ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1444】 油そば 大黒屋 (東京・渋谷) 油そば・大盛り

 寒気が入る混むとつい先月のような大雪になるとの予報が外れて良かった。一日中雨で鬱陶しいけど、先日の大雪では少し困った出来事があったし・・・・。


 と言うのも、マンションの屋根から雪が滑り落ちて、そこにちょうど落ちたところが駐車場になっておりました。そこに、不運にもクルマを直撃。フロントガラスやら、屋根が傷んだご家庭がちらほらとあった様子。さて、こんな事象にクルマの保険は効くかというと、そうではないらしい。そこで、マンションの管理の問題やら何やらでちょいともめたりしまして・・・。ご近所ということもあり、邪見にできず組合の中で喧々諤々な議論になりました。


 自己責任というところもあるのですが、間が悪いことに、駐車場の空きスペースをまとめようと、組合の都合で場所移動してもらったクルマがそういう災難に合ってしまった。なので組合にもなんかしら責任がないのかという事情になり、整理がつかなかったのであります。


 豪雪地帯でもなく、突発的な大雪を予見して雪かき不備とも言えず。また偶発的な事故とあり、組合の基金からは出さないことになりましたが、賛同者に限り「お見舞い」という形で少々の金額をねん出。こういうところが日本人らしいというか何なのか・・・。ともあれ、被害をカバーできるような金額でもなかったが、向こう三軒仲良くといった関係は維持できたという、なにやらもやもやっとした顛末です。異常気象って・・・いろいろと影響を及ぼすもんですね・・・・。

  



 ・・・・なんてことがあったから、雨は雨で良かったなと考える次第。雨なら雨でガード下の店に行きましょう!ということで、ちょっとネットで偶然見かけたこのお店に突撃。「大黒屋」さん。いかにもベタな店名ですが、中々小さいスペースで若い人がうようよとひしめいて、人気店のようです。ちょっとビシッとした醤油の油そばを食いたかったのが訪問理由でもあります。ちょっと店の前で並んだりしたけど、気持ちの落ち着く雨でもありましたし、スマホいじっていたらあっという間に入店。事前に食券渡していたのもあって、タイムリーは配膳でもありましたし、印象がとてもいいではありませんか。中々の麺顔にも安堵感を覚える・・・・・。一口すすって、雨の夜に心の中だけで叫びたい!



 うわっ!めっさめさ旨いがな!!醤油系の汁なしの中でも絶妙な濃厚さの片鱗感じますやん!これは旨し!!







【タレ:醤油のしっかりポーズが決まった塩気!それに微妙な甘さが食欲に拍車】


<まさしく濃いめの醤油ダレ!キッバリしたカエシに豚エキスがバックアップ!>


 それにしても、これぞ・・・濃厚系醤油ダレという感覚が実に潔いタレであります。まさに醤油ブラックの風貌で、汁なし系の中でもリキッド感がありまして、サラサラとした感じがいたします。されど・・・武蔵野系のようなサッパリさとは違う方向で、実はコッテリとしているような片鱗もありなむか・・・。サラッとしていてコッテリとは矛盾しているようですが、豚系のコラーゲンが適度に溶け込んでいるような円やかな感じが、そういう矛盾を成立させているような感じがいたします。まさに、醤油はキッパリとしており、味わいま円やかと申せましょう。


 そして、汁の量が「汁なし系」の割には多めにはってあります。さらっとしている感覚とその液体ボリューム感から、かき回すのは太麺の割には意外と容易に全体をまぜまぜ均一が成せる。こちらの客層・・・さすが渋谷と申せましょうか・・・・二回りも違うような若い女性の方もおられまして、楽々と、そして堂々とまぜまぜして、麺一面に褐色の波を完成させておりますよ・・・。なるほど、この味わいは確かに分かりやすい旨み!辛さの中に仄かに甘味を感じさせて、クセになるような部分があるな・・・。






<ほのかに感じる甘味が焼肉ダレのごとく食欲をそそりまくる!>


 そのクセになりそうな部分ですが、醤油の辛さをしっかりと感じさせるのに、ごはんに染みこましたいくらいクセになる・・・・と言えば、焼き肉のタレにどこか風合いに共通項があるかもしれません。トッピングの自慢のブロックチャーシューから染み出る香ばしさがタレに混じり、そしてもともとの豚コクのベースを投入してあるとしたら、肉とタレと白飯の構図に似つかわしい。塩気を感じる醤油なのだが、甘みが実はポイントだったりするかも。


 それに醤油ダレの中に、チャーシューの醤油ダレが燻製のごとく香がスモークされたがごとく・・・程よい香りがある。とてもそんな崇高な感じは受けないのだが、ややもするとジャンキーに振れがちな肉ダレな感覚が、うまく溶け込んでいると思えてならんわ・・・。


 後半ははやり・・・・辣油と酢の投入に限りますな!これはもはや儀式を通り越して法律であります。辣油をひと回しかけるだけで、キリリと引き締まる辛味と食欲をそそるエッジ、そこに菜種やゴマの油感が・・・・旨みに厚みと彩りを与えます。そして酢は、タレの具合によっては、円やかになったり、甘酸っぱくさせたりと、思わぬ計算外なはかりごとをしかけてきます。







【麺:少しハードな麺・・・・それがいい!】


<非常に詰まった密度感ある太麺!やや縮れがまたハードさアピール>


 当たり前なのだが、麺料理は麺が命であります。しかも、油そばはスープにヘルプされませんから、タレはともかく麺の風合いがかなりの評価ポーションを占める。と言う前置きをしておいたが、やはり旨い。肉も旨いしタレもいいが、麺がいい。


 微妙にオーバルな切り口をかんじさせる太麺。やや縮れた形状で中〜多加水と思われる瑞々しさ。なのだが、一般受けする「モチモチ」度合は排除系で、どうどうと歯応えと風合いで食わせる直球勝負な麺。どこぞの有名製麺とも思いつかないが・・・。前歯の刺さりからして、すでに固いテンピュールでして、歯の尖がった突端でもグニリとした潰れを感じるような錯覚ですよ。そして、奥歯での本格的なすり潰しにかかると、それはもうクニクニ度合が・・・いかにも麺の密度感が高い・・・・という剛が広がります。






<まさに醤油に染まり褐色!オレンジ色!光沢がすべりをアクセル>


 表面に光沢感を持ち合わせる。そしてそれが・・・・醤油ダレがさささーーーーーーっとからまり、透明感ある褐色か・・・・オレンジ色、時には朱色と見まごう見事な色合いに変化したします。そんな表面なので、多少縮れていても、勢いよくスルスルスル〜・・・と喉奥に滑り落ちます。こんな剛麺なのに、すばらしく高速なすべり。しかも、汁なし系でこの抵抗感。


 こちらの一杯は、混ぜ返した後の方が、配膳の麺顔よりも美しく感じて、そしてより旨そうに感じる。ありそうであまり無かったこの感動であります。。







【具:もっと肉くれーーー、と思わせてくれる!香ばしく分かりやすいウマ味チャーシュー】


<香ばしさがいい!避けるようで崩れるチャーシューがナイス!>


 悔しいほどに、若干焦げているような部位の方が旨いと思えるのだが(笑)。香ばしい香りごと食っているような感覚。少し細かめのブロックにカットされていて、剛麺とのからみを計算にいれたようなサイズ感。この肉が繊維質が裂ける快感と、若干残った脂が舌の熱で溶けるような揺らめきが同時進行するような食感がナイス! この仕上がりなら特製でも良かったと少し後悔するほどです。


 またところどころ、スポンジのように醤油ダレを吸い込みまして、塩気が効いた部位があったりする。そこの部分は、ビールに非常に合うと言えまして、これなら缶ビール350円を購入しておくべきとまた後悔。でも・・・・券売機の故障があったから、躊躇するよな・・・・。





<やわ系でもきっちりとした歯ごたえ!大きめのメンマ>


 普通のメンマです。薄い味付けがしっかりと染みこんでいるようで、クニャリとしたよくある歯応え。いい方を変えれば大変よくなじんだ食感。だけど、残念感があまりなく、むしろ辛めの醤油だれに絡み合うことで、味わいが引き立ったというような印象。


 その他、フレッシュ粗微塵の玉ねぎは、食感と汁の甘味が絶妙で、歯ごたえにも大変貢献して非常にいい薬味。テーブルに小さいポットがあって、ご自由にと言う感じ。是非投入し試していただきたい。擦り下りしニンニクも同じく!






 総じまして、「渋谷にあって大発見!」なお店。いやはや・・・・ロケーション上、通り過ぎるだけでこんな場所にいい感じの油そばの店があるとは、油断しておりましたわ。


 さてこのお店、地味に軌道にのったようでして、近くに移転計画があるとのこと。3月いっぱいまでこの地で営業?? 4月からは・・・もっと歩道橋からアクセスしやすいところで営業。しかも心機一転で、店名も変更とか。「BB」?だったか・・・・。それまでに再訪はしたい!いろいろ興味がつきませんが・・・・なので詠います!



   雨の夜
   家路を急ぐ
   ガード下


   漆黒夜空と
   大黒の麺



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

  



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