをお勧めいたします。お勧めいたしますが、椅子が固定なので無理かもしれません(おかげで私は背骨が痛かったりする)。









【具:ネギまみれ!コロコロと転がるほどに荒切りがナイス!】


<ネギ一色〜♪ 冗談かと思える大き目過ぎるざく切り感がワイルドでええ感じ>


 ネギ一色なのであります。まさに草原・・・グリーンフィールド!と言いたいところですが、この雑か!とも思えてならないワイルドな小口切りが少し笑えます。麺を啜ろうとリフトすると、ネギが「転がって」丼からこぼれる。こぼれることは合っても、転がることは珍しいぜ、ネギが! 仕方がないので、冒頭はネギだけそつまんで食うという時間帯が続きますが、元々ネギ好きでMだから、苦痛でもなんでもありませんよ。しかし敢えて言いたいのは・・・・・「だったら丼を大きめにしてくれよ」というくらいかな。



<チャーシューは肩ロースとバラの薄切りスライス系!重ねるか巻いて食う>


 こちらも薄切りチャーシュー系ですね。肩ロースの部分がいかにも昔ながらのチャーシューって感じがしますが、醤油ダレの漬け込み感より塩気の先行が印象的でまた懐古系な味わいを残します。それんなのが2キレ。あとはばら肉のスライスが1枚でしてこれもまた和みます。メンマは標準的なクニャリとした感覚とシャクリという感覚が入り混じって一般的。でもそれがまた似合っているし、旨しと思えます。








 総じまして、「高井戸じゃないよ、「高井田」系だよ!」ということで、老婆心を重ね合わせてここ新橋で根付くことを関西人としては祈りたい次第。昨年は、来来亭、魁力屋と懐かしいブランドが関東でも広く浸透しつつあるのを実感できましたが、最近になて、天天有も進出し、かなり関西ラーがにぎやかになってきました。さて今年はどんなブランドがでてきますかな。あ、そうそう玉五郎を忘れておったぞ。和楽大勝軒(西宮大勝軒から移転)も未訪問のままか・・・。今年は、もう少し関西ブランドに足を運びたいと思います。なので詠います。




   大阪の
   東エリアの
   ブラック系


   突如現れ
   違和感もなし



お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

※「店前路駐取締事件」おばちゃんと、路駐取締と、お客さんとの攻防
  http://d.hatena.ne.jp/TOMASSOON/20100921/1285019963
  (今読むと随分と淡々とした文章だけど、一瞬にして殆どの客が勘定そっちのけで店からダッシュてクルマへ駆けつけるのいう「殺伐さ」と「日常茶飯事」の混在が底抜けに痛快だったっけ:笑)
  




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