ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1454】 ほうきぼし+ (東京・神田) 台湾まぜ麺Z +生ビール中

 それにしても、最近またよく仕事でぶつかることが多くなったのだが、そういう星のめぐり合わせなのでありましょうか? 運気っていうのをあまり信じたくないけれど、何をやっても上手く行かないような気にもなってくる。めげないようにと心を奮立たせるが、考え方とか視点をずらすと少し抜け出すヒントがあるかもしれない。



 私自身、今は少し枠にとらわれない立場で現場支援も任されている都合上、現場のトラブルとか悩みとか、すごく情報として収集しやすくなった反面、逆に持ち込まれるようになり、それを一緒に対応するとかフォローすることに、自分の意義を感じ始めていた。だが、現場の信頼は獲得しつつある反面、いろいろな局面で何やっているのだという怒りもぶつけられて、少々心外に感じたり、落ち込んだりとすることもある。これは、私自身が、これまでより現場目線に切り替えたことによる反動。何を言われても、現場に貢献することが一番ではないか?という考えもあった。



 しかし時間が経過するうちに、私のこういった機能が段々と当たり前のようになってきて、すっかり体制に組み込まれてしまったような感もある。それならそれでやりがいを見つけるだけだ。そして一方で、本来の大きな目的からずれていないか?という思いも沸々とわいて出る。何かオレって、お助けマンから、便利屋に成り下がっていないか?ということ。こういう意識から脱却するために、もう一段役割を広げてより強いお助けマンになったとして、またその先はより頼もしい便利屋になってしまう。頑張れば頑張るほど、何かが違うのでは?という思いになる。



 つまりは、弱い組織を強化しようとそこに入ってみても、一時凌ぎではそれはイカンということだ。課題や悩みの一時ヘルプだけで強くなる風土作りには結びつかないわけだな。ずーっとそんなヘルプの仕方を続けていては、ずーっと組織は変わらないわけだ。



 経営企画とは、変化を起こすことを追求しつづける役割が本来的だと思う。いつまでも変わらないキチッとしたルールを守り続けるという役割は否定しない。とっても大切だ。しかし、ルールに縛られては企画はできない。企画屋としては、一時的にヘルプに入ったとしても、その後は課題認識をちゃんとその組織員に自分で考えさせる、そして変わろうと心から思わせることが大切だったのかもとそう思えてくる。


 
 現場に感謝されるような仕事を考えることも大切だが、現場に恨みを買うかもしれないが、組織全体として変わろう/強くなろうという風土を形成するのも大きな仕事であるかも。これらのバランスをよく考えて、業務にあたるべしではないか? そうするうちに・・・今のスランプから抜けだせるかもしれない。


 


 




 ・・・などと今のスランプ状態を考えつつも、雨足が強くなったところで腹が減るのは仕方ない。こうなったら、何を食うにしても駅から極近なところで適当に晩飯を食うしかないな・・・・。というある日。中央線利用者としては、神田がとても都合いい。そして神田駅から近い店となると「ほうきぼし+」がやはり候補か。でももし混んでたら反対側の給油所へと思って飛び込んでみたら、先客1名のガラ空き! 雨足が弱まるまで時間つぶすか・・・と、夜は半居酒屋状態なこの店で、「とりあえず生中!」とコールしてみたりする。いかんな、最近麺ばかりでなく、呑みにもハマってしまっている。






 適当に呑みながら、さて何にしようかな〜と思ってメニューをパラパラとめくる。やっぱ、一番人気の坦々麺かなと思うところだが、ビールをやってしまって、懐に現金があるのかと不安になってきて諦め。そこで、先日の名古屋出張の余韻も引きづっておりますので、今回は「台湾まぜ麺Z」とさせていただきました。「Z」を「2」と勘違いしておりまして、てっきり改良版かと思っていたけど。


  




 ゆで時間を計算しながら、ゆっくりとビール飲み干し、あれこれ回想。いや〜今週も激動だったけど、この大変さは誰にも理解してくれなかったという一週間でありました。もはや自分の矜持だけが頼りでっせ。なんせ蜂の巣にされても匍匐前進したようなもので、それで歩みが遅いと爆弾を落とされ一旦死んで、しかも成仏させてもくれずゾンビになって前に進んだようなものですわ。そりゃ〜、何かいつもと違う喜びに固執しないと生きてゆけんわな。この数週間ずっとそんな感じ・・・。などと考えていたら、あっという間に10分弱が過ぎていて配膳が完了! うわ〜、やはり汁なしでも創作系となれば、麺顔が斬新かつシンプルでいいね!早速味わいつつ・・・・やっぱり心の中でさけぶ!


 めさめさ旨いがな!適度な辛味感と適度な歯ごたえ!!これなら広く受入れられるかもよ!旨し!汁なし台湾系エヴァンジェリスト! 











【タレ:非常に食べやすい台湾系汁なし!それでも適度にガッツリ楽しめる!】


<意外に攻撃的でなく、間口が広い台湾系の肉味噌甘味>


 綺麗なトッピングの区分けと、中央に鎮座する卵黄が印象的な麺顔ですね。まぜ麺たるカオス直前にある、整然な世界のはかなさを感じたりいたします。そして食う前に、それぞれの味わいが渾然一体となってこその台湾系の旨みを想像もしたりする。その想像の中には、「ジリリとした痺れ」と「ピリリとした辛さ」があったりする。そ〜んな頭の中で食う一口目でしたが、何と言いますか、少々肩すかしのようにも感じる「マイルドさ」を感じました。なぜだろう? こちらでは、担々麺を以前から食しており、キレイな辛さのスペシャリストというイメージが先入観としてあったからかだろうか。 
 

 しかし二口目からは、その肩すかし感はすっかり影をひそめ、その本来の実力というか、マイルドな挽肉味噌の甘味が、何とも言えず食欲を誘い出す感じがしてなりません。個人的にこういう挽肉系って、慣れ出すと箸がとまらなくなるのだ。一言で表せば、「受入間口が広い」。この程度なら子供でも食べられそうなマイルドさ。しかし、安っぽいとか単純なということではなく、そぼろ系のコクを十分に感じるし、味付けのマイルドさを「まったり」と、そして「ぺっとり」と感じるのであります。






<一味と山椒ない分、ニンニクとニラが淡麗にジリリと辛味香ばしく響くか?> 


 先日、台湾系の本場という名古屋で同じようなものを食いましたが、その差は何かというと、一味と山椒が格段に低い/もしくはない、ということかと思います。その分、デフォルトで「刻み生ニンニク」をトッピングとして投入されているし、またニラのざく切りもふんだんに投入されているのでありましょう。辛さ・痺れが無い分、そういうクセとか風味のある野菜系の味わいが、むしろダイレクトに感じるかと思っています。

 全体的な甘コクを突き抜けるということはない程度に、淡くシャープに響き渡る味のエッジングが印象的。瞬間的に蒸発するがごとくのニンニクのパンチ力は淡く、寧ろ甘さに貢献しているのではないかと思うほど、表裏一体的なニラの苦みが嬉しい。そう、突き抜けないところで質実にまとまっているという感覚が、どこかスペシャリティを感じてしまう。濃厚な味わいで辛さパンチが効くというのが、ウケるような最近の風潮にあって、ちゃんとこういうのも提供してくれるところが嬉しい。
 





【麺:適度にクシリとした歯応えと滑らかな地肌に、店ならではの自家製麺へのこだわりを感じる】


<中加水程度でやや仄かなクシリ感覚を残す絶妙な歯応え>


 実は麺がいい。前回は「オクラ納豆まぜ麺」にても同じことを思ったのだが、しっかりとした作り込みの中に、しなやかさも併せ持つというなかなか私の好みに近いです。中太程度でなじみ易い形状。そして、きっぱりとしたストレートさが旨さを感じさせます。そして、麺自体に密度感あるというか、潰し込み感覚がやや高めであります。低加水とまではいかないく、剛麺とまでは少し距離感があるかと思われます。


 前歯の刺さり方はナチュラルに固めに刺さりこむものでして、断面を視認すると、気づくか気づかない程度の芯の部分があったりする。丁度アルデンテの峠を越したばかりのような、淡い芯を感じる。そしてスパスパっとした切れ込みが小気味よい。奥歯へ送り込む所作もしなやかな感じもするし、奥歯でのすり潰しに至っては、やや固めのテンピュール感があるものの、柔らかさも併せ持つ「クシリ」としたマットな沈み込みを感じてしまう。






<潰しこみの密度感が地肌にも現れ、滑らかなスベリ心地を演出>


 そういった潰し込みの良さが、表面の地肌にも好影響を与えていると思えます。しっかりとしたキメの細やかさ。固いようでそうではない。つるつるとした光沢を保ちつつ、表面のザラツキも少し部分的には感じるようなナチュラルメイクという感覚。


 実際に、その微妙なざらつきにタレがよく絡むのであります。そしてその絡んだところが、「すべすべ」としたタッチと感じられるのでありまして、絶妙のスベリ心地を感じる。こういうところに「自家製麺」の心意気をとても感じてしまう。











【具:やはり台湾系たるもの、「挽肉」がしめる印象がインパクト大きいですね〜】


<ボリュームある挽肉でお得感アリアリ>


 トッピングで麺が埋め尽くされてしまうが、多種多様のようであって、メインのトッピングは「挽肉」でしかない。いつも見飽きたメンマやナルトはここにはいない。その代わりに卵黄がおでましで、挽肉と絡むとテッパンの旨さにあいなる。つくねには卵黄がベストマッチであるように、ここでもその方程式は成り立つ。


 甘味とコク深い味わいはすでに伝えたが、付け加えるなら「ボリュームがあってとても良い!」といったところか。最後の最後まで適度に残ってくれていて、それはまるでかつて残業に夜遅くまで付き合ってくれた部下たちのように嬉しいメンツと感じます。うう・・・・ご飯を最後に投入したいが、そこまでしてしまうと、単なる雨宿りではなくなってしまうのでやめといた(笑い)。ましてや、生中までもいただいている次第だし・・・汗。






<ニラとニンニクの鮮度がいいね>


 野菜ソムリエでも何でもないのだけれど、ニラが好印象でした。何というか・・・嫌味がなかったし、裏か表か微妙に粉っぽく白いところが、鮮度?ちゅーもんを生意気に感じたりしておる次第。ニラは、においが強いようで、実は仄かに長時間滞在するだけなのかもね。






 ニンニクは、やはり極細刻みがいいね! 壺や、ポットにすりおろししてあって、「ご自由にシステム」で提供されるのもそれはそれでいいのだが、やはり極細刻みのフレッシュ感と微妙な歯ごたえにはかなわないよね。








 総じまして、「汁なしなら何食っても旨い店」という感じですな。定番の「汁なし担々麺」もあれば、台湾系や創作系も展開ということですが、どれもレベル高いっすよ。ここは、腹へって雨降る夜は、訪問率が飛躍的に高まるかもしれない。


 ああ、雨の神田は風が強くてつらいけど、駅から数十秒というロケーションがいいね。なので詠います!




   雨降りて
   地固まらず
   ずぶ濡れで


   慌てて駆け込み
   汁なしかき込む




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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